オルガロンとは (オルガロンとは) [単語記事]

カム・オルガロン、ノノ・オルガロンとは、「モンスターハンターフロンティア」に登場するモンスターである。
漢字表記は「響狼」。
名前の由来はギリシャ神話に登場する双頭の魔犬「オルトロス」からかもしれない。

厳密にはカムとノノで別モンスターなのだが、攻略サイトなどではアルガノス・ゴルガノスやゴウガルフと同じく二頭セットで一つのモンスターとして扱われることが多い。

概要

牙獣種
ノノ・オルガロン
別名
原種	雌響狼
登場作品
・モンスターハンターフロンティア
モンスターハンターのモンスターテンプレート

牙獣種
カム・オルガロン
別名
原種	雄響狼
登場作品
・モンスターハンターフロンティア
モンスターハンターのモンスターテンプレート

モンスターハンターフロンティアのシーズン6.0（2009/9/16）の目玉モンスターとして実装された。
新牙獣種が実装されたのはMHFでは初。
ゴゴモア、ココモアとは違い、カム・オルガロンとノノ・オルガロンで別モンスター扱いされている。

ノノ・オルガロンは元々はカム・オルガロンと同じHR61で狩猟解禁だったが、PS3版 MHFのサービス開始と同時にHR41の試練対象となった関係でHR41で狩猟が解禁されるようになった。（G9にてHR41試験自体が廃止）

今までは猿ばかりだった牙獣種にあらたなる風を吹かせる新顔として情報公開時はCS シリーズのプレイヤーからも注目された。
実は古龍種のもの（翼の無いクシャ）を改造した骨格のようだ。そのため落とし穴を設置すると古龍種のように避けるし死ぬときのモーションも一致している。
しかしながら、見た目や技は全然違うので言われなければ気付かないだろう。

両者を同時に狩猟するクエストは、剛種クエストやメモクエストなど。ハンターランク41、61から受注できるクエストは、始めは2匹いるものの、すぐ1匹は逃げ出すので実質1匹を相手することとなる。

本来は二体で一体のモンスターとされてる関係でHPがかなり低い。単独クエストは4人でいけば結構簡単に倒せるため秘伝防具を作るための礎として大量の個体が狩られていた。ギルド優先依頼でカム・オルガロンもしくはノノ・オルガロンが指定されている日は「当たり」といえる。

部位破壊は頭、背中、尻尾の三箇所。
頭と尻尾は問題なく壊せるが背中は非怒り状態ではめちゃくちゃ硬い。怒り状態にしてから叩けば肉質が軟化するので壊しやすい。
また、カムノノ共に水属性が良く通りネ実2では水大麻痺剣フィオーレ（俺）という名言（？）も生まれた。

2012年にアニバーサリーに付属していた設定資料集によると元々は「一体だけ」、「火山に生息」という案で考えられたモンスターらしい。
詳しい理由は分からないものの正式実装時には急遽沼地に生息する夫婦の狼と初期案とかけ離れてしまったため担当者は泣き濡れたとか。
このままお蔵入りになるかと思われたがこの没案は長い年月を経てミドガロンという形で日の目を見ることになった。

MHF-GG（2014/4/23）に夫婦そろってG級対応。難易度はノノが★3、カムが★6、2頭クエは強制HCで★7。

行動、特徴など

ノノ・オルガロンが雌でカム・オルガロンが雄。運営によると前者がスピード型で後者がパワー型らしい。

響狼と言われるだけあって怒り時の咆哮が強烈であり、ティガレックスやアカムトルム等の咆哮と同様に、近くにいるハンターは回避や防御をしないと吹っ飛ばされてしまう。
閃光玉が通じず使われると即座にキレる。罠から抜け出した後も与えたダメージに関係なくキレる。
着弾すると爆発する強力な空気ブレスを吐くほか、突進にはハンターの近くを通り過ぎただけで吹っ飛ばされる詐欺判定があり多くの凄腕ハンターがこの詐欺判定突進に葬られてきた。

カム特有の行動としてはタックルの頻度が高いことと威力の高い棘飛ばし攻撃をしてくることがあり、
ダンスと呼ばれる大暴れ攻撃を持つ。
ノノはジャンププレスや飛びかかり往復攻撃を使ってくる。

攻撃力も高く、特に剛種クエストでは突進やブレスで適正装備の体力 150の剣士があっさり即死するほどである。
剛種クエストは2頭クエストであることも相まって高い難易度を誇り、シーズン10に特異個体ラージャン変種が表れるまで牙獣種最強と言われた。
剛種はG9.1で弱体化したがそれでも当然上位より強い。

ランダムボールはオルガロンの怒り状態を解除できる。

二匹を同時に相手にする場合、どちらかを罠にかけると捕獲を邪魔するためか罠を仕掛けたハンターにジャンプ攻撃を仕掛けてくるため、迂闊に側に寄っていると逆に狩られかねない。捕獲の際は罠を置く前に捕獲玉をひとつ当て、シビレ罠にかかったらすぐさま距離をとりもうひとつ当てるのが安全か。

G級では氷属性を前面に出してくる。作成できる武器が氷属性なのにそういった攻撃をしてこないと言われていたからだろうか。
一回転し氷の鎧を纏うのが新技、巻き込まれると雪だるまになる。
鎧がある間は足に水属性が全く通らなくなり氷属性はマイナスになるが、代わりに鎧に火属性がとても良く通る。
またオーラをまとって長時間溜め、渾身の遠吠えを行う大咆哮がある。
成功すると確定で状態異常＆罠無効の赤オーラ怒り状態になる。
威力も凄まじく高いが、溜め時間が長いため怯ませることで妨害可能。
なお2頭クエストではお互い所定の位置に移動し、向き合って溜め→大咆哮といMHF2頭クエストではお馴染みとなる合体技を放ってくる。

生態

沼地を中心に遠大な狩猟ルートを回る牙獣種。一部クエストでは古塔の秘境にまで出張している。
頭から尻尾にかけて鋭い棘が生えていて、怒り状態になると色が真っ赤に変色する。
特殊な器官はないものの、強靭な心肺機能を生かした高圧ブレスを吐くことが可能。
洞窟付近で咆哮を繰り返しているのは、洞窟の共鳴効果で遠隔地にいる仲間と連絡を取るためと推測されている。

雄と雌の二匹は非常に仲がよく、協力して縄張りの巡回や獲物の狩りを行う。「MHF ベンチマーク【絆】」ではノノがブルファンゴを追い詰め、カムがブルファンゴに噛み付いて止めを刺すという狩りの方法を見ることが可能。

単体クエストでターゲットを討伐すると、ターゲットでない方がやってきて亡骸に鎮魂と思われる咆哮をあげた後去っていく。レウスやレイアと違い、夫婦愛を引き裂いたような感じでどこか後味の悪い勝利である。

生産できる武器・防具

武器は氷属性を持ち、上位の武器は白いノノ・オルガロンの毛を、剛種の武器は黒いカム・オルガロンの毛を利用して作られている場合が多い。
上位の武器は頭に「牙狼」、剛種武器は「天狼」という文字が付き、その後ろには武器種を表す漢字（銃槍、砲など）が入る。そして最後には気候や空、自然現象にまつわる漢字二文字の単語（彩雲、極光、吹雪など）か、または日本神話に登場する人物などの名前が付けられている。
例外として原種の弓は【梅花】【桜花】と付けられている。どちらも彩雲や極光などと同じく航空機の名前であるが、関連は不明。

剛種武器のうち、大剣は匠ありでも青ゲージしかないせいで、一度上方修正されたにも関わらず「剛ガロン大剣なんてなかった」と散々言われていた。ところがオルガロン特異個体実装により、天嵐武器となってまさかの黄泉がえり。
1296/氷670/会心30％/スロ1/匠発動時に紫ゲージ30追加と、かなりの性能となった。更に、条件はあれどHCエスピナス変種の顔ハメができる武器であり、かなり貴重であった。

防具も武器の名前に併せて古代日本をイメージしたようなデザインとなっており、特に男頭防具は大国主や須佐之男（どちらも武器の名前に用いられている）のような髪型になっていて、とても特徴的。

特異個体

MHF フォワード.1（2011/6/29）にて登場。

批判の多かった詐欺判定事態改善され、突進モーション前に必ず吠える（カムの突進キャンセルパンチとノノの突進キャンセル砂掛けは吠えないため判別可能）ように改善された。
また耐久が下がっているほか、カムとノノがより差別化されているなど両者共通で通常個体より戦いやすくなっている。
2頭クエストで双方の体力差が開くと体力が多い方の個体が赤いオーラを纏いスタンを含む状態異常を無効化する。
更に番の片方を討伐すると残った方のオルガロンが常時赤いオーラの怒り状態へ移行する。

カム・オルガロンは攻撃力が調整され、ブレスを除いて頭突きを始めとする即死級の攻撃の威力が下がった。
2連パンチ→頭突きの後更にタックル、大きく息を吸っての龍風圧を伴う3連ブレス、バック＋サイドステップ→前方3連続タックル→ジャンプ1回or棘飛ばし、連続棘飛ばし→咆哮、サイドタックルと追加技は多い。
常時赤オーラ状態での追加技は飛びかかり→反転棘飛ばし→ボディプレス。
ガンナーなら大した脅威ではないが近接はかなり近づきにくくなる。

ノノ・オルガロンは無意味にステップを連発しなくなった。
ボディプレスに衝撃波追加、後ろ足での砂飛ばし、連続ビンタ→ブレスor砂飛ばし、素早くバック＋サイドステップ→前方3連続タックル→砂飛ばしorバックステップブレス、ステップ→ブレスを3連続で行う追尾ブレス、真上に飛び上がって棘を撒き散らす360度棘飛ばしとこちらも多彩。
常時赤オーラ時の追加技は息を大きく吸い込んでの特大ブレス。
威力は絶大であり離れるほど効果範囲が大きくなるので、カムとは対照的にガンナーのほうが危険。