エリディブスとは、「ファイナルファンタジーXIV」(FF14)の登場人物である。
光の戦士ことプレイヤーらと敵対する闇の勢力「アシエン」の一員。その中でも最上位とされる3人の「オリジナル」の内の1人。他のアシエンにも言えることだが、「エリディブス」というのはアシエンおよびその前身となる「十四人委員会」における座(≒役職)の名であり、本名は別に存在する。
「エリディブス」の座が持つ役割は「調停者」。その特別な役割から、他のアシエンが黒い法衣を纏う中、彼だけは白い法衣を纏っている。大目的は他のアシエンと共有しているが、「調停者」としての立場から時にはこちらに味方していると見えるような行動をとることもある。
ゼノス・イェー・ガルヴァスの遺体を回収し、その肉体を乗っ取ってゼノスを演じ、ガレマール帝国で暗躍する。ギムリトにて光の戦士と対峙し、あと一歩のところまで追いつめるが、エスティニアンの妨害により取り逃がした。
その後、超越者となった副作用で図らずもアシエンと同じ「不滅なる者」となり、魂を別の肉体に宿して動いていたゼノスが現れ、肉体を奪回された。
ラハブレア、エメトセルクを立て続けに失い、最後の「オリジナル」となったエリディブスは、2人を討ち取った光の戦士をアシエンの計画における最大の障壁と定め、その打倒のために策をめぐらせる。ここではアルバートの遺体に魂を宿して行動していた。
エリディブス、あなたは……
あなた自身が、蛮神なのでしょう?
その正体は、かつてゾディアークの核となった人物である。
かつての文明を襲った終末の災厄を鎮めるべく、当時の人々はその時点で生き残っていた人類の半数の命を捧げることでゾディアークを創り出し、星の理を敷き直すことにした。そしてその核となる適性があったのがエリディブスであり、彼はそれを受け入れて身を捧げたのである。
しかし終末の災厄が収まった後、人々の間でゾディアークの扱いを巡って意見が分かれた。エリディブスはゾディアークの中からその様子を見ており、元より「調停者」としての立場に誇りを持ち、誰よりも真摯に職務に当たっていた彼は、その強すぎる思いによりゾディアークから零れ落ち、再び「エリディブス」として人々の意見を『調停』することになった。
「世界を救いたい」という願いによって創り出されたゾディアークの核たるエリディブスは、人々のその願いが自身の強さになる。そのため、人々に英雄を目指すように焚き付け、それを光の戦士の打倒のための自らの力とした。
けれど……そういうあなた自身は完璧なの?
大事なものを、きちんと覚えていて?
蛮神であるエリディブスは、注がれる願いによって性質を変えてしまう。一言に「世界を救う」と言ってもその形は一人一人で異なるものであり、エリディブスはその影響を大いに受け、様々な記憶が欠けてしまっている。しかし彼は「エリディブス」の座と役目を覚えているのであればそれでいいと、意に介していない。
そしてクリスタルタワーにて、ついに光の戦士との決戦を迎える。
私はエリディブス、人と星とが正しく進むための機構。
そう在ると約束……約束、を…………誰に……何を誓った……何と言われたのだ……?
私は…………。
この時点でもはや自分の思いの原点となるものすら欠けてしまっていたが、それでもなお星を正しく導く「エリディブス」として在ろうとする。そして数多の英雄たちの願いをその身に宿し、英雄の化身「ウォーリア・オブ・ライト」として光の戦士との最後の戦いに挑む。
そして光の戦士によって倒されたエリディブスは、水晶公の秘術によってクリスタルタワーに魂を封じられる。その封印の直前、光の戦士から手渡された十四人委員会の者たちの記憶のクリスタルにより、自分の思いの根源を思い出すことができた。
パッチ5.3のメインストーリーで展開される、エリディブスとの最終決戦。その姿は、ファイナルファンタジー(第1作)のパッケージに描かれた光の戦士そのものといった感じのものである。戦闘開始時にはそれと同じポーズをとる。
戦闘中にもエリディブスは様々なセリフを発するが、英雄たちの願いの影響を受けているのか、王道主人公のような熱い言葉も多い。また、たびたび英雄たちの幻影が現れて攻撃を仕掛けてくるが、その中には歴代のファイナルファンタジーシリーズのキャラクターをオマージュしたようなものもある。
これをクリアすれば、ノルヴラント(第一世界)での冒険は大きな区切りを迎え、再び原初世界が物語の舞台となる。
高難易度版として「極ウォーリア・オブ・ライト討滅戦」がある。
他のアシエンとは別の目的で動いていたアシエン・ファダニエルの陰謀により終末の災厄が現代に再来し、その解決のヒントを得るべく、光の戦士はクリスタルタワーに封じられたエリディブスの魂に会いに行くことになった。
星の滅亡はアシエンとしても望むものではなく、ファダニエルがやったことならば「エリディブス」として責任を果たす必要があると協力の姿勢を見せるが、彼自身は終末の災厄に関して光の戦士たちが持つ以上の情報をほとんど有していなかった。しかし自分たちの文明があった時代であれば何か得られるかもしれないと、クリスタルタワーの機能と自身の魂に蓄えられた力を使って光の戦士を過去へと送り届けた。
これにより魂の力も使い切った彼は星へと還り、その命を終えた。
――ハイデリンよ 私は先に逝く
真なる人 旧き人も 残すところは君だけだろう
過去世界を舞台とするサブストーリー「万魔殿パンデモニウム」にて登場する青年「テミス」が当時のエリディブスである。この時代には既に「エリディブス」の座に就いていたが、身分を隠し「テミス」を名乗っていた。
再び過去を訪れた光の戦士と出会い、共に危険な創造生物を収容している施設「パンデモニウム」の調査に赴く。そして同施設の職員エリクトニオスを仲間に加え、ここで発生していた事件を解決に導いた。
そして現代、事件の真の黒幕アテナによって星海に漂う彼の魂から再び「テミス」が創られ、光の戦士の前に姿を現す。しかしアテナの精神呪縛を受けており、敵対することになる。光の戦士に倒された後は精神呪縛が解かれ、再び消えるまでのわずかな時間で光の戦士とアテナの決戦を見届けた。
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最終更新:2025/12/09(火) 22:00
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