オオムラサキとは、タテハチョウ科に属する蝶である。オスは大きく美しい紫の羽をしており、日本の国蝶とされている。
分布は、かつては九州から北海道まで目撃されたが、現在は雑木林の減少に伴い、準絶滅危惧種に指定されている。
幼虫はエノキ、エゾエノキの葉を主食とし、成虫はクヌギなどの樹液、栗などの花の蜜、腐った果物、獣の糞の水分を主食とする。
樹液争奪戦では、カブトムシやクワガタを体当たりでたたき落とし、スズメバチを羽で威嚇して追い払い、時には集団で占拠するなど事実上最強である。飛ぶ力はとても強く、耳元で飛ばれると鳥のような羽音がする。
天敵はカマキリや蜘蛛で、この辺は他の蝶と変わらない。ただし力が強いため、蜘蛛の巣を引きちぎる事もある。
成虫は六月後半から八月上旬を飛び、卵を産み落とす。幼虫で葉や落ち葉に紛れて冬を越し、再び夏に成虫となって飛ぶ。
生息するにはエノキの木、クヌギの木、栗、落ち葉、獣など様々な要素が必要な為、環境の変化に弱い。これが準絶滅危惧種の原因となっている。国はそれに目を付け「指標昆虫」に指定しており、雑木林や里の状況を測る指標としている。
現在は各地で保護活動が行われており、そちらで見る事も出来る。
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最終更新:2024/04/20(土) 23:00
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