オドガロンとは (オドガロンとは) [単語記事]

オドガロンとは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターである。

概要

牙竜種
オドガロン
別称
原種	惨爪竜
亜種	兇爪竜
登場作品
モンスターハンター：ワールド
モンスターハンターのモンスターテンプレート

『モンスターハンター:ワールド』にて初登場した牙竜種の1種。

全身血塗れの様な赤い身体と、四肢にはそれぞれ十本も生えた禍々しい鉤爪が特徴。この鉤爪から惨爪竜とも呼ばれている。新大陸にある「瘴気の谷」に生息し、生態系の上位に位置している。ストーリーでは、谷の本格的な調査のため、より下層へと降り立ったプレイヤーたちを強襲した。

禍々しい外見通りとても獰猛。毛は無くゴツゴツした赤い表皮は尻尾に行くにしたがって白く刺々しくなっている。獲物を咥えて巣に持ち帰る際に谷の中層に張り巡らされたトンネルを通るためか突起の少ない外見をしている。牙がむき出しの鬼の様な形相に青白く輝く双眸は、眠る時でも閉じられることは無い。惨爪竜の由来となった四肢の鉤爪は上下に折り重なるように生えており、普段は隠し爪として折り畳まれている下段の鉤爪は鋸刃状になっていて、怒り時や特定の攻撃の際に展開され、攻撃の危険度が高まる。

同作品に登場する同じ牙竜種のドスジャグラスやドスギルオスは、現実のイグアナやオオトカゲに似た骨格を持ち、這いずるように歩行するが、オドガロンは狼の様に四肢で立ち上がって歩行する。そのため発売前のPVなどで確認された時は、名前の似ているオルガロンの様な牙獣種の一種ではないかと噂されていたこともあった。モンスターの死体や肉塊を餌にしているが、場合によっては獲物を求めて「陸珊瑚の台地」にまで現れては生息する大型モンスターと縄張り争いを繰り広げるなど、非常に広い行動範囲を持つ。

初戦闘のタイミングではかなりの強敵になる。攻撃力もさることながら爪による攻撃を受けると、動けば動くほどダメージが発生する「裂傷状態」になることがあり、さらに攻撃性の高まりに従って展開する隠し爪による攻撃は「裂傷状態」の発生確率が上昇する。治すには「アステラジャーキー」などの治療可能なアイテムを使用するか、屈んでしばらくじっとしている必要がある。前者は初見でアイテムの用意をしてくるプレイヤーは稀で、後者の場合無策ではオドガロンがそれを許してはくれないだろう。「隠れ身の装衣」などを活用しよう。序盤に戦うトビカガチ以上に高速戦闘を得意とし、連続で猛攻を仕掛けくるが、その後に隙を晒したり、激しいスタミナ消費によりすぐ息切れするため、そこを狙って攻撃を加えていくのが主な攻略法である(ただし、疲労状態で食事に成功すると全身が赤熱化し湯気が噴出する状態に移行。攻撃パターンがより激しくなる)。俗にターン制と呼ばれるモンスターハンターの戦闘の中でも一際その傾向が強く、ゲーム的にはただがむしゃらに突っ込んでいく初心者を諫める立場にあるとも言える。ちなみに麻痺にかなり弱く、同じく中層に生息しているギルオス達の攻撃を集中して受けるとすぐ麻痺になる。三層からなる「瘴気の谷」における大型モンスターのヒエラルキーは、下層に行くにしたがって高くなる傾向にあるが、危険度でオドガロンに劣るギルオスが同じ中層を根城とすることが出来る理由なのかもしれない。

行動範囲の広さと獰猛さ故に様々なモンスターとの縄張り争いが発生する。大抵の場合オドガロンが勝利するが、無謀にも「瘴気の谷」の真の主である古龍種ヴァルハザクに飛び掛かった際には瘴気を浴びせられ悶絶。生態系の破壊者たるイビルジョーに至っては、攻める間もなく一方的に咥えられて振り回されたあげく投げ飛ばされるなど、圧倒的な力の前に屈することもある。

素材から作れる武器は鋭い一撃を放つオドガロンのイメージに沿い、最終的に素のままでそこそこの会心率と切れ味白ゲージを持つ。防具は「裂傷状態」を軽減及び無効化する「裂傷耐性」に加え、「見切り」や「砥石使用高速化」など、戦闘を有利にするスキルに富み、一定時間研いだ武器の切れ味が落ちないシリーズスキル「剛刃研磨」を持つ。見た目は和風の出で立ちで、男性は鎧武者、女性はくノ一の様な姿になる。

また、期間限定のイベントクエスト「ラッシュ大騒動！！？」は、オドガロン2頭の連続狩猟になっており、1頭目は最小金冠確定のオドガロンが現れる(大型犬並みの大きさ)。依頼者の「緑のリボンの女の子」曰く、ラッシュに似たモンスターとの事だが……これをラッシュと言い張る勇気！