エリザベス(Elizabeth, Elisabeth)は英語圏ではポピュラーな女性名の一つ。
なお、英語での本来のアクセントは「ザ」ではなく「リ」にある。
『旧約聖書』に登場するアアロンの妻エリシェバ(Elisheva)あるいは洗礼者ヨハネの同名の母(区別のため便宜的にエリサベツと呼ばれる)にちなみ、ヘブライ語で「神とは誓いである → 神への絶対の服従を誓う者」あるいは「神とは生命の支え(裕福)である → 神の為に生き、それで満ち足りる者」と解釈される。
ヨーロッパには主に『新約聖書』の筆記言語である古典ギリシア語形エリサベット(Ἐλισάβετ/Elisabet)を介して広まり、またラテン語化したイサベッラ(Isabella)系列の別形と平行して用いられている場合も多い(「イザベル」の項を参照)。
しかしこの名前が一躍人気となったのは13世紀初頭の聖女エリーザペト(ドイツ語読み)に依る所が大きい。彼女は信仰心の篤い女性で、ハンガリー王家(アールパード朝)直系出身のテューリンゲン方伯妃の身でありながら、宮廷を抜け出しては強烈な差別の対象であったハンセン病患者の救済にあたった。そんな彼女を偏見から守り支えた夫ルートヴィヒ4世が十字軍の遠征中に病没した後も、周囲の再婚の勧めを堅く断り貞節を守った。そして夫の葬儀を済ませると修道院に入り、私財を投げうって病院を建設、病人や貧者たちと共に暮らす中、僅か24歳でこの世を去った。
程無くして「彼女の墓を参った者は病気が治る」といった奇跡が評判になると、死後たった4年で列聖となり、以降16世紀に宗教改革が訪れるまで彼女の聖遺物(遺体)は貴賎を問わず強い崇敬の対象となった。まさに名前が示した通りの生涯を貫き通した女性である。
そしてその名は聖女エリーザベトを敬愛する16世紀英国の処女王エリザベス1世や「シシィ」こと19世紀オーストリア=ハンガリー二重帝国皇后エリーザベトが名乗るにつれて、彼女たちの評判と共に高貴・純潔・優美といった華やかな要素が強められ、人気が一層高まっていったのは言うまでもない。
エリザベスに関連した名前は非常に多く、また愛称も多い(en:wikipedia)。読み方は一例。
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最終更新:2025/03/26(水) 14:00
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