オランダ王国とは (オランダオウコクとは) [単語記事]

オランダ王国（オランダ語：Koninkrijk der Nederlanden）とは、ヨーロッパとカリブ海地域に領土を持つ王国である。立憲君主制。

概要

以下の4つの構成国からなる。

これらの国はオランダ王国憲章によって、互いに対等な立場で王国を構成するとされている。

オランダ語では Koninkrijk der Nederlanden （コーニンクライク・デル・ネイデルランドゥン）。英語では King dom of the Netherlands （キングダム・オヴ・ザ・ネザーランヅ）。

国名			首都（主都）	面積（km²）	人口	通貨	地域
オランダ Nederland	（ヨーロッパ・オランダ）（Europees Nederland）		アムステルダム^[1] Amsterd am	41,526	約1650万人	ユーロ（EUR, €）	欧州
	（カリブ・オランダ）（Cari bisch Nederland）	ボネール Bonaire	クラレンダイク Kra lendijk	294	約1万人	米ドル（USD, $）	カリブ
		シント・ユータティウス Sint Eu statius	オラニエスタッド Oran jestad	21	約3000人
		サバ Saba	ボトム The Bot tom	13	約2000人
アルバ Ar uba			オラニエスタッド Oran jestad	179	約10万人	アルバ・フロリン（AWG, ƒ）
キュラソー Curaçao			ウィレムスタッド Will em stad	444	約14万人	アンティル・ギルダー（ANG, ƒ）
シント・マールテン Sint Maa rten			フィリップスブルフ Phi lip sburg	34	約4万人	アンティル・ギルダー（ANG, ƒ）

地理的には、以下の3地域に大別できる。

いわゆる“オランダ”。国土の99%がここである。詳しくはオランダを参照。

ベネズエラ沖、小アンティル諸島のほぼ最西端に位置する、アルバ（Aruba）、ボネール（Bonaire）、キュラソー（Curaçao）の3島からなる地域。アルバとキュラソーはそれぞれ独立した構成国、ボネールはオランダ本国の特別自治体である。この地域ではオランダ語に加え、ポルトガル語とスペイン語の影響の強いクレオール言語であるパピアメント語が公用語となっている。

小アンティル諸島北部のリーワード諸島に位置する、サバ（Saba）、シント・ユータティウス（Sint Eu statius）、さらにセント・マーチン島の南部にあたるシント・マールテン（Sint Maa rten）の3島からなる地域。シント・マールテンは独立した構成国、サバとシント・ユータティウスはオランダ本国の特別自治体である。シント・マールテンのあるセント・マーチン島の北部はフランス領サン・マルタンで、オランダとフランスの国境が唯一地上で接している場所でもある。この地域ではオランダ語に加え英語が公用語となっている。

1954年のオランダ王国憲章宣言時の構成国は以下の3ヶ国。

1962年まで王国はオランダ領ニューギニア（現在のインドネシアのパプア州および西パプア州）も王室属領として領有していたが、憲章で言及はされていない。

1974年にオランダ領ギアナがスリナムとして独立し、構成国は2ヶ国となった。

1986年にオランダ領アンティルからアルバが離脱。構成国は再び3ヶ国となった

アルバの離脱後、オランダ領アンティルに残った5島からも潜在的に分離の声があり、住民投票も行われていた。2000年の投票ではシント・ユータティウスを除く4島で現状維持の不支持が選択され、2004年には本国との話し合いでオランダ領アンティルの解体を宣言。2008年に解体が決定され、2010年にオランダ領アンティルは解体された。キュラソーとシント・マールテンは単独で構成国となり、残りの3島（ボネール（Bonaire）、シント・ユータティウス（Sint Eust atius）、サバ（Saba）の頭文字よりBES諸島とも呼ばれる）はオランダ本国に特別自治体として編入された。ただし、編入後もBES諸島は本国とは異なる法体系を有し、EUにも加盟していない（アンティル時代から続くEU法の適用されないEU加盟国海外領域としての地位を維持している）。通貨も2011年よりそれまでのアンティル・ギルダーから（ユーロではなく）米ドルの使用へと切り替えられている。