オリビエ・ペリエとは (オリビエペリエとは) [単語記事]

オリビエ・ペリエとは、フランスの騎手である。

概要

1973年フランス生まれ。競馬とは縁のない家庭だったが、幼少期にポニーレースに騎乗するなかで騎手を志したという。

1989年にデビューし、93年に初GⅠ制覇。96年以降4度の仏リーディングを獲得するなどフランスのみならずヨーロッパのトップジョッキーとして活躍。通算勝利数は3000を超え、GⅠ 100勝も達成している。近年はヴェルテメール兄弟との専属契約の解消や減量苦などからやや成績を落としているが、それでもGⅠ 勝利は1993年から23年間途切れていない。日本で有名なところだとエリシオ、パントレセレブル、ゴルディコヴァ、ハービンジャー、シリュスデゼーグルなんかの主戦騎手だった。

そんなペリエ騎手は日本でも非常になじみが深い。94年に初来日してから、2009年まで16年連続でJRA短期免許を取得。中央でGⅠ12勝を含む重賞39勝を挙げた。2002年から2004年までは有馬記念3連覇を達成している。フランスは調教師の注文が非常に厳しく自分の思う競馬ができないが、日本では基本的に騎手に任せてくれるので本来の自分が出せるということで日本が気に入ったらしい。栗東所属時は武豊、美浦所属時は岡部幸雄をマークした騎乗をよくし、こと逃げ馬は徹底的にマークして競り潰していたので「マーク屋」として恐れられた。反面ペリエ自身が逃げたときの成績はそれほど良くなかったようだが、日本で逃げの競馬も覚えたようで、帰国後に逃げて仏 2000ギニーを勝ったりしている。藤沢和雄調教師の下にいた数年間を除いては栗東に所属したため日本語は関西弁っぽい。なお、日本での好物はカレーうどんとガリガリ君とのこと。

目の病気などの関係から2009年を最後に短期免許による来日はしていないが、インタビューに「日本の馬で凱旋門賞を勝てたらいいね」と答えたほか、GⅠ 勝利後にカメラへのサインを求められた際、真っ先にカタカナで「ペリエ」と書くなどまだ日本への思いは冷めていないようだ。日本では2012年を最後に騎乗がないが、いつか再び彼の騎乗を生で見られる機会は来るのだろうか。

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