オカルトとは、目で見たり触れて感じることのできない何かである。
本来は「隠されたもの」という意味であるオカルトは昔から、不可思議なもの、または非倫理的なものにつけられるレッテルである。従来は、現代では科学的であるとされている万有引力なども、見えないものを論じているとしてオカルトのレッテルを貼られていたこともあり、時代によってその意味、対象は異なる。
現代では非科学的なもの全般に用いられている。幽霊、超能力、魔術、UFOなど科学的な存在が実証のされていない超自然現象がオカルトに該当する。広義では、マイナスイオン、波動、ゲーム脳などの疑似科学、またはニセ科学も科学的な実証のされていないものという意味ではオカルトに属するかもしれない。ただこれらはあくまでも科学っぽさをまとったなにかであり、オカルトであるかは議論の分かれるところである。
このようなオカルトや擬似科学が存在すると主張している一部の自称識者は、よく昔の万有引力、地動説を槍玉にあげる。今は科学的に認められていないだけで、それらは確固として存在しておりいつか証明されるだろうと主張している訳である。
確かにその可能性も決してないわけではないが、もしそうだと信じるならばせっせと商品化したり規制する前に、それらが存在する科学的な考証を行ってもらいたいものである。少なくとも、実験考察を行いもせず、倫理的な考証なしに、非科学的な論を展開してそれを実行に移すことは意味がないだけでなく、公害のようなとんでもない害をもたらさないとも限らない。常識人ならわからないものはわからないものとそっとしておこう。
オカルトは上述のように、よくわからない何かを扱うために恐怖の対象として扱われることが多い。ゆえにオカルトはホラー小説や恐怖映画にも度々実在する何かとして扱われている。その中では、そのよくわからない何かを理解できるかできないか、見えるか見えないか、干渉できるかできないかで登場人物の立ち位置や役割、または生死の行方が180度変わる。またその謎が作品のメインテーマとなっていることも多い。恐怖映画などではそのよくわからない何かに襲われて、何も理解できずに殺されるパターンと、後に理解して反撃することで九死に一生をえるような2パターンに分けられる。これは正体がわからないことが、オカルトの長所であることを暗に指している。つまり正体がわかればそれはオカルトではなく、ただの現象となる。
逆説的に正体がわからないことこそが、恐怖でありオカルトなのである。ゆえにオカルト系掲示板では、そのよくわからないものの正体を暴こうと日夜議論が行われている。逆によくわからないものをさらによくわからなくしようと、愉快犯からプロの演出家までが見るものの体を震え上がらせるような創作(もしかして本物?)を投稿している。それに嵌ってしまうと最後、頭の中によくわからない何かが湧き出して、それを掲示板に報告せずに入られなくなる。そうなると立派なオカルティストだ。さらに上級者は見えるようになるらしい(何が?)。そこまで来ると黄色い救急車の出番だ。
ニコニコ動画においては、そういうよくわからないものを扱う動画につけられるタグとして機能している。具体的には恐怖映像や魔術儀式につけられる。ただ前述のように嵌ってしまうと、ゲシュタルト崩壊に導かれてしまうかもしれないので、用法・用量を守って正しくご視聴ください。
この文書では、幻視、幻聴などを総称して「幻覚」と統一して、精神化領域での心霊現象の一部の考察を行う。。また、精神障害者などに対する偏見を招く事が無いよう十分に注意して説明を行う。また、これは精神化領域で医学的に証明されていることであり、全ての「心霊現象」について説明しているわけではないことに注意されたい。参考文献は「Pub Med」という、誰もが閲覧可能な、ネット上の論文集である。
精神化領域の病気で、幻覚は主に統合失調症や解離性障害によくみられる。統合失調症とはその病状をよく表現した言葉である。脳は通常、論理野、視覚野、聴覚野、運動野などの各分野が、人間が現実の事象に対応できるように「統合」して働いている。その統合が崩れてしまう(失調してしまう)のが「統合失調症」である。ここでは、統合失調症に関する詳細な医学的説明はしない。
心霊現象に関して、健常者が「幻覚を見る(霊などが見える)」という現象が最も起こり易い状況は、違法なドラッグが主である。しかし、それ以外に特殊な心理状態を生み出す状況に置かれている健常者にも「幻覚」は発生する。ここでは「恐怖を感じる状況」「予期不安を感じる状況」「何かを妄信している状況」などとする。
それらのような状況に置かれている健常者の心理状態は、通常とは違い、何らかの興奮が脳に発生している。脳に興奮をもたらす脳内物質は様々だが、ここでは「アドレナリン」が大量に生産されていると仮定する。アドレナリンは興奮や快楽をもたらす代わりに、不安・焦燥ももたらす。そして「アドレナリン」は「ドーパミン」という脳内物質の前駆物質である。
「アドレナリン」が大量に生産されると「ドーパミン」も同時に大量に生産される。この「ドーパミン量不均衡」の状態が「幻覚」を直接引き起こす。「ドーパミン」は、各脳野の統合に関して非常に重要な脳内物質であり「ドーパミン量の不均衡」は、脳の各機能の統合を崩してしまう(失調させてしまう)。それが故に、健常者の置かれている環境や、心理状態により、一時的な統合失調の状態になり「幻覚」を見る事になる。「霊能者」と称されている者は、統合失調症の症状の一つである「頑なな妄想(信念など)」を健常な状態で持っていると考えられる。だが「霊能者」はあくまでも健常者であることに注意したい。
これらの現象を止めるために使用する薬品で代表的なものは「ハロペリドール筋肉注射」であり、これを投与すれば「幻覚」は数分で感じなくなる。この薬品はドーパミンアンタゴニストと呼ばれるもので、脳内のドーパミン量を適切に調節する事により、脳機能の統合を回復する。
ホラー映画を見る方、心霊スポットなどに行く方、霊感が強い方になどで、心霊現象が苦手で困っている方は、一度科学的アプローチを試すために、精神科医に相談して見る事をお勧めする。
掲示板
221 ななしのよっしん
2024/10/22(火) 02:23:42 ID: zos1+sg1wn
なんか来年の7月に災害が起こるとか言う予言があるみたいだけどこういうの本当にやめてほしい。当たらないとは思うけどそれはそれとして不安になるし。というかこの予言を言った本人が否定しているみたいな話を見た覚えがあるけど本当なのか?
222 ななしのよっしん
2024/11/25(月) 19:36:22 ID: wKfb0DTdWD
7月なんてシンプルな大雨・台風・ゲリラ豪雨と元から災害が多い時期なんだから、規模の大小はともかく何かしらは起きると思うよ。そしてそれは予言としての価値は元からないに等しいということでもある。
223 ななしのよっしん
2024/11/30(土) 22:20:36 ID: Bcg0fjkVrb
オカルトは非科学的だとは言ってもその存在が虚偽だとは言ってないんだな。
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最終更新:2024/12/22(日) 14:00
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