エンジェルフェザーとは (エンジェルフェザーとは) [単語記事]

エンジェルフェザーとは、TCG・カードファイト!! ヴァンガードのクラン(組織)の1つである。

概要

ユナイテッド・サンクチュアリ所属にする医療部隊。
名前の通り部隊の大半を「エンジェル」が占めており、他にはハイビーストとゴーレムが所属する。

その特徴は、他に類を見ない「ダメージゾーンの利用」。
ダメージゾーンと他の場所のカードを交換できるのが主な特徴であり、通常ダメージゾーンに落ちると手痛い完全ガードも、このクランの場合は逆に手札に加えることができるため無駄なく利用できる。
ダメージゾーンから効果を発動するユニット、ダメージゾーンの同名カードを参照して発動する効果など、バリエーションは様々。
中にはダメージをまるまる回復する効果すらある。しかし、勝敗に関わる重要な要素であるためか、使いにくい効果であることが多い。
その極致が「勇輝剣爛」で追加されたキーワード能力「救援_{（レスキュー）}」。ダメージゾーンのカードを回復した後自分から同数のダメージを受け、トリガーも発動する。実質的に任意タイミングでのドライブチェックとなり、ダメージゾーンに置かれたことで誘発する各種効果のトリガーにもなるため、「救援」の追加で大きく飛躍することになるが、それを見越して《ドクトロイド・リフロス》が投入1枚制限となる。これはエンジェルフェザー自体のファイトが長時間になるため、処理が長く効果が高い《ドクトロイド・リフロス》を制限してファイト時間と戦力の調整を図ろうという意図があると思われる。
また、「救援」は強力な反面、異常な程に山札を消耗するため、残り枚数には気を配ろう。

各期におけるエンジェルフェザー

２期

ブースターパック６弾「極限突破」にて初登場。アニメでは元々ロイヤルパラディンを使用していたコーリンも含め、ウルトラレアの３人が使用。コーリンは３期以降ロイヤルパラディンに復帰している。
合計で地味に３回収録されており、基本軸はこのタイミングで既に完成しており、３人がそれぞれ別の軸を使えるだけのカードプールを持ち合わせている。

３期

第１１弾「封竜解放」にて名称「守護天使」が登場。続けて第１３弾「絶禍繚乱」にも収録。
アニメでは主にレッカが使用し、彼女の代名詞となっている。地味にスイコも使用。
２期～３期と集中して強化され、脳筋でありながらカードの移動手段が多いテクニカルなクランとして大成した、のだが・・・。

４期

レギュラーパック未収録。
申し訳程度に双闘プロモカードが１セット配られただけであり、双闘により発生したインフレに取り残されていくことになる。

５期

強化確定前にアニメで羽島リンが使用していたが、そこで新規エンジェルフェザーを使用していたのがフラグとなったのか、遅れに遅れてＧ４弾「討神魂撃」に収録。実に８弾ぶり、収録ペースを考えると実に２年ぶりである。
Ｇユニットのみならず、４期のプロモカードとＧ４弾収録のレギオンメイトを任意に選択できるデュアルレギオンが登場、
さらに特定ユニットを名指しで指定した強化が登場するなど、様々な軸の一斉強化を受けている。

６期

ファイターズコレクション 2015 winterにて「ノキエル」が新たに名称化する。
レギュラーパックの収録はＧ７弾「勇輝剣爛」。ここで先述のキーワード能力「救援_{（レスキュー）}」が追加されたことでトリガーチェックの暴力が襲い来るようになったが、2016年 6月からファイトの遅延や爆発的パワーアップを招く《ドクトロイド・リフロス》が投入1枚制限をかけられるようになる。発売前に決定した話だが、結果的にこれは英断だったといえる。
「勇機剣爛」の強化が決定打となり、クランファイトでは攻防揃った圧倒的なクランとして主に「ノキエル」が猛威を振るうが、Gレギュレーションに《ミリオンレイ・ペガサス》互換やノキエル系パーツの多くが引っかかる為か、Gレギュレーション系大会では結果を残していない。むしろ抑制のために大会ルールのGレギュ外せなかったんじゃ・・・。

デッキの基本軸

非名称軸

大きく分けて、「ダメージゾーンの入れ替え」と「ダメージゾーンの回復」の２つに切り札の分布が分かれる。
前者を採用する場合、《ミリオンレイ・ペガサス》《サウザンドレイ・ペガサス》《ナース・オブ・ブロークンハート》などといったユニットの強化を頻繁に重ねることが可能であり、リアガードが爆発的な攻撃力になりやすい。
それらのカードは相手ターン中もダメージゾーンのカード操作でパワーアップするため、攻防に秀でた効果である。
ダメージゾーン回復効果は意図的に使いにくい効果にされているので注意。

エルゴディエル

リヴィエール系列の連携ライド軸。「ダメージゾーンの回復」をメインにしているためか、連携ライドに成功した場合の効果がやや使いづらい。
グレード３はヴァンガードへのヒット時、ペルソナブラストでダメージを回復できる。この効果の都合上、使用するカウンターコストは２だが、実質上カウンターブラスト１となる。
どうしてもタイミングが不安定になるため、《レインエレメントマデュー》による直接的回収効果、
あるいはシークメイトによるデッキ送還による回収効果で何としても供給できる場面を作りたいが、そうなるとエルゴディエルがヴァンガードでない状態の攻撃を相手が狙って受ける可能性は否めない。

メタトロン

リミットブレイクを持つヴァンガード２種。《真紅の伝承メタトロン》は、クロスライドでないにも関わらず《真紅の奇跡メタトロン》を効果に要求する。
また、《真紅の奇跡メタトロン》はスペリオルライドギミックも有する。
ダメージゾーンのカードを入れ替える効果を持ち、その効果によりカウンターコストに余裕が生まれやすい。また、そのカード入れ替え効果により、《ミリオンレイ・ペガサス》《サウザンドレイ・ペガサス》《ナース・オブ・ブロークンハート》らを活かしやすい。
特に《ナース・オブ・ブロークンハート》は、ジェネレーションブレイクを要求するものの《真紅の奇跡メタトロン》のパワー 10000というウィークポイントを補いうる効果であるため是非採用したい。
重要なユニットにライドしてしまっても、《真紅の伝承メタトロン》は自身の効果でフィールド・ソウル・ダメージゾーンでカードをやり取りできるため、場を整えやすい。

守護天使（セレスティアル）

エンジェルフェザー最大の名称。アニメ・漫画ではウルトラレアの立凪レッカと立凪スイコが主に使用。
特殊医療部隊「瑠璃色の守護天使（ラピスラズリ・セレスティアル）」に所属するユニット達。
その部隊名の通り、虚無の侵蝕のせいで色が抜け落ちかけてしまっている《粛清の守護天使レミエル “Я”》以外は全て瑠璃色の翼を所持している。
ダメージゾーンに特定のユニットが存在することで効果を発揮するユニットが多い。
（クロス）ブレイクライド、リミットブレイク解除、デュアルレギオン、専用Ｇユニットと多数の特殊ユニットを抱える。特にエンジェルフェザーの双闘は守護天使の特権であり、デッキを消耗しやすいエンジェルフェザーの性質に噛みあっている。

ガウリール

特殊部隊「黒衣の葬天使（ブラック・グレイバー）」を中心としたユニット群。
アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」で羽島リンが使用している、「討神魂撃」の目玉の一つ。
同部隊はシャドウパラディンの《覇道竜クラレットソード・ドラゴン》に患者を施設ごと人質に取られてしまっていたという背景設定が存在する。
ジェネレーションブレイクや超越ボーナスは強力だが、「討神魂撃」収録のカードはダメージゾーンに裏で存在するカードを戻しにくくなっているためコストの枯渇に注意。
超越ボーナス持ちの《黒衣の戦慄ガウリール》は相手ターンでも有効なジェネレーションブレイクを持ち、単体でもダメージゾーンにカードが置かれるたびに強化を続けていくことができる。反面、単体ではダメージ操作がしづらいため、《ドクトロイド・リフロス》や「ノキエル」シリーズで補う必要があったが、新能力「救援_{（レスキュー）}」の中心となったことでこれを克服している。
現状「ガウリール」名称を持つのがグレード3の1種とGユニットだけなので、他のギミックを組みこむ余地も十分ある。

ノキエル

元々グレード0～グレード2まで存在していた「ノキエル」シリーズが、ファイターズコレクション 2015 winterにてグレード3とGユニットのグレード4が登場。これにより名称ギミックとなった。
手札とダメージゾーンのカードの交換と、結果疑似的に行われるカウンターチャージが特徴。グレード3《愛の狙撃手ノキエル》はダメージゾーンに「ノキエル」が加わった場合、デッキトップがダメージに送られるのと引き換えにそれを手札に加えられるため、他の「ノキエル」や「救援」による相乗効果でアドバンテージや、《ナース・オブ・ブロークンハート》が存在すればより強固なパワーを得られるため、5～6万程度の攻撃ならば余裕でガードが可能。
優れているのは防御だけでなく、Gユニット《聖霊熾天使ノキエル》は攻撃終了時にリアガードとダメージゾーンのカードを交換でき、それによる疑似スタンドでより攻撃的な戦いができる。
グレード2までの「ノキエル」は基礎パワーが低いため、《ミリオンレイ・ペガサス》《サウザンドレイ・ペガサス》《ナース・オブ・ブロークンハート》らのパンプアップが欠かせない。「ノキエル」自体がそれを補助できる他、《聖霊熾天使ノキエル》でスペリオルコールした「ノキエル」はターン中パワーアップするため、基礎火力が気にならないほどの高火力の発揮も容易である。総じて、弱点が「除去効果を持たない」くらいのハイスペックなデッキである。