オヌシナニモノ(Onushi Nanimono)とは、2017年生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牡馬。
テレビ馬ならぬ「ラジオ馬」という新たなジャンルを切り拓いた…かもしれない珍名馬。
主な勝ち鞍
2023年:金沢スプリングカップ(地方重賞)、日本海スプリント(地方重賞)
2017年3月3日生まれ。父カレンブラックヒル、母グラントリノ、母の父グランデラ。
父はGINHKマイルカップを含む無敗の5連勝を果たした実力者。母グラントリノは自身の成績こそ25戦1勝だが、その母インフレッタは川崎競馬で10戦7勝を誇った。インフレッタの父はアメリカの大種牡馬エンドスウィープと、母系もそれなりにすごい血統である。
カレンブラックヒル産駒は勝ち上がり率こそ高めだがなかなかオープン馬が出なかった。そんな中、オヌシナニモノは少しずつであるが勝ちを積み重ねていき、4歳秋、2021年フルーツラインカップにて4勝目。めでたく産駒初のオープン入りとなった。
中央では栗東・高橋義忠厩舎に所属。中央での通算成績は24戦4勝。2着3回、3着3回、掲示板に載ること14回と、重賞未勝利ながら着実に稼ぐバヌシコウコウモノである。
珍名馬の中でもオダギラーのようなセンスを感じる名だが、馬主は別人である。
馬主は福島県の清掃業者・日東産業(代表 占部恵太)の馬主法人であるニットー商事(株)。所有馬を見ると、特に珍名馬が多いわけではないが、2017年産にいきなり「オイデヤスダイジン」「オヌシナニモノ」、翌2018年に同じカレンブラックヒル産駒の「タダモノデハナイ」が飛び込んでくる。
オヌシナニモノ自身の命名由来は「『御主、何者』と名前を知りたくなるくらい、勢いのある馬になるように」だそうで、決してノリでつけられたわけではない。後から考えれば、名前に込められた願いもある意味では叶ったと言える。
馬は家畜であり、人との関わりの中で生きていく。よい人と出会えばその中でドラマが生まれ、名馬と呼ばれるようになっていく。
オヌシナニモノもオーナー、調教師や厩務員、騎手など様々な人との出会いの中で、勝ったり負けたりして名馬への道のりを歩んでいる。しかし、彼を語る上で欠かせない男がもう一人いた。
2019年7月21日の2歳新馬戦は6馬身差の圧勝。このときラジオNIKKEIの担当は佐藤泉アナ。
「オヌシナニモノ圧勝ゴールイン!」とその名が呼ばれたものの、名前が変という以外は普通の実況だったのでそれだけで終わった。
2勝目、2020年10月10日の1勝クラスは山本直アナ。終始逃げ切って1と1/4馬身差の勝利。
オヌシナニモノは前走と異なり第4コーナーまで4番手で控える。直線に向くや外に抜け出し、残り200mからまとめてぶち抜いた。
外から追い込んでくるのは4番、オヌシナニモノ。残り200mを通過した。
先頭は10番のエターナルダイヤ、そして懸命に、トモジャドット、
外からは、オヌシナニモノ追い込んでくる!
オヌシナニモノ!
小林雅巳アナは普段は冷静な実況をするが、差しきり勝ちの場合、
「世界のローーーーーーーーーーーーーードカナロア !」
などと音量レベル爆上げで叫ぶ癖があった。
この日のオヌシナニモノはまさにその条件にふさわしい勝ち方であり、しかも名前がその叫び方にぴったりだったのである。その瞬間、福島競馬場およびお茶の間から「いや、ほんと何者だよ」と総ツッコミが入ったであろうことは想像に難くない。
オヌシナニモノが激闘を繰り広げているさなか、競馬界は激動の時代を迎えていた。
人間に疫病が流行りお客さんが競馬場に来なくなり、親父の同僚が女の子になったりして新しいお客さんが増え、珍名馬が世にあふれ「オヌシナニモノ」ぐらいでは一瞬話題にされただけで終わってしまうようになった。
一方、各種SNSが隆盛し「トレンド」が自動で浮かび上がる機能が充実したことにより、他の珍名馬との相乗効果で、重賞未勝利であろうともその名を世界中に知らしめることが可能となった。
オヌシナニモノ自身も3勝クラスに昇格したことで、全国ネットの競馬中継が始まってすぐに中継される、メインレースの前座とも言える準メインのレースや、ローカル開催のメインレースなどに出走する機会が増えたことが、知名度を上げる要因の一つとなったのである。
オヌシナニモノは、この時代の流れに乗って徐々に知名度を上げていった。
西郷特別以来、掲示板には載るものの勝利から遠ざかっていたオヌシナニモノは、4勝目を目指して小倉競馬場のダートに立った。結果は3着と馬券圏内だったが、本来ならそれだけでただの条件馬が注目されることはない。
しかし、同日に出走していた未勝利馬の名前により、彼の名がTwitterトレンドに浮上したのである。
その馬の名は、プリンニシテヤルノ。名前だけが先行して有名になってしまった彼女は、6戦0勝のまま、一か八かの賭けで福島の芝2000mに出走したのだ。
彼女は11着に惨敗し、これを最後に中央を去ることになる。しかしプリンニシテヤルノもオヌシナニモノも珍名馬ファンの心を掴み、後の勝利でそれが爆発することになる。
続く上越ステークスは8着と惨敗。気を取り直して臨んだのは中山のダート1200m。
メイショウヒバリをマークする先行策を取り、直線で抜け出す理想的な勝ちパターンに持って行けたが、今回ばかりはオヌシナニモノが「お主何者!?」と叫ぶ番であった。逃げるオヌシナニモノを、中団から猛烈な末脚で追い込んでくるその馬のゼッケンには、5歳で3勝クラスをさまよう馬に似つかわしくない名前があった。
308mしかない中山ダートの直線も、高低差2mの坂も構わずオヌシナニモノを捉え、3/4馬身差のゴール。「アイアムオソスギル」などと揶揄された日々を脱却し、一足お先にオープン入りを果たした。
勝利は叶わなかったオヌシナニモノだが、アイアムハヤスギルとの珍名馬連ということでネット上ではまたもや人気となった。後は自分もオープン入りを果たすだけだが、その機会は案外早く訪れた。しかも、全く予想しなかった形で。
秋嶺ステークスは9着とまたもや惨敗。続いて選んだのは得意の福島ダート1150m。
この日は海の向こう、アメリカ合衆国でラヴズオンリーユーがBCフィリー&メアターフに挑戦する日。国内でも主な話題はGIIアルゼンチン共和国杯とGIIIみやこステークスである。
福島の条件戦など誰も注目しておらず、オヌシナニモノは勝利を目指して人知れず出走し、勝ったら一瞬話題になるが負けても誰も気にしない、程度の知名度になるはずだった。
同日早朝、案の定ラヴズオンリーユーの勝利に日本中が沸き、マルシュロレーヌがBCディスタフ勝利という大金星を挙げてさらなるお祭り騒ぎの中、日本で起こっていたのは珍名馬たちの逆襲だった。
この日3場で開催された中央競馬36レースにて、珍名馬6頭が1着。オヌシナニモノはそのトリを飾ったのである。この日の福島は小林雅巳アナウンサー。運命の相手との再会である。
レース展開は、いつものように2番手に控え、直線で抜け出す先行策。
飛ばしてきます15番、マラードザレコード。リード3馬身で第4コーナーをカーブ。
これを追ってオヌシナニモノ、2番手。第4コーナーカーブから直線へ。
あとは3馬身差、追い込んでくるのは16番、サイファーシチー。
残り200を通過して、先頭代わった!
1番、オヌシナニモノ! オヌシナニモノ先頭だ!
オヌシナニモノ!
逃げ切っての勝ちだったため絶叫は後半部分だけだったが、「オヌシナニモノ」という名の馬の勝利にふさわしい実況が彼への最大のプレゼントとなった。
小林アナは実況にウィットを効かせたりうまいことを言おうとしたりせず、文字通り「実際の状況を説明する」ことに徹する人物である。しかし、癖やイントネーション、盛り上げ方が合致するとそれだけで名実況は生まれるのだ、ということを、世界のローーーーーーーーーーーーーーーーードカナロアとオヌシナニモノは教えてくれたと言えるだろう。
なお、小林アナは、一つ前の高湯温泉特別にてアナゴサンの勝利も実況しており、珍名を2レース連続で絶叫するという珍事を成し遂げた。
ともあれ、これにてオヌシナニモノは立派なオープン馬。次は重賞制覇に期待がかかる。
明けて2022年はジャニュアリーステークスを選択。なんと初風ステークスで苦汁をなめたアイアムハヤスギル との再戦とのことで、いきなり珍名馬ファンの注目を集める。なお、ラジオNIKKEIの実況は小塚歩アナ。
オヌシナニモノは好スタートからシンシティとの先行争い。一方のアイアムハヤスギルは後方待機を選択。最終直線で先頭に立ち、2馬身ほど突き放すも、襲いかかる追い込み勢を振り切れず、馬群に飲み込まれてしまった。
結果はアポロビビの5着。3番人気には応えられなかったが掲示板確保。9着のアイアムハヤスギルにも先着し、雪辱はどうにか果たしたと言える。一方、中山の直線で伸びず差しきられる、という初風ステークスと同様の負け方でもあり、福島巧者である彼にとってはやはり坂が課題か。
次走は2月の大和ステークス(OP)の予定だったが、あえなく抽選除外。3月20日の千葉ステークス(OP)に出走が決まったが、ここではなんとまたしてもアイアムハヤスギルとの対決となった。
千葉SはジャニュアリーSと同じ中山ダート1200mであり、そして発走予定時刻(15時10分)から当日のテレビ中継でも将来有望な若駒たちが集うスプリングステークス(GII)や、春の天皇賞戦線を占う阪神大賞典(GII)の前座として全国中継されており、テレビ馬としても話題を集めることになるのかが注目されていた。
当日はなんと単勝4.4倍ながら1番人気に支持される。レースはオヌシナニモノがいつも通り先行策、アイアムハヤスギルは行き脚がつかず最後方に控える。しかしオヌシナニモノは直線で全く伸びず追い込み勢を見送って7着と特に見せ所なく終わった。一方のアイアムハヤスギルは追い込んでの8着であり、惨敗しても隣同士という運命の2頭であった。
放牧で休養し、次走は6月5日の松風月ステークス(OP)の予定と発表されていたが、直前で韋駄天ステークス(OP)を挟む形となった。
韋駄天ステークスは新潟1000m。ご存じ、小細工無用の直線コースである。オープン戦とはいえ、ここ専用のスピード狂たちが待ち受ける魔境である。芝初挑戦の舞台にここを選択する奇策がどう出るかが注目された。
スタートは若干出遅れ。しかし前年アイビスサマーダッシュ(GIII)の覇者・オールアットワンスをマークする形で進める。途中馬群に挟まれそうになるものの、ファンタジステラを押しのけて果敢に前に出る。しかし、外からマリアズハートらが抜けだしたのを捉えるには遅すぎ、7着となった。
3番人気には応えられなかったが、オールアットワンスのすぐ後ろであり、千直の主ミルファーム所有の1番人気・ジュニパーベリーには先着できた。
なお、アイアムハヤスギルは出走していなかったが、直前の第10R火打山特別(2勝クラス)には、同じアイアム軍団のアイアムスゴスギルが出走していた。
次走はあらためて松風月ステークス。ダート1200mと適性距離の範囲内だが、中1週と高低差2mの坂が嫌われたか6番人気であった。
スタートでは先行策を執り、第4コーナーが終わったところで先団の好位置を取ることができた。しかも、ちょうど前が開くという絶好のチャンス。しかし、それは末脚が使えればの話。中山に次ぐと言われる中京競馬場の急勾配に苦しんでずるずる後退していき、11着惨敗の憂き目を見てしまった。
坂が初の重賞挑戦の舞台として特別登録したのはなんとアイビスサマーダッシュ(GIII)。前々走の韋駄天Sが伏線だったようである。7枠14番と比較的有利な外目の枠を引き、話題の新人女性騎手・今村聖奈を鞍上に迎えたのも注目を集めた。
しかし平坦と思われがちな新潟千直だが、実はこのコース、スタート直後がオヌシにとって天敵の上り坂。行き脚がつかず後方からになり馬群の後ろで身動きが取れず、1着から1秒4離された15着に沈んだ。
次走はNST賞。ダート1200m、新潟競馬場でのレースとなった。7枠13番で、隣には、京王杯スプリングカップで出遅れてしまったギルデッドミラーが来た。先行集団につけて競馬を進めたが、最終的にその1着のギルデッドミラーから1秒4離された8着に沈んだ。
かくしてオープンでは勝ちきれない戦いが続いたオヌシナニモノ。2022年9月3日、JRAの登録抹消が発表された。引退ではなく、出走機会を求めての地方移籍である。
「収得賞金の関係でなかなかレースに出られない」という移籍理由がピンとこない人も少なくないかと思うが、どういうことかというと……中央のダート短距離のオープン以上のレースは、馬の数に対してレースの数が絶望的に足りておらず、フルゲート18頭に30頭、40頭が登録する。オヌシのような条件戦を順繰りに勝ってきた収得賞金2400万円のオープン馬では、別のレースであらかじめ除外になって優先権をもらわないと出走もおぼつかないという魔境なのである。オヌシが芝の新潟千直を走ったのも、単なる奇策というだけでなく、こういった事情も絡んでいる。
中央競馬の開催数は法律で上限が決まっているので単純にレース数を増やすのも難しいのだが、2019年に降級制度を廃止した時点で予想されていたことでもあり、JRAにはなんとかしてもらいたいところである。
ともあれ、オヌシの移籍先は金沢競馬場の佐藤茂厩舎に決定。金沢の地でオヌシの新たな戦いが始まる。
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復帰初戦の兵庫ゴールドカップ(園田重賞)を10着で終えて次に挑むは、意外にも初の交流重賞である兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)。松風月ステークスで対戦経験のあるオーロラテソーロをはじめ、中央勢を迎え撃つ立場になった。
スタート後先行策を執り、逃げるオーロラテソーロに食らいついていったものの、残り400m付近からずるずる後退していき、8着でゴール板を通過した。
今回の敗因は距離とされていた。前走の兵庫GC(1230m)もそうだが、福島1150mを得意としていたオヌシにとっては1200mでも長いという評価が多く、今後坂に悩まされることは少なくなるとはいえ距離の克服が課題となるか。
ところが、金沢に戻っての2連戦ではA1クラスで2馬身半差、4馬身差の圧勝を収めた。ともに兵庫で惨敗した1400mであり、ここにきて距離への懸念は杞憂に終わった。そして金沢スプリングカップ(1500m)でも2着に4馬身差つけての圧勝となり、地方重賞馬になった。
その後、スーパースプリント賞(900m)も勝利し、日本海スプリント(900m)も2着に1馬身半差つけ勝利。重賞2勝目となった。
長い旅路の末についに安息の地にたどり着いたかに見えるオヌシナニモノ。今のところ金沢での対戦相手に特に珍名馬は見当たらないが、かつてのアイアムハヤスギルのような珍名ライバルに出会うことができるか、彼の名がいつまで日本海に轟くことになるか、そして交流重賞にてその名を轟かせることができるかが注目である。
これまでオヌシナニモノと小林雅巳アナの相性を見てきたが、重賞が見えてくれば、彼の名を絶叫して欲しいアナウンサーを競馬ファンならもう1人思いつくだろう。
フジテレビの青嶋達也アナウンサーである。運良く彼に当たり、あわよくば勝利してアオシマバクシンオーの「オヌシナニモノだぁあああああ!」 がお茶の間に響き渡る日が来たら、競馬界がもう少し面白いことになるかもしれない。では、彼がオヌシナニモノの実況をしそうなレースはどれか。
以前の彼の担当は東京競馬場か中山競馬場である。オヌシナニモノとアオシマバクシンオーの適性が合う関東のレースは、GIII カペラステークス(中山ダート1200m)、もしくはGIII 根岸ステークス(東京ダート1400m)が挙げられる。芝適性が認められればGI スプリンターズステークス(中山芝1200m)への出走も見えてくる。
2022年根岸ステークスでは実際に青嶋アナが実況を務めたのだが、肝心のオヌシナニモノが出走せず。中1週は厳しいとはいえ、実に惜しいすれ違いであった。
2022年春より、青嶋はBSスーパーKEIBAの進行役となったため、彼の実況は聞くことが困難となっていた。
中央を去り地方へ移ったオヌシだが、中央重賞に出走してくる可能性がなくなったわけではない。中央のメインレース、全国中継でお茶の間にオヌシの名前が再び轟く日が来ることを期待しよう。
カレンブラックヒル 2009 黒鹿毛 |
ダイワメジャー 2001 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
スカーレットブーケ | *ノーザンテースト | ||
*スカーレットインク | |||
*チャールストンハーバー 1998 鹿毛 |
Grindstone | Unbridled | |
Buzz My Bell | |||
Penny's Valentine | Storm Cat | ||
Mrs. Penny | |||
グラントリノ 2009 栗毛 FNo.5-f |
*グランデラ 1998 栗毛 |
Grand Lodge | Chief's Crown |
La Papagena | |||
Bordighera | Alysheba | ||
Blue Tip | |||
インフレッタ 2002 鹿毛 |
*エンドスウィープ | *フォーティナイナー | |
Broom Dance | |||
*カナディアンアプルーバル | With Approval | ||
A Taste for Lace | |||
競走馬の4代血統表 |
掲示板
70 ななしのよっしん
2023/06/19(月) 13:15:50 ID: 8IGwXqJh2W
>>69 もはやハクサンアマゾネス(あちらは金沢の中距離路線を蹂躙してる)と双璧やね
ちなみに1400で直接対決した時は、短距離に分があるオヌシナニモノが勝ってる
71 ななしのよっしん
2023/07/01(土) 11:01:00 ID: /nPKPUtUft
習志野きらっとスプリント出て欲しいな
1000mの超短距離は彼の土俵
72 ななしのよっしん
2023/07/05(水) 22:40:00 ID: cqhx9hxR6P
>>70
金沢のゴールデンシックスティとロマンチックウォリアーさん……ってコト!?
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/18(木) 09:00
最終更新:2024/04/18(木) 09:00
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