オリー王とは (オリーオウとは) [単語記事]

オリー王とは、ゲーム『ペーパーマリオオリガミキング』に登場するキャラクターである。

概要

今作の黒幕であると同時に、オリビアの兄にあたるキャラクター。左目を隠す前髪と、紫色の衣服が特徴。

マリオの仲間であるペラペラを折りたたみ、世界を「オリガミ王国」に作り変えてやると宣言。自らをオリガミの王と名乗り、ピーチ姫をオリガミにするとともにクッパを捕獲。挙げ句の果てには、ピーチ城を遠い山の上へ運び去るなどやりたい放題。お城はカミテープでぐるぐる巻きにされているため、中へ入るには世界各地に存在するカミテープを壊さなければならない。

ペラペラの中でも、キノピオに対しては特に強い憎しみを抱いている。各地のカミテープを守るブンボー軍団が、キノピオたちを好き勝手いじめていることからも伺えるだろう。また、身動きが取れないクッパの目の前で部下をオリガミにしていく（しかも二度と元には戻れない）など、極悪非道な一面も垣間見える。オリガミ兵やハリボテ兵で兵力を増強し、各地に住むキノピオを襲撃。さらに、各地の建物や地形を喰い荒らし、スカスカ穴を多数生み出すなど、暴力と破壊の限りを尽くしている。作中の数々の悪事から、マリオシリーズでも一二を争う外道とまで呼ばれるほど。

ちなみに、オリガミとなったピーチ姫やオリーの勧誘に対し「はい」を選んでも信用されず、カゲの女王やディメーンのようにゲームオーバーにならない。この点で肩透かしを食らったプレイヤーが多い模様。

ネタバレ

この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

冒険中、かぜわたり谷でマリオたちの前に現れる。兄妹としての情がまだ残っていたのか、オリビアを再度説得しようと試みるが、上手くいかなかった。そこで、オリーは大岩を使ってマリオたちの行く手を塞ぐとともに、オリビアを大岩の下敷きにしてしまう。

彼とオリビアが生まれた場所である大海原の家では、彼が生まれた直後の話を聞くことができる。もともとオリーはオリガミ職人の「いのち折り」によって作られたのだが、生まれた途端彼は激怒。オリガミ職人を壁の中へ閉じ込めた後、オリビアを彼自身の手で作ったのだが、彼女もオリーの計画に反対したため、城の地下に閉じ込めてしまった。この話を聞いたオリビアは、オリーが何に対して怒っているのか疑問を抱くことになる。

マリオたちがピーチ城へたどり着くと、ピーチ城をオリガミ城に作り変え、オリガミ兵を大量に配置して行く手を妨害。最後のブンボー軍団であるホッチキスも投入し、できる限りの時間稼ぎを行う。それは、1000羽折るとどんな願い事も叶うとされている禁断のオリガミ「千羽ヅル」を作る時間を確保するためであった。オリーはこれを使い、全世界のキノピオを1人残らず白紙にしようとしていた。これには泣く子も黙るクッパでさえ引くレベル。

どうして彼はここまでキノピオを憎んでいるのか。その理由は「オリガミ職人にメモ用紙代わりにされたから」である。
一見するとくだらないにも程があるが、オリガミである彼からすれば、プライドを踏みにじられたも同然の行為なのだという。とはいえ、オリガミ職人のみならず、顔が同じであるキノピオ全員を憎むのはやはり度が過ぎている。

ラスボス戦は合計で3戦と、かなりの長期戦を強いられる。
1戦目では、今まで戦ってきたカミさまのいずれかに変身して攻撃を行う。各カミさまの対処方法は今までと同じだが、オリーは時間経過で体力を回復するため、ぐずぐずしてるといつまでたっても倒せない。
2戦目は、巨大化したオリーとクッパによるトントン相撲対決となる。マリオはクッパの後ろ側へ移動し、カミの手で地面を揺らしてクッパを支援する。
3戦目では、オリーがさらに巨大化。オリビアも負けじと魔法陣で巨大なハンマーに変身し、オリーにとどめを刺す。

ボロボロになったオリーは元の姿に戻り、ぐったりと倒れ込んでしまう。駆け寄ったオリビアによってオリガミ職人が書いた文字の内容が明らかとなるのだが、それは「カッコよくて心のやさしいすてきな王様になりますように」という、オリガミ職人の願いだった。メモ用紙としてぞんざいに扱われたというオリーの思い込みは、完全に間違っていたのである。