オロナインとは、大塚製薬から発売されている皮膚疾患外傷治療剤の商標である。よく効く。
現在販売中の商品としては「オロナインH軟膏」「オロナイン液」が挙げられ、一般的に「オロナイン」と称される場合は「オロナインH軟膏」の方を指す場合が多い。
初代「オロナイン軟膏」の発売は1953(昭和28)年
米国オロナイトケミカル社が開発した殺菌消毒剤を利用し、当時ヒットしていた軟膏タイプの大衆薬に仕上げたのが起こりとなっている。原材料メーカーの社名をとって「オロナイン軟膏」と命名された。
宣伝カーの導入や全国幼稚園・小学校への試供品無償配布といった当時では画期的な販促方法や利用者の声を活かした製品改良などを経て、大塚製薬の看板商品へと育った商品である。
(現在は薬事法により上記のような試供品配布はできないそうです)
「オロナイン軟膏」の製品名は1969(昭和44)年に「オロナインD軟膏」、1972(昭和47)年から現在の「オロナインH軟膏」へと変わっている。これは主剤の違いによるもので「オロナインH軟膏」の「H(読みはエイチ)」はクロルヘキシジングルコン酸塩液の「ヘキシジン」に由来する。
「オロナイン液」は近年行われたマーケティング調査の結果「商品認知度は全年齢に渡るものの、使用率は世代が下がるにつれ低下する」という結果を受け若い世代に馴染みのある液体タイプの新商品として開発されたものである。
そういえば筆者もマキロンで育った。
軟膏を皮膚に塗布するに当たっては薄く塗り延ばすのではなく、厚く盛るように塗布するのが有効だと言われる。当然薬剤ごとに適切な用法・用量があるので医師・薬剤師の指示や説明書の厳守が大事だが、「オロナイン塗っとけばいいだろう的な症状」に対してオロナインを塗布するのであれば断然厚塗りをおすすめする。個人的には指を入れずに使えて衛生的、且つこまめに買い換えられるコンパクトな容量と価格の10g入りチューブタイプを強く推したい。
(火傷の重篤度の判断は難しいですが、皮膚の薄い部位の場合は速攻皮膚科がいいと思います)
同じく大塚製薬から発売されているドリンク「オロナミンC」はビタミンCを豊富に含むことと、発売当時看板商品に育っていた「オロナイン」にあやかる形で名付けられた商品である。
軟膏の名前を飲料に転用するセンスには正直!驚愕!ではあるが、美味しいよね、オロナミンC。
あの「もうちょっと飲みたいのに…」というところで終わっちゃうもどかしさのせいで余計美味しい。
「とりあえずオロナイン塗っときゃ大丈夫」「オロナイン塗っとけば治る」
ときにオロナイン軟膏の効能・効果の範疇を超える症状に対してすら発せられるこれらは多くの人が一度は耳にしたことのあるフレーズではないだろうか。
オロナインが大衆薬として広く受け入れられる一因ともなったテレビCMが大々的に行われた時代に影響を受けた視聴者層に限らず、オロナイン軟膏の薬効に対して絶大な信頼を寄せる人たちは数多い。これはひとえにその薬効が「使用者の想像の域を超えたものであった為」だと推察される。適当にネット検索を試してみるだけで多くのオロナイン賛歌を聞くことができるだろう。
何故か薬箱にひっそりと納まっていて、効果をあまり期待させないレトロなパッケージとは裏腹に、いざ使用してみると確かな効果。これは惚れる。
実際成分は主に殺菌成分と油分で、一番頑張ってるのは自己治癒力なんだろうという気がしなくもないものの、「オロナイン塗ったから大丈夫!」というプラシボ効果的安心感はプライスレス。…冷静に突き放して書こうと試みたが、やっぱり効く。とりあえずオロナイン塗っておけば問題無い。
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最終更新:2024/10/15(火) 02:00
最終更新:2024/10/15(火) 01:00
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