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目を見張る強さでライバルたちを圧倒しながら、
史上7頭目の快挙となる三冠達成。
抜群の瞬発力と持久力を兼ね備えた栗毛の雄姿は、
まさに芸術。緑のターフを金色に染める。
オルフェーヴルとは、2008年生まれの日本の競走馬・種牡馬である。 ディープインパクト以来6年ぶり7頭目のクラシック三冠馬、ナリタブライアン以来17年ぶり3頭目の3歳四冠馬となった。
主な勝ち鞍
2011年: 牡馬クラシック三冠[皐月賞(GI)、東京優駿(GI)、菊花賞(GI)]、有馬記念(GI)、スプリングステークス(GII)、神戸新聞杯(GII)
2012年: 宝塚記念(GI)、フォワ賞(
G2)
2013年: 有馬記念(GI)、産経大阪杯(GII)、フォワ賞(G2)
|
この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターについては 「オルフェーヴル(ウマ娘)」を参照してください。 |
概要
| オルフェーヴル Orfevre |
|
|---|---|
| 生年月日 | 2008年5月14日 |
| 馬種 | サラブレッド |
| 性・毛色 | 牡・栗毛 |
| 生産国 | 日本
|
| 生産者 | 白老ファーム (北海道白老町) |
| 馬主 | (有)サンデーレーシング |
| 調教師 | 池江泰寿(栗東) |
| 馬名意味 | 金細工師(フランス語) |
| 抹消日 | 2013年12月23日 |
| 戦績 | 21戦12勝[12-6-1-2] |
| 獲得賞金 | 15億7621万3000円 |
| 受賞歴 | |
| 競走馬テンプレート | |
父: ステイゴールド
母: オリエンタルアート(母父: メジロマックイーン)
全兄にGI3勝馬・ドリームジャーニーがいる。
馬名の意味はフランス語で『金細工師』(orfèvre)。
父のステイ「ゴールド」及び母のオリエンタルアート(東洋の芸術)から連想されるネーミングである。
当初オリエンタルアートの交配相手はディープインパクトの予定だったのだが、3度に渡り受胎に失敗。空胎を避けるため再度ステイゴールドと交配されて生まれたのが同馬である。
交配の遅れによる遅生まれ、母の疝痛手術に伴う開腹出産という背景ゆえその馬体は小さく、育成時は同年代の馬達に追いまわされるいじめられっ子であった。最終的には並程度の馬体にはなったが、この幼少時代が彼の性格形成に大きな影響を及ぼしたのは想像に難くない。
ちなみに同年代のボス的な立場にいたのは同父・同母父であるフェイトフルウォーであった。
全兄ドリームジャーニーと半兄ジャポニズム(父:ネオユニヴァース)と同じく池江泰寿厩舎に入厩。
兄二頭が大変な気性難であったことから厩舎側はどんな馬が来るのかと身構えていたのだが、実際来た馬は大人しく本当に兄弟なのかと皆首をひねったらしい。
2010年 (2歳)
2010年8月14日にドリームジャーニーと同じく新潟競馬場でデビュー。体重の方も同じく軽く、450kg前後[1]。
主戦騎手もこれまた兄と同じく、池添謙一。
出走前の陣営はおっとりした気性なので初戦向きではないと思っていたが、競馬場に到着すると豹変。
デビュー戦で初勝利は挙げたものの、出走前の装鞍所では立ちあがり、直線では大斜行、挙句ゴール後には池添騎手を振り落として放馬するという暴れっぷりを披露。勝利の記念撮影を中止させる事態になった。このイレ込みの激しさから、当時は競走馬として大成出来ないと思われていた。
ちなみに、父ステイゴールドがレース中に逸走した挙句熊沢重文騎手を振り落とたことは有名なエピソードだが、母母エレクトロアートもレース前に放馬事故を起こしている[2]。
この気性難ゆえに2歳時は苦戦。特に京王杯2歳ステークス(GII)では、終始折り合いを欠いて10着に敗退している。これが結局、皐月賞直前まで「左回りが苦手」というイメージが付きまとう一因となる。
2011年 (3歳)
年が明けて3歳。シンザン記念(GIII)、きさらぎ賞(GIII)と、折り合いに徹した競馬を続けて惜敗するが、皐月賞トライアルのスプリングステークス(GII)でようやく重賞を制覇。皐月賞の優先出走権を獲得し、なんとか皐月賞出走にこぎつけた。
皐月賞(GI)
この年の皐月賞は、東日本大震災の影響で開催コースが右回りの中山2000mから左回りの東京2000ｍに変更。さらにこの時点での2011年クラシック世代の牡馬は勢力図が混沌としており、オルフェーヴルは前述の通り左回りに対するイメージも相まって、単勝オッズ10.8倍の4番人気に甘んじていた。
しかしいざレースが始まると、最後の直線で馬群から抜け出してそのまま独走。1番人気のサダムパテックを突き放して見事優勝を決めた。2着サダムパテックには3馬身差をつける圧勝劇で、オルフェーヴルは一躍世代の中で一つ抜けた存在と見なされるようになった。
東京優駿(日本ダービー)(GI)
日本ダービーでは、400ｍ伸びての距離不安、また例年より早い梅雨により不良馬場になったことで馬場対応への不安も囁かれた。1番人気に推されながらも単勝オッズは結局3.0倍。
しかし、不安は杞憂であった。
直線では2頭の馬に挟まれるが、それをものともせず振り切り、残り200ｍで末脚を炸裂。
その時、後方からウインバリアシオンが同じように末脚を爆発させていたのだが、差を縮まらせることなく1+3/4馬身差をつけて優勝。2～3着との間は7馬身ちぎっていた。
不良馬場のため2分30秒5とタイムは遅かったが、不良馬場の中を34秒台の上がりを使い、他馬に挟まれてもそれを押し切るという根性の走りは圧巻。池添騎手もドリームジャーニーから続く兄弟の縁で、晴れてダービージョッキーの仲間入りを果たした。
神戸新聞杯(GII)・菊花賞(GI): 第七の三冠馬誕生
休み明け初戦には兄も勝利した神戸新聞杯を選択。これまでと違った好位からの競馬をし、直線の瞬発力勝負に持ち込んで圧勝。2着ウインバリアシオンには2馬身半差をつけた。
ちなみにこの日の馬体重は前走比+16kgの460kgと大幅な増加であったが、この結果とこれ以後馬体重が460kg前後で安定しているのを見るに成長分だった模様。
また、オルフェーヴルは調教によりこの頃から鞭ではなく舌打ち2回による合図で加速の指示が送れるようになっていたという[3]。
三冠が懸かった菊花賞は、京都競馬場での勝ち星がないこと、兄が神戸新聞杯を勝ちながら本番は勝利できなかったことから不安説もあった。最終的には単勝1.4倍の圧倒的1番人気でレースに臨む。
序盤こそ引っかかるそぶりを見せるが、中段後方から前に馬を置いて折り合いに専念。淀みない流れを追走し、2週目の4コーナーを回るところで一気に前を捉えると、後は後続を突き放して独走態勢に。最後方から追い上げたウインバリアシオンに2馬身半差をつける圧勝劇で、見事史上7頭目となるクラシック三冠を達成した。走破タイムは3分2秒8とレコードに0.1秒迫るものだった。
ところが菊花賞のゴール後、またしても池添騎手を振り落とすというやんちゃぶりを発揮。[4]実況アナウンサーの岡安譲には「こんな三冠馬は初めてです」「ウイニングラン出来るかなぁ？」と言われ、史上最年少三冠ジョッキー(32歳3ヶ月1日)となった池添騎手もインタビューで「僕とオルフェーヴルらしい」と苦笑いする羽目になった。
そしてこのレース中たまたまカメラが向いた時に他馬をにらみ、まるで噛み付きに行こうとしているかのような素振りが見えたことや、レース後にジョッキーを振り落とすその気性の荒さから、オルフェーヴルは「金色の暴君」「暴れん坊将軍」というあだ名がこの頃からささやかれ始める。
有馬記念(GI): 17年ぶりの3歳四冠
2011年の締めくくりとして、有馬記念に出走(ファン投票2位)。
戦前は古馬との初対決及び、古馬勢がブエナビスタを筆頭とした強力メンバーであることを心配された。それでも単勝1番人気に推されたが、オッズは2番人気(3.2倍)とさほど差が無い2.2倍に留まる。
レースは6枠9番から出遅れ気味にスタートし、後方からレースを進めたが、前走とは打って変わっての超スローペース。しかもオルフェーヴルは掛かり気味で、位置取りにいたっては2コーナー付近で最後方のインという、危ない展開だった。しかし向こう正面から3コーナーにかけて外に出してまくり上げ、4コーナーで先頭に並びかける。後は直線で並み居る古馬たちを競り落とし、1着でゴール。シンボリルドルフ(1984年)、ナリタブライアン(1994年)に続く3頭目の「3歳三冠馬の有馬記念制覇」を成し遂げた。それと同時に、兄ドリームジャーニーと史上初の「有馬記念兄弟制覇」も達成した。
三冠に加えて有馬記念も制したこれらの成績から、オルフェーヴルは2011年JRA賞の最優秀3歳牡馬、そして年度代表馬に選出された。
2012年 (4歳)
阪神大笑点賞典(GII)
2012年は天皇賞(春)を目指し、阪神大賞典(阪神芝3000ｍ)からスタート。
阪神大賞典はコースを約1周半する長距離戦。しかし、スタートからかかりっぱなしで1周目で先頭に立ってしまう。このため池添騎手はずっと手綱を抑えていたがそれでも止まらず、第3コーナーも曲がりきれずに直進、池添が慌てて手綱を引いたため失速してしまう。
まるで故障した馬のようにズルズル後退していくので場内騒然となるが、再び加速して追い込んできた。まさかの逃げ差しで、再度すごい勢いで追い込んでくるも、さすがに疲れたようで2着に敗れる。
21世紀の競馬において、漫画「みどりのマキバオー」のベアナックルのような珍レースを披露し、阪神大笑点と呼ばれるように。この外ラチへの逸走により、GI馬としては前代未聞の調教再審査となった。
詳しくは該当記事も参照 → 阪神大笑点
天皇賞(春)(GI)
その後、調教再審査を無事合格。なおダートコースでの審査だったのだが、天皇賞(春)の2週前追い切りを兼ねていたとはいえ抜群にタイムが良く、「一度ダートも走らせてみたい」と池江調教師が話すほどであった[5]。これが後のオルフェーヴルの種牡馬生活の伏線になるとは、当時は当然誰も思っていなかったが…。
そして人々の期待と不安を背負って天皇賞(春)(京都芝3200m)に出走。前走敗れたものの、パフォーマンスが評価され単勝オッズ1.3倍の圧倒的1番人気に支持される。
スタートも問題なく馬群後方ですんなり折り合ったが、4コーナーから池添が必死に追うも何故かいつものようには伸びず11着に惨敗。京王杯2歳ステークス以来の二桁着順となってしまった。
惨敗の原因はメンコや調整過程等色々あるが、未だ不明。この馬の事だし走る気分じゃなかったのかもしれない。この時溶けた馬券は実に149億4219万8400円(枠連除く)と後の白いののやらかしをも上回る惨状だったが、出遅れでやらかす白いのとは異なり持ちネタにはならなかった模様。
宝塚記念(GI)
2012年春三戦目は宝塚記念(阪神芝2200m)にファン投票1位にて出走決定。
レース前に「体重が戻ってきていない」「出来としては7割程度」と池江師が不調を明言し、前走の敗走も重なって単勝オッズは1番人気ながら3.2倍とオッズをかなり下げる。
スタートは全馬それ程大きく出遅れることもなく、下馬評通りネコパンチがハイペースな逃げを計る。オルフェーヴルは中盤やや後方辺りの馬混みの中を追走。3コーナーでネコパンチの脚が止まり、後続の馬が押し上げる中でオルフェーヴルも伸びてきて、最後の直線では道中2番手を走っていたスマイルジャックを交わし、追走の後続に2馬身の差を付け先頭でゴールイン。五冠目のGI勝利となった。
池添騎手は勝利騎手インタビューの中で涙しながら「色々あったが、この馬が最強だと信じていた」と答えた。
荒ぶる魂は
己を引き裂いてしまうのか
あるいは敵を蹴散らすのか。
危うさの中にこそ
強さは潜むとするならば
それがまさしく彼の姿。
フォワ賞(仏G2)
秋は凱旋門賞を目指しフランス遠征する。この遠征では鞍上が池添からクリストフ・スミヨンに交代され物議を醸した。
そして2012年秋初戦となった仏G2フォワ賞。
僚馬アヴェンティーノが本番を見据えたスローペースを作ると、普段スローには慣れているはずの欧州勢が皆引っかかった様子。当然のようにオルフェーヴルも首を何度も振るなど激しく行きたがるそぶりを見せる。しかし、スミヨンの必死な制御で直線まで足を貯めると、アヴェンティーノのアシストで最内を突き抜け快勝。
2着にはサンクルー大賞、ベルリン大賞と2012年に12ハロンのG1を2勝しているフランス古馬12ハロン路線の大将格のミアンドル。エルコンドルパサー以来となる日本調教馬、初の内国産馬によるフォワ賞勝利となった。
凱旋門賞(仏G1)
フォワ賞での勝利が評価され、オルフェーヴルは凱旋門賞の大手ブックメーカーの予想オッズで前年の覇者・デインドリームと同率の1番人気となった。
前年の優勝馬デインドリームは、2012年もKGVI&QES、バーデン大賞を制してなお健在。前年2着のシャレータは、前哨戦のヴェルメイユ賞を完勝。そして日本でもエリザベス女王杯への遠征などでおなじみだった前年3着のスノーフェアリーも前哨戦の愛チャンピオンステークスをコースレコードで勝利と、前年の1・2・3着の強豪古馬牝馬が順調に進んできた。
また古馬牡馬でも、欧州史上最強と言われるフランケルこそ英チャンピオンステークスに回ったものの、エクリプスステークスを勝ち、KGVI&QESでデインドリームにハナ差2着のナサニエルを筆頭に実力勢が顔を揃えていた。
ところが、凱旋門賞の週になって、スノーフェアリーが脚部不安を発症して年内休養を発表。ナサニエルも熱発で回避。デインドリームも、ドイツ国内で馬伝染性貧血(伝貧)が発生したため、その巻き添えで3ヶ月間ドイツ国外に出国できなくなり、そのまま引退。戦わずして強敵が次々と消えてしまった。
一方で3歳馬からは、42年ぶりの英国クラシック三冠を有力視されながらセントレジャーで2着に敗れた二冠馬キャメロットが鞍上に名手ランフランコ・デットーリを迎えて参戦してきた。また、レース直前には10万ユーロの追加登録料を払ってフランスダービー馬のサオノアと、ナサニエルの全妹でアイルランドオークスを圧勝したグレートヘヴンズの2頭が出走を表明。当初は軽視された3歳馬にも役者が揃った。
そして迎えた2012年10月7日、凱旋門賞。
オルフェーヴルは超不利とされる18番枠に指定され、「さすがに厳しいか？」という評価の中でも、単勝オッズ4.5倍の1番人気に支持された。レースは18番枠だけあって道中は最後方から2、3番手に待機。途中からアヴェンティーノが、オルフェーヴルの横につけて逸走を阻止する。最後の直線から大外に持ち出す。残り200ｍで物凄い末脚を見せ、いったんは独走態勢に入る。
「勝てる」
しかし、残り100ｍで一度かわした牝馬「ソレミア」が再度差し返す。
オルフェーヴルはゴール直前、クビ差で2着に敗れた。
勝ったソレミアは牝4歳のフランス馬で、これがG1初勝利。12番人気の大穴であった。スミヨン騎手は「追い出してから内にもたれてしまった」と唇を噛み、ソレミヤに騎乗していたペリエは、「勝てる確信がなかったが、オルフェーヴルはトップに立ってから全力で走るのをやめた」と首をひねっていた。
「一体いつになれば、どの馬なら凱旋門賞を勝てるんだろう……。」
日本競馬の悲願はまたも高い壁によって阻まれたのであった。
ジャパンカップ(GI): 三冠馬VS三冠馬
オルフェーヴルは日本への帰国後、入国検疫のためノーザンファームしがらきへ放牧に出された後、鞍上を池添騎手に戻しジャパンカップ出走を正式に表明。池江調教師曰くデキは8割ほどと、完調ではないにしろ調子は良さそうであったが、調教でも右へ行ったり左へ行ったり斜行癖が酷くなっている場面を見せ、これが後にフラグになってしまう。
この年のジャパンカップはオルフェーヴルが凱旋門賞で敗れたソレミアを筆頭に、牝馬三冠ジェンティルドンナ、ルーラーシップ、エイシンフラッシュ、フェノーメノと好メンバーが揃う中、オルフェーヴルは堂々の1番人気に支持される。しかし肝心の枠順は、この年6戦中5度目の大外枠というJRAとフランスギャロの陰謀か？と勘ぐりたくなるクジ運の悪さだった。
レースは馬群後方から少し行きたがるような仕草を見せてはいたが、池添騎手がうまくなだめ4コーナー辺りからゴーサインを出されると彼はあっという間にまくり上げ、先頭集団に並びかけ直線へ向かう。直線では勢い良く伸びるが、凱旋門賞と同じように内へ斜行する悪癖が出てしまい、ジェンティルドンナの進路を一杯になり後退するビートブラックと挟むような形で塞いでしまう。しかしジェンティルドンナは、牝馬とは思えぬアメリカ競馬もかくやの豪快なタックルでオルフェーヴルを外へふっ飛ばして進路変更すると、競り合いから一歩抜け出す。思わぬ反撃を食らい態勢を崩したオルフェーヴルだったが、一瞬で態勢を立て直しジェンティルドンナを猛追、ジリジリと差を詰めてはいたがハナ差迫ったところでゴールとなり、三冠馬対決は惜敗してしまった。
ラフプレーによりジェンティルドンナ＆岩田康誠ペアは審議になったが、長い審議の末に降着にはならず[6]。当時の現地の様子
からも伺えるように、このレース展開と結果は後々まで両者のファンに深い禍根を遺すものとなった。
ただ負けはしたが、ジェンティルドンナとの斤量差、明確な展開の不利、悪癖の発露など敗因ははっきりしており、帰国初戦としてはオルフェーヴルも十分に能力を示した一戦だった。
2013年 (5歳)
産経大阪杯(GII)
2013年度は前年2着に敗れた凱旋門賞に再び挑戦するため、陣営は春は国内戦に専念することを発表。
初戦は産経大阪杯(阪神2000m, 当時はGII)に出走。この年の大阪杯はエイシンフラッシュ、ショウナンマイティ、ヴィルシーナと中距離の実力馬が顔を揃え、「コレなんてGIレース？」と言われてもおかしくないメンバー構成だった。そんなメンツでもオルフェーヴルは当然圧倒的な1番人気。状態も馬体重が戻り、パドックは気合い乗りも充分と死角は見当たらなかった。
スタートはやや出負けした感はあったが、すぐに馬群の後ろに付け、スローペースでいつものように行きたがるような素振りは見せるもののリズム良く、課題であった道中の折り合いをこなす。
3コーナーから徐々に進出を開始し、4コーナーでまくっていき直線勝負の追い比べへ。抜群の切れ味で先頭に躍り出ると内で懸命に追いすがるエイシンフラッシュ、後からスゴイ勢いで追い込んできたショウナンマイティを抑え、先頭でゴール板を駆け抜け大事な初戦を勝利で飾った。
去年のような圧倒的な強さは見せなかったため物足りなさを感じるレースぶりではあったが、見ていたファンのほとんどの気持ちがインタビューでの池添騎手の一言に集約されている。
ホッとした。
全く難儀な三冠馬である。
なおこの勝利により、ステイゴールド産駒は偉大なる祖父サンデーサイレンスの産駒でも成し得なかった春古馬GII3週連続勝利【阪神大賞典(ゴールドシップ)、日経賞(フェノーメノ)、産経大阪杯(オルフェーヴル)】を達成し、さらにナカヤマナイトが中山記念を勝利し古馬GII4連勝も達成した。なおサンデーサイレンス産駒は2004年に4戦中3勝を挙げたが、日経賞を2着で取りこぼしている。
幕間: 池添、フランス遠征
大阪杯の後、池添騎手は昨年のフランス遠征において乗り替りの原因となったロンシャン競馬場の経験不足を補うため、約2ヶ月間のフランス遠征に向かった。しかし、その内容は約1ヶ月が経過した時点で騎乗できたのはわずか5戦、しかもうちロンシャンでの騎乗は1戦のみ、着順の方も着外だらけという惨憺たるものであった。
外国人騎手がやたら重宝される日本と違い、海外では余所者に良い馬は集まってこないので着順の方は致し方ないが、昨年同じくフランスに遠征した騎手が1ヶ月に30戦騎乗出来たことを考えるとやはり酷いと言わざるを得ない内容である。
この体たらくが影響したのかどうかは判らないが、結局この年もフランスではスミヨン騎手が騎乗することが陣営から発表された。なおこの発表直後、池添騎手が騎乗した馬の名前はウルトラアピール……なんとも皮肉な名前である。 池添騎手の梯子を外すような行いは前年同様物議を醸したが、渦中の本人は素直に遠征を切り上げ日本に帰国することになった。
宝塚記念へ向けて、しかし……
大阪杯の次走は、行きたがる気性を懸念して天皇賞(春)を回避。連覇を目指して宝塚記念一本に絞った。
オルフェーヴルはファン投票では昨年同様1位選出。同レース出走予定のジェンティルドンナとの再戦、同じステマ配合強豪馬のゴールドシップとの初対決が期待されていたが、1週前の追切において肺出血を発症してしまう。勿論宝塚記念は回避となり、一旦、今後の予定も白紙に。
検査の結果、肺出血は軽度であることが判明し、彼自身も「へー、肺出血、そうすかー。」という感じでそこまでダメージになっていないようであった。順調に治療と調整は続けられ、陣営は2度目のフランス遠征を決断。昨年同様にフォワ賞から凱旋門賞へ挑むローテーションでフランスへ飛び立つことになった。
フランスリベンジ: フォワ賞連覇！……だが凱旋門は
2013年8月24日に成田空港から出国し、翌25日にフランスに到着。帯同馬ブラーニーストーンと共に調整。調整途中、ブラーニーストーンの尻っ跳ねがオルフェーヴルの鼻に激突。外傷性鼻出血を発症するも軽いものに治まり、予定通りフォワ賞に出走。
レースは3番手につけ、去年とは違い折り合いがついていた。直線に入るとすぐに先頭にたち、後続を突き放した3馬身差の圧勝。去年とは違うレースが見ることができた。
そして2013年10月6日、いよいよ2度目の凱旋門賞に挑む。 道中も問題なく進み、最後の直線。「今度こそ」と応援するファンも多かったであろう。しかし「こりゃアカン」と早々に感じてしまった人も多かった。何故なら、前を行くトレヴの伸びが良すぎたのだ。これは…追いつけない……。オルフェーヴルも直線伸びるも、5馬身差の敗北。3歳牝馬との斤量差も響いたようだ。オルフェーヴルは「2年連続凱旋門賞2着」という成績を残し、フランスを後にすることになった。
幕間: ラストランと小さなファン[7]
帰国した陣営はジャパンカップは回避し、次の有馬記念をもってオルフェーヴルが引退することを発表。陣営もそれに向けて万全の調整を進めることになった。
この年のダービー馬で凱旋門賞でも4着となったキズナ、菊花賞馬エピファネイア、オークス馬メイショウマンボ、秋天覇者ジャスタウェイ、3年前のダービー・前年の秋天覇者エイシンフラッシュ、そしてこの年のジャパンカップを制したジェンティルドンナといった有力馬が次々と有馬記念回避を表明し、この年の有馬記念はオルフェーヴルと挽回を期すゴールドシップとの一騎打ちの様相になっていく。
そんな中、ラストランへ向けて静かに準備を進めていた池添騎手に騎手クラブを通じて「オルフェーヴルの大ファンで、池添たちに会いたいという男の子が居る」という知らせが届く。ここまでならよくあるファンレターと変わらないが、そこから先の話に池添騎手は耳を疑った。
「僅か5歳のその子は難病に侵されていて、余命幾許もない」
事情を聞き、自身も幼い娘(当時4歳)を持つ父であった池添騎手は「自分達で力になれることならなんでもしてあげたい」と考え、彼をなんとかオルフェーヴルに会わせてあげようと、池江厩舎だけでなくオーナーのサンデーレーシング、そして当時オルフェーヴルが放牧されていたノーザンファームしがらきなどへ連絡し、段取りを整えたという。そして池添騎手は許可をもらった上でその男の子を牧場へ招待。さらに当日は勝負服を着て三冠馬に跨り、「あのオルフェーヴルと池添謙一」を彼に会わせてあげたのだった。
(普段は関係者でも)撫でようとすると噛み付こうとする面のあるオルフェーヴルが、この子の手は噛もうとしませんでした。いつまでも撫でさせてあげていたんです。
池添謙一 談
その光景を見るうちに、池添騎手は「この子のためにもラストランを勝たなければ……」という想いが強くなったという。
しかし、現実は残酷だった。
有馬記念が僅か2週間後に迫ったある日、池添騎手らに一本の連絡が入った。
「あの5歳の男の子が有馬記念を待つことなく亡くなってしまいました」
3年後のインタビューで呟くようにこの件を明かした池添騎手は、その後声を詰まらせたという。
オルフェーヴルのラストランは、彼を慕ってくれた小さなファンへの弔いのレースともなったのだった。
ラストラン・有馬記念(GI): 届け、空のあの子へ……
迎えた2013年12月22日、有馬記念。オルフェーヴルは枠も3枠6番と良い枠を引き、単勝オッズ1.6倍の圧倒的1番人気に支持される。対抗とされたゴールドシップは7枠14番、単勝4.4倍の2番人気となった。
そして出走。オルフェーヴルはそつなくスタートをこなし、後団に構える。稍重寄りの良馬場でルルーシュが逃げ、前半はスタート1000ｍ60秒8と淡々とした流れ。オルフェーヴル＆池添ペアは3コーナーで仕掛け始め、4コーナーを大外からまくり上げると直線入りで既に先頭。そこから競り合いになるどころか、みるみる後続を突き離していくではないか。
抜けた抜けた抜けた抜けた！
強い！6番オルフェーヴル！あっという間にリードを広げました！
1馬身、2馬身、3馬身……人馬一組はまだ足りないと言わんばかりにさらにリードを広げていく。そしてゴール板を過ぎる頃には、その差はたとえ空からこのレースを見ていたとしてもはっきり「勝った」と認識できるほどにまで広がっていた。
現地だけで11万6596人の大観衆が見守る中、オルフェーヴルはどの馬よりも早く、あまりにも強い走りでゴール板を駆け抜けた。つけた着差は圧巻の8馬身。最後の直線でもう中山競馬場は拍手喝采。各競馬場・WINSも喝采(多分)。誰もが彼の最後の走りに酔いしれた。そしてオルフェーヴルは最後まで相変わらず池添騎手を振り落とそうとしていた。
弔いの有馬記念を天からであろうとも見える大圧勝で終え、有終の美を飾ったオルフェーヴル。レース後、池添騎手はターフを進むオルフェーヴルの馬上から空を見上げて、
「勝ったよ。」
と、天に旅立ってしまった小さなファンへ静かに報告をしたのだった。[8]
そして池添騎手は勝利騎手インタビューで「オルフェーヴルという、人を魅了する力強い走りをする馬がいたことを、語り継いでほしい」と清々しく語り、相棒の餞のスピーチと、その圧倒的な強さと共にオルフェーヴルは華々しくターフを去っていった。
競走馬引退後
さっそく初年度産駒が2017年7月9日に初勝利を挙げ、さらにロックディスタウンが札幌2歳ステークスで重賞初勝利。順調な滑り出しとなった……かに見えたのだが、その後はなかなか勝ち上がる産駒に恵まれず、「こりゃヤバイんじゃないの？」と囁かれた矢先に、2頭目の重賞勝利馬となったラッキーライラックが阪神ジュベナイルフィリーズを完勝。初年度産駒から2歳女王を輩出してしまった。とりあえず三冠馬としてのプライドは保ったと言っていいだろう。
そのラッキーライラックはチューリップ賞も完勝し、本命として2018年の桜花賞に臨むも、もう1頭の大物新種牡馬世界のロードカナロアァァァァ！の産駒アーモンドアイの豪脚に屈し2着。やっぱりダメか……と思ったその1週間後の皐月賞で、スプリングステークス2着のエポカドーロがあっさり完勝。何と2歳女王に続いてクラシックホースまで初年度から現れるということに。なにこれ、普通に名種牡馬じゃね？それにしても、絶対的本命が取れなかったのにその翌週に伏兵馬がクラシック取ってしまうあたり、さすが人間の思う通りにはいかない彼らしいといえば彼らしい。
一方で、JRA最低馬体重勝利記録を保持するちっちゃすぎるメロディーレーンを世間に送り、新潟ジャンプステークスをトゥルボーが勝ったことによりステイゴールドと同じく障害重賞勝ち馬の父になるなど、個性的な馬も輩出している。
2020年代に入ってからは産駒のダート路線での活躍が目立ち始め、2021年にはマルシュロレーヌがダートの本場アメリカのGI競走ブリーダーズカップ・ディスタフに(ステイゴールドのドバイ遠征を彷彿させる同厩舎僚馬の帯同馬としての渡米で)出走し、日本はおろか世界中を驚かせるジャイアントキリングを起こした。
そして国内のダート路線でも、2022年にショウナンナデシコが牡馬相手にかしわ記念を圧勝して大金星と共に産駒初の交流JpnI勝利を挙げている。更に地方でも名古屋所属のタニノタビトが史上五頭目の東海三冠を達成。片方が地方ながら親子で三冠馬となる快挙を見せた。また、ギルデッドミラーは2022年に芝からダートに転向、ダート初戦のNST賞を制した後、ダート3戦目の武蔵野ステークスで牝馬初の優勝馬となった。
年末には同じく芝からダートに転向、初戦を上がり34秒で圧勝し、そこからダート4戦3勝と底を見せていなかったウシュバテソーロが国際GI東京大賞典に出走。これまで重賞未出走ながら2番人気に押され、直線ではいつも通りの末脚を見せて快勝。勢いそのまま翌2023年の川崎記念でも勝利を収めると、こちらも世界最高峰レースとして名高い国際G1ドバイワールドカップに出走し、日本馬としてはヴィクトワールピサ以来12年ぶり2頭目の同レース制覇を達成。ダート競走での相次ぐ産駒の歴史的快挙に、平地調教再審査時のエピソードも合わせてファンの間では「オルフェって実はダートの方が向いてたんじゃね？」「強すぎて芝三冠も取れちゃったダート馬」と囁かれる始末。これもありとあらゆるレースを経験してきた父ステイゴールドの血統ゆえか。
デビューから7年連続で産駒がGI級競走を制するなど種牡馬としても存在感を強めているオルフェーヴルであるが、一方で2歳戦を中心に産駒全体の勝ち上がり率が非常に低く、「三振かホームラン」とも言うべき当たり外れの大きさがネックになっている。事実、マルシュロレーヌのBCディスタフ制覇以降も種付料は350万円で据え置かれており、生産者からすれば「芝かダートかの適性も良く分からない上に、『重賞馬か未勝利馬か』のギャンブル性が強すぎて容易に手を出せない」ということなのだろう。また自身がパワーの要る馬場や中長距離を得意としたこと、成長傾向が遅めであることなどもしっかりと受け継がれているようで、これが2歳戦との相性の悪さにつながったとも言われている。ともあれ、当たった時に大物を出す可能性については初年度に2頭もGIホースを出したこと、そして何よりBCディスタフとドバイWCの制覇によって証明されたのだから、長い目で見守っていきたいところだ。
2022年には母父としてドゥラエレーデ(父ドゥラメンテ)がホープフルステークスを制覇し、2023年にはコラソンビート(父スワーヴリチャード)が京王杯2歳ステークスを制覇。ブルードメアサイアーの方面でも今後が楽しみな存在となっている。
血統表
カタカナ表記の馬、つまり日本生まれだったり日本に輸入されたりと日本に縁がある馬が多い[9]
ステイゴールド、*サンデーサイレンス、*ノーザンテースト、*ディクタス、*パーソロン、*リマンド、*ヒンドスタンといった日本の競馬を支え続けてきた大種牡馬たちの名前が血統表にちりばめられている。
母父メジロマックイーンの母メジロオーロラから牝系をさかのぼっていくと、*アストニシメントという牝馬に辿り着く。この馬は「小岩井農場の基礎輸入牝馬」の中の1頭である[10]。小岩井農場の基礎輸入牝馬から生まれた多くの子孫が日本競馬で大活躍している。
さらにメジロマックイーン・メジロティターン・メジロアサマという3頭の天皇賞馬が名を連ねている。オルフェーヴルはまさしく日本近代競馬の結晶といってよいだろう。
主な産駒
太字はニコニコ大百科に記事あり。
2015年産
- ラッキーライラック (牝 母 *ライラックスアンドレース 母父 Flower Alley)
- サラス (牝 母 *ララア 母父 Tapit)
- 主な勝ち鞍: '19マーメイドステークス(GIII)
- バイオスパーク (牡 母 ナナヨーティアラ 母父 *マイネルラヴ)
- ロックディスタウン (牝 母 ストレイキャット 母父 Storm Cat)
2016年産
- アンドラステ (牝 母 ヴァリディオル 母父 Dynaformer)
- オセアグレイト (牡 母 *ブルーダヌーブ 母父 Bahri)
- 主な勝ち鞍: '20ステイヤーズステークス(GII)
- ジャスティン (牡 母 *シナスタジア 母父 Gone West)
- ショウリュウイクゾ (牡 母 ショウリュウムーン 母父 キングカメハメハ)
- シルヴァーソニック (牡 母 エアトゥーレ 母父 *トニービン)
- 主な勝ち鞍: '22ステイヤーズステークス(GII)、'23レッドシーターフハンデキャップ(
![KSA]()
G3)
- 主な勝ち鞍: '22ステイヤーズステークス(GII)、'23レッドシーターフハンデキャップ(
- トゥルボー (牡 母 *フェアエレン 母父 Street Cry)
- 主な勝ち鞍: '21新潟ジャンプステークス(J・GIII)、'21阪神ジャンプステークス(J・GIII)
- マルシュロレーヌ (牝 母 ヴィートマルシェ 母父 *フレンチデピュティ)
- メロディーレーン (牝 母 *メーヴェ 母父 Motivator)
2017年産
- アイアンバローズ (牡 母 *パレスルーマー 母父 Royal Anthem)
- 主な勝ち鞍: '23ステイヤーズステークス(GII)
- ウシュバテソーロ (牡 母 ミルフィアタッチ 母父 キングカメハメハ)
- オーソリティ (牡 母 ロザリンド 母父 *シンボリクリスエス)
- ギルデッドミラー (牝 母 *タイタンクイーン 母父 Tiznow)
- クリノプレミアム (牝 母 ダンシングクイーン 母父 Giant's Causeway)
- シャインガーネット (牝 母 *ベルベットローブ 母父 Gone West)
- 主な勝ち鞍: '20ファルコンステークス(GIII)
- ショウナンナデシコ (牝 母 ショウナンマオ 母父 ダイワメジャー)
- ビターエンダー (牡 母 ビタースウィート 母父 Afleet Alex)
- 主な勝ち鞍: '20プリンシパルステークス(L)
2018年産
- ソーヴァリアント (牡 母 ソーマジック 母父 *シンボリクリスエス)
- ラーゴム (牡 母 *シュガーショック 母父 Candy Ride)
- ロスコフ (牡 母 ベルプラージュ 母父キングカメハメハ)
2019年産
- タニノタビト (牡 母 テーブルスピーチ 母父 *フレンチデピュティ)
- ミクソロジー(牡 母 スターエンジェル 母父 *アフリート)
- 主な勝ち鞍: '23ダイヤモンドステークス(GIII)
- ライラック (牝 母 ヴィーヴァブーケ 母父 キングカメハメハ)
関連動画
ゴール後も気を抜けない
とんでもレース
最後のレース
関連静画
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
- 競馬
- 競走馬の一覧
- ステイゴールド (父) / ステイゴールド産駒
- ステマ配合 / メジロマックイーン (母父)
- ウインバリアシオン (同世代のライバル)
- ジェンティルドンナ (一つ下の世代の三冠牝馬。2012年ジャパンカップで戦った相手)
- ソレミア (2012年凱旋門賞で戦った相手)
- トレヴ (2013年凱旋門賞で戦った相手)
| JRA顕彰馬 | |
| クモハタ - セントライト - クリフジ - トキツカゼ - トサミドリ - トキノミノル - メイヂヒカリ - ハクチカラ - セイユウ - コダマ - シンザン - スピードシンボリ - タケシバオー - グランドマーチス - ハイセイコー - トウショウボーイ - テンポイント - マルゼンスキー - ミスターシービー - シンボリルドルフ - メジロラモーヌ - オグリキャップ - メジロマックイーン - トウカイテイオー - ナリタブライアン - タイキシャトル - エルコンドルパサー - テイエムオペラオー - キングカメハメハ - ディープインパクト - ウオッカ - オルフェーヴル - ロードカナロア - ジェンティルドンナ - キタサンブラック - アーモンドアイ - コントレイル |
|
| 競馬テンプレート |
|---|
| 中央競馬の三冠馬 | ||
| クラシック三冠 | 牡馬三冠 | セントライト(1941年) | シンザン(1964年) | ミスターシービー(1983年) | シンボリルドルフ(1984年) | ナリタブライアン(1994年) | ディープインパクト(2005年) | オルフェーヴル(2011年) | コントレイル(2020年) |
|---|---|---|
| 牝馬三冠 | 達成馬無し | |
| 変則三冠 | クリフジ(1943年) | |
| 中央競馬牝馬三冠 | メジロラモーヌ(1986年) | スティルインラブ(2003年) | アパパネ(2010年) | ジェンティルドンナ(2012年) | アーモンドアイ(2018年) | デアリングタクト(2020年) | リバティアイランド(2023年) |
|
| 古馬三冠 | 春古馬 | 達成馬無し |
| 秋古馬 | テイエムオペラオー(2000年) | ゼンノロブロイ(2004年) | |
| 競馬テンプレート | ||
脚注
- *ちなみにドリームジャーニーは426kgでのデビュー。
- *放馬後馬場を一周してしまったのだが、そのまま出走。結果は2着に6馬身差をつけての逃げ切り圧勝だった。
- *netkeiba 「競馬対談with佑【池添謙一×藤岡佑介】第3回『口での合図でビューン！オルフェーヴルの最強馬伝説』」より。
- *とはいえ新馬戦時と違って振り落とした後は落ち着きを取り戻しており、精神面でだいぶ成長していることがわかる。
- *ラジオNIKKEI『オルフェーヴル、平地調教再審査に合格(池江泰寿調教師のコメント)』より。
- *ただし岩田康誠騎手には危険騎乗による2日の騎乗停止処分が下った。
- *平松さとし 『オルフェーヴルが有馬記念を制した時の、池添謙一をめぐる裏話』 および2016年JRA『有馬記念展「絶対王者」』より
- *脚注7に同じ。
- *ただのカタカナ表記なら日本生まれの馬で、カタカナの前に*が付いている表記なら外国で生まれて日本に輸入された馬である。
- *1907年(明治40年)に三菱財閥系の小岩井農場がイギリスから輸入した20頭の繁殖牝馬のことを「小岩井農場の基礎輸入牝馬」という。
掲示板
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1254 ななしのよっしん
2024/05/26(日) 12:49:41 ID: MTQGiyJg1b
最近は障害に転向して勝ち上がってる産駒が増えてるみたいですね
今年の中山大障害に間に合えば面白そうなものが見れるかもですね -
👍0👎0
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1255 ななしのよっしん
2024/05/26(日) 13:09:01 ID: RhBbSAMlIY
この年のダービーは、出走した18頭のうち16頭の父の父がサンデーサイレンス、他の2頭は母の父がサンデーサイレンスだった。
これ何てサンデーレーシング？ｗ -
👍1👎0
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1256 ななしのよっしん
2024/08/29(木) 17:29:49 ID: orCkwqWrdD
久々に会いにきた池添が前脚で撫でてくれるからお返しに自分も撫でようとする→前脚パンチ説好き
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