エイニ・アンティア・ルーッカネン(Eini Antia Luukkanen)とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。愛称は「エイッカ」。
フィンランド空軍のエース・パイロット、エイノ・アンテロ・ルーッカネン。
冬戦争と継続戦争初期で第24戦隊「L戦闘機隊」を率いて活躍し、のちに第30戦隊、ついで第34戦隊で戦隊長を務める。戦争終結後、1951年退役。撃墜数56(フィンランド第三位)。
黒いショートヘア、灰色の瞳に銀縁眼鏡をかけた凛々しい姿が深い知性を感じさせるウィッチ。服装はスオムスウィッチ共通の薄青色の軍服と水色のポーチという姿だが、首には青色のマフラーを巻いている。
クールで沈着、しかし堅すぎない頼れる指揮官で、エイラ・イルマタル・ユーティライネンたちの偉大な先輩。裸眼視力は低く、眼鏡を外すと熊を人と間違えるほど。もっぱらカハヴィ(コーヒー)党。
単純な航空ウィッチとしての戦技もさることながら、なにより部隊指揮に極めて高い実力を持つ。指揮向けの固有魔法を持たないにも関わらず、膨大な経験と直感に裏打ちされた彼女の技術は、飛び慣れたスオムスの空と熟練の部下たちという条件下において、戦場全域を未来予測するかのごとき的確迅速な集団戦闘指揮として現出する。その姿と赫々たる戦果を見た人々は、彼女を「常勝のルーッカネン」と呼んだ。
士官学校の卒業後、中尉の階級で1939年のネウロイ侵攻(第一次スオムス戦役/冬戦争)を迎え、飛行24戦隊で活躍する。自ら若手のウィッチを選抜してルーッカネン戦闘分遣隊(L戦闘隊)を編成し、大きな戦果を挙げたが、彼女自身は戦況を楽観視することなく当時主力だった旧式ユニットD-21の更新を主張した。この主張は新鋭機F2Aバッファローの導入につながった。
1940年初頭、大尉昇進して飛行中隊長。以降の燃料不足によって飛行訓練が停滞した時期に、新型ユニットF2Aバッファローの空輸と機種転換を行いつつも、部隊の士気向上と戦力の維持に尽力する。1941年からのネウロイの第二次侵攻では再び若手を率い、多大な戦果によって少佐に昇進、さらに飛行24戦隊の指揮官に任じられた。
1942年ごろから戦場での直接指揮よりも地上指揮が多くなったが、そのいっぽうで最新機材Bf109Gの先行配備要員にも選ばれた。同年末の車輪型超大型ネウロイ迎撃のような重要な戦闘ではなお直接に戦闘を指揮し、最新鋭の機材もなく珈琲挽きもお下がりでも「扱う珈琲豆とウィッチの質だけは自慢」と自ら誇る精鋭第24戦隊を率いてスオムスの空を護っている。
飛行24戦隊ではハンナ・ヘルッタ・ウィンド(ハッセ)に戦闘隊長を任せ、部隊指揮の心構えを学ばせている。ハッセがキャリアの初期に使用してエースとして名を挙げたビヤスター バッファロー(BW-393号機)はルーッカネンの乗機を引き継いだものであり、最終的に同機種では最高の撃墜記録を持つ機体となるに至った。
同戦隊の他の部下としては、エイラ、ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン、ラウラ・ニッシネンらがいる。24戦隊でユニット回収班を率いていたエイラの姉アウロラ・E・ユーティライネンとも親交があり、彼女のバッファローの撃墜マークはアウロラのジョークのためにビールラベルの柄となっていた。
第28戦隊指揮官のハッキネン大尉とは指揮官同士で通話するなど縁があるほか、スオムス義勇独立飛行中隊のエルマ・レイヴォネンとは、誕生日が同じ(エルマが一歳下)なことから交流があるとのこと。
アニメ『ストライクウィッチーズ』特典「全記録集」第三集におけるエイラの経歴に「ルーッカネン分遣隊」が記述されていたのが名前の初出。キャラクターとしてはコミック『ストライクウィッチーズ オーロラの魔女』で頼れる部隊指揮官として登場した。以後、イラストコラム連載「ワールドウィッチーズ」でも紹介されている。
この他、時系列的には遡ってルーッカネン分遣隊を率いていた当時にあたる、ノベル『スオムスいらん子中隊ReBOOT!』でも時折ゲスト的に登場している。
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最終更新:2025/12/09(火) 14:00
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