オムスク出血熱

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オムスク出血熱とは、危険なウイルス感染症の一つである。

概要

病原体はフラビウイルス科のオムスク出血熱ウイルスである。

感染経路は「マダニに刺されて感染するケース」と「齧歯類の体液や排泄物に触れて感染するケース」、「人から人に伝染するケース」がある。ただし、最後のヒト-ヒト感染は稀であるされる。

ロシア連邦のアジア側地域（シベリア地方）の風土病であり、病名のオムスクもシベリア地方の主要都市の名前が由来である。

日本の感染症法ではオムスク出血熱は四類感染症に、オムスク出血熱ウイルスは三種病原体等に指定されている。

症状

高熱、筋肉痛、倦怠感、咳などのインフルエンザ様症状の他、胃腸炎症状（腹痛、下痢、嘔吐）や低血圧が起こる。稀に出血熱を起こして死に至ることがある。

多くの場合1〜2週間程度で治るが、一部の人は約3週間後に再発し、髄膜炎や急性腎不全、肺炎、気管支炎などの合併症を起こすことがある。致死率は1〜3%程度とされる。

治療方法

有効な治療薬が無いため、点滴などの対症療法となる。出血熱を起こしている場合は輸血が必要な場合もある。

予防方法

マダニに刺されないようにする。野生動物との接触を避ける。

関連項目

• 医学記事一覧
• 感染症
• マダニ
• キャサヌル森林病…マダニが媒介する、フラビウイルスによる感染症。
• 重症熱性血小板減少症候群（SFTS）、クリミア・コンゴ出血熱（CCHF）…マダニが媒介する、ブニヤウイルスによる感染症。出血熱を起こす。