エルク・ドメルとは、宇宙戦艦ヤマト2199の登場する割れ顎ガミラス軍人であり、初代におけるドメルのリメイクキャラクターである。ここでは初代のキャラならび2199に登場する夫人のエリーサ・ドメルについても記述する。
担当声優は小林修(初代)、大塚明夫(2199)。名前の由来はドイツ第三帝国軍人のエルヴィン・ロンメル。
小マゼラン方面作戦司令長官としてルビー戦線で功績をあげ、ガミラス帝国最高勲章であるデスラー勲章を何度も授与している名将である。通称「宇宙の狼」 割れ顎とムキムキレオタードスーツが特徴である。
物語中盤で何度目かのデスラー勲章授与に凱旋。小耳に挟んだヤマトの活躍を聞き自ら討伐に出たいと総統に依願し、総統からの認可をえて銀河方面作戦司令長官としてヤマト征伐の任につく。
手始めに異次元空洞に迷いこんだヤマトに対し3,000隻の大艦隊で攻撃をしかけるも、沖田艦長の素早い判断とスターシアからの支援により逃げられてしまう。この攻撃の帰還後、「ヤマトに遭遇。侮りがたし!」と自身の日記に記している。
その後はバラン星にて積極的な攻撃は控えるものの、リレー衛星を仕掛けヤマトと地球の交信を復活させるなど心理作戦でヤマトクルーを揺さぶっている。ようやくバラン星に到着したヤマトに対し基地そのものを囮とした人工太陽による挟み撃ち作戦でヤマトを仕留めようとするも、ゲールの密告によりデスラー総統からの中止命令が下り、一瞬の隙を突いてヤマトが人工太陽を破壊、その余波でバラン星基地が壊滅してしまう。
バラン星失陥の責任を追及され、軍法会議で死刑が宣告されるも、デスラー総統により免除され再びヤマト討伐を命じられる。ドメルは各方面から招集した精鋭の三段空母、戦闘空母計4隻と艦載機の小ワープ奇襲を可能にする瞬間物質輸送機、波動砲封じの切り札「ドリルミサイル」をもってヤマトに対し七色星団での決闘を申し込む。
迎えた七色星団戦では、後にドメル戦法(デスラー戦法)と呼ばれる小ワープによる奇襲攻撃戦法でヤマトを苦しめ、中盤にはドリルミサイルを波動砲口からヤマト内部に侵入させ波動砲を使用不能にし、最終的にヤマトの戦闘力を完全に沈黙させた。
しかしドリルミサイル起爆のあと一歩のところで真田技師長とアナライザーによる排除工作でミサイルが逆回転しヤマトから分離、さらにそのミサイルが戦闘空母に激突し他の3空母も爆発に巻き込まれ艦隊が壊滅してしまう。
万策尽きたドメルは乗艦ドメラーズ2指揮円盤をもって、ヤマトへの自爆攻撃を敢行する。(ドメル自身はこれを“デスラー総統への忠誠心”と捉えていた)第三艦橋に取り付いた直後、ドメルはヤマトと交信。沖田艦長以下ヤマト乗組員を戦士とたたえ、地球とガミラス、民族の命運がかかっている2つの惑星の未来を願いつつ自爆した。(この時第三艦橋は跡形もなく消失し、シリーズにおける第三艦橋の悲劇のはしりとなった。)
イスカンダルへの航海の最大の障壁として巧みにヤマトを苦しめ、壮絶な最期を遂げたドメルはヤマト最大のライバルとしてファンから圧倒的な人気を得た存在となった。まさか中の人が2年後に黄金バットに勝るとも劣らない高笑いをしながらアンドロメダ星雲から地球を攻めにくるとは誰も思わなかった・・・(そしてヤマトの艦長になることも・・・)
第6空間機甲師団の師団長。階級は中将。 乗艦はゼルクート級超弩級一等航宙戦艦ドメラーズⅢ世。
上司であるゲール中将との交信をおえたシュルツ司令が「ドメル中将の元で働いていた時が懐かしい」と愚痴をこぼし、彼の優秀さに敬意を抱いていた。良識派の軍人でガミラス本星の役人達の中には彼の人気と活躍を快く思わない者もいる。が、本人は政治には興味がないと色々フラグが満載である。
小マゼラン方面に進出した蛮族(ガトランティス帝国)への対抗策として小マゼラン方面作戦司令長官の任に就き、手練の部下を活かした空間雷撃戦と電撃戦で幾多の勝利をおさめる。その後、上級大将昇進と特一級デスラー十字章が与えられる事となり帝都バレラスに凱旋する。その式典の中でデスラー総統直々にヤマト討伐を依頼され、銀河方面作戦司令長官としてバラン星に赴任する。
旧作では如何にゲール君が悪趣味、能力に問題があるとはいえ、彼のパワーハラスメント的態度が酷かったが、2199では淡々と司令官に就任。自らのモットーである「臨機応変」をゲール君に教え諭すなどどこまでも実直な、常識もわきまえた司令官となっている。寧ろ部下達のほうがゲール君を小馬鹿にしていたり。
着任早々にして猟犬フラーケンの次元潜航艇を刺客としてヤマトに送り込む。
情報省によるヤマト拿捕作戦が失敗した後、ヤマトに対し散発的な威力偵察を仕掛けヤマトクルーを疲弊させる。そして偵察の結果、ヤマトがビーメラ星系を目指す航路を特定しその途中にある中性子星の影響から、ワープアウト地点を複数箇所に絞込み、それぞれに十分な戦力を配置。何処にヤマトがワープアウトしてきても、直ちに他の地点から艦隊が増援として包囲できる、万全の体制で迎え撃った。
作戦は見事にはまり、ヤマトは中性子星カレル163宙域にてドメル乗艦のドメラーズⅢを旗艦とする本隊の正面にワープアウトし完全に包囲された。波動防壁と沖田による中央突破戦法で包囲陣を突破されるが、「ヤマト、侮りがたし」と賞賛し、ドメラーズⅢによる直接砲撃でヤマトを小破に追い込む。すれ違いざまの砲撃でドメラーズも被弾し一時的に包囲網を突破されるも分散配置していたゲットー、バーガーの艦隊が到着しヤマトを再包囲するが後一歩のところでガミラス本星の総統府から緊急帰投命令がだされ、ヤマトを沈める事が出来なかった。
総統府からの理不尽な命令、そしてドメルが国家にどこまでも忠実な軍人ゆえの撤退により、ヤマトは辛うじて救われたものの、地の利と物量、機動力の意味を理解しつくし、その上で旗艦陣頭の巧みな戦術指揮と、「ドメラーズは一歩も退かぬ!」という勇猛さもあいまって、これまでのヤマトの敵の中で、最強とも言える能力と風格を見せた。
その後、ヘルム・ゼーリック国家元帥のクーデター未遂が露見し、ドメル将軍も冤罪の疑いが晴れる。その後、デスラーの勅命によりヤマト討伐、ユリーシャ・イスカンダル確保を命じられ、ヒス副総統いわく「精鋭」を準備されるが、実態は竣工次期のマチマチな三段空母3隻、実験艦扱いの戦闘空母1隻のみが増援だった。
しかしドメルの智謀は鈍ることなく、親友であるタラン国防相の協力による物質転送機(瞬間物質移送器)のドメラーズⅢへの実装。沖田艦長とヤマトの戦闘実績を見きった上での、七色星団での待ち伏せ。この両者を併用してヤマトに中途までは一方的な攻撃に成功。誤認であるが森雪の確保も達成、しかし中途の慢心が彼を破滅に追いやった。
ヤマトは三次に渡る敵襲、特殊削岩弾(旧作のドリルミサイル)で満身創痍であったが、既に警戒態勢を整え、奇襲が通用する状況ではなく、真田、榎本コンビにより波動防壁は復旧寸前。そして新見、アナライザーチームにより特殊削岩弾は無力化され、加えてイオン乱流の気象情報データも十分に蓄積していた。
結果、天命を信じ挑んだ砲撃戦だけでは僅かな損害しか与えられず、加えて逆回転した特殊削岩弾を戦闘空母至近で狙撃、誘爆させられ艦隊は壊乱。その後はヤマトとドメラーズⅢの正面切っての砲戦となり、依然衰えないヤマトの火力、そして沖田艦長の仕掛けたイオン乱流への進路強誘導により、ドメラーズⅢは操舵不能となり、一方的な砲撃を受け大破。
己が慢心を認め、乗員の総員離艦を命じ「此処から先は私一人の戦争だ」と、旧作同様に自爆攻撃を試みるが、彼の元を去る部下はいなかった。分離した艦橋円盤で第3艦橋にとりつき、沖田艦長と互いの武勲、手腕を賞賛しつつも、「ヤマトをここで通しては、戦死した部下が無駄死にになってしまう」と降伏勧告を拒絶。
ぎりぎり間に合った波動防壁により致命傷とはならなかったが、最期にヤマトへ一矢を報いる代償として、エルク・ドメル上級大将は自らの率いる部下全員ともども自爆し、七色星団において戦死を遂げることとなった…
出渕監督はこの企画が始動した頃から大塚氏に対し、2199がアニメ化した時には是非ドメルを演じてもらいたいとオファーをかけていた。(これは沖田役の菅生隆之氏、フラーケン役の中田譲治氏も同様である)
また、15話のキャラクター作画監督は、ゲーム版ヤマトで骨太なキャラを造形した、増永計介氏が担当しており、沖田艦長ともども、歴戦の軍人ならではの凄みを存分に、ビジュアルの側面からも演出されている。
更には2199は非常にキャスト陣が多いため、普段はヤマト側とガミラス側のレコーディングは別撮りで行われるのに対し、ヤマトとドメルの対決に際しては、菅生隆之氏と大塚明夫氏揃っての、迫真の演技で命が吹き込まれている。
誤解を恐れずに言えば、ガミラス側の主人公の一人といって良い待遇である。
BD6巻のコメンタリーで大塚明夫氏は、もしも2199以降にヤマトの続編があった場合、嘗てバルゼー提督役を務めた父、大塚周夫氏について「まだ使えるので、続編があったら是非」と冗談交じりに監督に伝えている。
宇宙戦艦ヤマト2199において新しく設定されたドメルの妻。担当声優はたかはし智秋。
初代においても企画段階においてはドメル夫人の設定が存在していた。
他の設定同様、かつては活用できなかった設定のサルベージである。この点は、モチーフとなったロンメル将軍が、愛妻家の家庭人であったことも影響していると思われる。 年齢は29歳とドメルより10年近く年が離れている。
帝都バレラスに凱旋し授与式を終えたドメルは、タランやディッツとの会話の後、ある共同墓地にて公用車を降車。花束を抱え小雨のふりしきる広大な墓地の、ある一箇所をめざす。たどり着いた墓前には、地球の喪服のような黒い洋服をきた女性と、ロクロック鳥とよばれる大型の外来鳥が待っていた。彼女こそが妻であるエリーサ・ドメルであった。
彼女から語られる言葉から推察すると、その日は幼くして夭折した彼らの子供の命日であった模様である。
多忙で帰国できなかったドメルとその妻は、再びヤマト討伐のため銀河系に向かうまでの短い時間を、二人で静かに過ごすこととなった。
しかしその後、ドメル将軍の冤罪と前後して、ハイドム・ギムレー率いる親衛隊に「反乱分子幇助」の罪状で拘束され、第十七収容所惑星へ強制収監される。実際にそのような罪を犯していたか、当時の親衛隊の様相を見る限りは明らかではない。この際、家族を連れ逃げようとした「反乱分子」を庇おうとして、銃床で殴られるなど受難が始まった。
主に再登場の形でメインパートを務めるのは第6章、地上波放送では第21話である。ユリーシャと誤認された森雪が偶然、この収容所惑星を立ち寄ることとなり、外交官の娘であるエリーサが下女を務めることになった。その後、この収容所惑星は暴動を経た上で解放され、ディッツ提督と共にヤマト上層部との会合にも出席している。
20話のED近くでそれとなく夫の戦死を悟ったような描写があったが、彼女がはっきりと、伴侶の戦没を知ったのは恐らくはこの時であろう。この会合は反体制派とヤマトの中立維持、メルダの連絡武官としての乗艦のみが決まり、物別れに終わっており、彼女もメルダが乗ってきた国軍所属のハイゼラード級戦艦に乗り、収容所惑星を後にした。
我が子を夭折という形で亡くし、伴侶を親衛隊による間接的な謀殺に近い形で失うなど、幸薄い女性であった。
エルク・ドメルに関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
30 ななしのよっしん
2023/02/20(月) 16:57:34 ID: ER3SjhpcGB
まぁあくまで、波動エンジン艦が短時間で亜光速まで加速できるのが明確になった2199に限った話だけど。
にしても、シュデルク(雷撃隊搭載)の発艦用甲板に無理やりだけどガルント載せられるスペース有るから>>27の考えには同意。戦闘空母ダロルドを護衛に付けられたよね。。その場合にドリルミサイルの反転・爆発で真っ先に沈むのがドメラーズ3世になるけど。
ただ、そもそも七色星団のドメル将軍は第2次攻撃でヤマトを沈められなかった・沈めてはいけない時点で、ほぼ詰んでたのではと思える。
雷撃隊による第3次攻撃の時点で、物質転送機による奇襲は被害ばかりが増えて効果が薄くなってたし。
(老兵や少年兵中心の)航空戦力にこれ以上犠牲ばかり増える攻撃命令を出すより、これだけの攻撃を喰らって対艦攻防能力(少なくとも波動防壁や第1主砲と第1副砲は使用不能)が相当弱ってるはずのヤマトへ、艦隊での直接攻撃をもって早めにトドメを刺そうと考えただろうから。
それに下手に時間かけてたら応急修理を終えてショックカノンや波動防壁が復活
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
31 ななしのよっしん
2023/02/20(月) 17:40:55 ID: AwVa3hKIWs
>大型機を別の艦に預けたダロルドを直衛につけておけば
バルグレイを守ることだけ考えればそれでいいけど、ダロルドをバルグレイの直衛にしちゃうと
(下記サイトで触れられてる様に)元々近接防御火器がない上に物質転送機で弱体化するドメラーズ3世や、ほぼ爆撃機しか積んでないランベア、ほぼ雷撃機しか積んでないシュデルクの3隻だけになるから、ふらっと迷い出てきたヤマト艦載機に遭遇した場合の防空能力がほぼなくなっちゃうのよね
バルグレイはほぼ戦闘機しか積んでない空母だけあって、防空も直掩の戦闘機で対処出来ると当初は考えられてたから、単艦での前進を命令されたのだと思う
https://
https://
32 アッシュ
2023/04/13(木) 19:01:27 ID: Prrcdqez7J
修正求む
>上司であるゲール中将との交信をおえたシュルツ司令が
ゲール君は中将じゃなくて少将です。
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最終更新:2024/04/25(木) 07:00
最終更新:2024/04/25(木) 07:00
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