エキスポこだまとは、1970年の大阪万博開催中に運行された臨時夜行急行である。
大阪万博(正式名称は日本万国博覧会)が大阪府吹田市で行われるに辺り、日本国有鉄道は多くの臨時列車を運行することとなった。その際に運行されていたのが夜行急行エキスポこだまである。
運行区間は大阪駅発の三島駅行で、上りしか運行されていなかった。これは車両に余剰がなかったので昼間に東海道本線を回送する事としたからである。また、三島駅着としたのは朝の通勤時間帯となる東海道本線東京口に臨時列車を走らせる余裕が無かったからである(特に横須賀線と線路を共用していた大船駅以東)。ただし三島駅には前年4月に東海道新幹線の駅が新規に開業しており、急行エキスポこだま運行日には臨時こだま492号が設定され乗り換えが出来るように配慮されていた。
国鉄は万博輸送に辺り茨木駅を万博会場の国鉄の玄関口として整備し快速を停車させる等の処置を取っていたが、この急行エキスポこだまは茨木駅を通過させていた。その代わり、山陽新幹線が開業しておらず始発山陽本線方面の特急・急行以外の優等列車がほとんど通過していた新大阪駅は停車していた。これは新大阪駅以北には大阪万博の為に御堂筋線・北大阪急行の新大阪~江坂~千里中央~万国博中央口間が開業していたからである。ちなみに、千里中央駅までは現存しているものの万国博中央口駅までの路線は中国自動車道の土地に転用された。
なお、国鉄は万博輸送の為に名古屋駅発着の快速エキスポや河瀬駅・西明石駅・網干駅発着の快速万博を運行していた。また、新幹線もひかりは12両から16両に増強したり0時以降に東京駅に到着する臨時便を設定していた。余談だが、快速エキスポ・万博運行終了後の1970年10月に快速列車で使用されていたが余剰となった113系を使用して関西で始めて新快速が運行開始されている、当時の運行区間及び停車駅は京都駅・大阪駅・三ノ宮駅・明石駅・西明石駅で新大阪駅や神戸駅といった駅は通過であった。
エキスポこだまに接続していた新幹線の停車駅も記載、1970年当時は品川駅は未開業。こだま492号の運行期間はエキスポこだまに準じていた。ただし出発日基準なのでこだま492号は9月14日まで運行。
駅名 | 大 阪 駅 |
新 大 阪 駅 |
茨 木 駅 |
京 都 駅 |
名 古 屋 駅 |
豊 橋 駅 |
浜 松 駅 |
静 岡 駅 |
富 士 駅 |
沼 津 駅 |
三 島 駅 |
熱 海 駅 |
小 田 原 駅 |
新 横 浜 駅 |
品 川 駅 |
東 京 駅 |
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エキスポこだま | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
こだま492号 | ● | ● | ● | ● | ● |
三島駅の時刻はエキスポこだまが6:53着・こだま492号が7:05発。
万国博覧会の英訳のexpo(エキスポ)と三島駅で接続していた新幹線のこだまから。
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最終更新:2024/04/26(金) 01:00
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