オシャレ魔女ラブandベリーとは (オシャレマジョラブアンドベリーとは) [単語記事]

オシャレ魔女ラブandベリーとは、かつてセガ（現在のセガ・インタラクティブ）が開発・運営していた女児向けアーケードゲームである。正式表記は『オシャレ魔女♥ラブandベリー』だが、タグの都合上この記事名とする。

公式略称は「ラブベリ」だが、子どもの間では「ラブアンドベリー」または「ラブベリー」と呼ばれていた。

概要

「オシャレまほうカード」をスキャンして、キャラクター（「ラブ（CV：今野宏美）」、「ベリー（CV：柳井久代）」、「ミーシャ（2008年夏より登場）」から選択）をコーディネートし、リズムに合わせてボタンを押すゲーム。「オシャレまほうカード」は100円を投入すると筐体から排出されるようになっていた。

キャラクターデザインはリアルな3次元 CGで作成されており、大きなお友達が寄り付かないようにしていたらしい（全く大きなお友達によるプレイが無かったと言う訳ではないが）。

ニンテンドーDS用ソフトとして『オシャレ魔女♥ラブandベリー〜DS コレクション〜』（2006年 11月22日発売）が発売されたほか、劇場版アニメとして『オシャレ魔女♥ラブandベリーしあわせのまほう』（2007年 3月21日公開）が公開された。
また漫画版がいくつか連載されており、このうち溝口涼子作のものは全6巻でコミックスになっている。

2003年に稼働開始し絶大な人気となった『甲虫王者ムシキング』の女の子版として開発された。稼働開始前はカードゲームは男の子の遊びとされており、果たして女の子が遊んでくれるかどうかが注目されていたが、2005年から女の子の間でブームとなり、女児向けゲームとしては絶大な人気を誇ることになった。

全盛期には、ゲームに登場する洋服・靴などを販売するアパレルショップ「LB Style Sq uare」がオープンしていたり、海の家を公式で開設してみたり、2006年に発売したDS版が発売してからたった1ヶ月で出荷本数100万本を突破したりと人気が高かったことが伺える。また、設置店舗では「オシャレコンテスト」と言う名前の大会も開かれていた。

しかし、2007年頃から他社が続々と女児向けキッズカードゲーム市場に参入するようになったため、同年秋にアパレル事業から撤退し、その後セガはあっさりと『ラブandベリー』の稼働を終了させた。
なお、この時にゲームが稼働終了するとカードが紙切れ同然になる問題が露呈することになる（本作はDS版で使用することはできるだけマシなほうだが）。
ちなみに公式ホームページは稼働終了後も2014年まで更新されていたようである（現在は閉鎖済み）。

その後、2016年になってネイルデザインを自作およびプリントできる『ネイルプリ』の限定素材として復活した。

『ラブandベリー』稼働終了後、しばらくは女児向けキッズカードゲーム市場で大ヒットと言える作品はなかなか現れず、2010年にタカラトミーが『プリティーリズム』を稼働開始するまで、市場は低迷期を迎えることになる。
なお、セガ自身は後継として『リルぷりっ』を2009年に稼働したが、大きなお友達にウケただけで2011年に終了。他にはアトラスが『きらりん☆レボリューション』→『極上!!めちゃモテ委員長』のアーケードゲームを出すものの、前者は稼働開始が『ラブandベリー』ブームと被ると言う最悪な時期になり（『ラブandベリー』終了後は女児の中心になったらしいが作品自体が終了して後者に移行）、後者はそもそもヒットしなかった。他社からも前述した通り参入はあったが、ヒットしたとは言いづらい状況であった。