オートバジンとは、特撮ドラマ「仮面ライダー555」に登場する可変型バリアブルビークルである。
「オートバイ」と「馬人」をひっかけたネーミングだと思われる。ネット上の愛称は「バジンたん」。
正式名称は「SB-555 V オートバジン」。型式番号の「SB-555」はファイズ専用の装備、「V」はビークルであることを示している。ベース車両は「ホンダ XR250」。
スマートモーター社が開発した支援ユニットであり、ファイズの移動手段となるほか、各種機能でファイズをサポートする。左グリップはミッションメモリーをセットして引きぬくことでフォトンブラッドの刃を形成するエネルギーブレード「フォトンエッジ」として使用可能となっている。
最大の特徴はバイク形態(ビークルモード)から人型ロボット形態(バトルモード)への変形機構を有していることで、これによって直接的な戦闘支援を行う。車体上部のスイッチを押すことで変形させることができるうえ、状況に応じて自動的な変形も可能。
スマートブレイン製の高速CPU・大容量HDDによる高性能な学習型AIを搭載しており、自らの判断で正当なベルト所有者のために戦う。
主武装は前輪ホイールに内蔵した16門ガトリングガンだが、ホバー走行で敵に肉薄して殴りつける格闘戦もこなす。カタログスペック上はパンチ力7.6t、キック力9tとデルタやブラスターフォームどころか通常時の必殺技であるグランインパクト(5.2t)すら上回っており、そのパワーに物を言わせた力押しが得意(ただしライダーと違いフォトンブラッドを注入するわけではないので破壊力自体は劣ると思われる)。
バイク形態では第一話から登場していたが、第四話でファイズギアを奪われた巧らのピンチ(まあ半分は啓太郎のせいなんだけど)に際し、真理の嘆きによってバトルモードを起動させてファイズギアを奪還。以降はファイズの危機に幾度となく駆けつけ、窮地を救う。
そのひたむきな献身っぷりと、垣間見えるドジっ子要素により、一部のファンからは「バジンたん」と萌えキャラ的な扱いをされている。
※ネタバレ注意!!
登場話数 | 活躍内容 |
---|---|
第四話 「おれの名前」 |
赤井(カクタスオルフェノク)の変身するファイズをぶん殴って強制変身解除させる。 このときは真理を正当なベルトの所有者として認識していた模様。 ゴーグルアイがピコピコ光った。 |
第八話 「夢の守り人」 |
スカラベオルフェノクに対して攻めあぐねているファイズを支援するために上空から飛来する。 ……が、バスターホイールを無節操に乱射したためファイズに怒られてお仕置きキックされる。 |
第九話 「社長登場」 |
ファイズギアが一時的にスマートブレイン社の手に渡ったため、 同社が装着者として選定した海堂を正当なベルト所有者として認識していた模様。 海堂ファイズとともにスマートブレイン社の方針に従わないスネイルオルフェノクの処刑任務を行う。 ……が、ぶん殴ったら勢い余ってすっ飛んでいったので逃げられた。 |
第十二話 「流星塾」 |
クロコダイルオルフェノク(剛強態)に苦戦するファイズに助太刀するため、 自律的にバトルモードに変身して援護射撃を行う。 なお、前回の件で懲りたファイズは弾幕に巻き込まれる前にその場から(逃げるように)離れた。 |
第十五話 「落ちた偶像 〜 φ's vs χ」 |
カイザと同士討ちをはじめたファイズの手でスイッチを押されて起動する。 カイザの銃撃に対する壁となってファイズを守った。 仕返しとして、オルフェノクにトドメを刺そうとしていたカイザに襲いかかってフルボッコにした。 そのカイザのピンチにどこからともなく現れたサイドバッシャーとのメカ戦にもつれ込む。 サイドバッシャーに乗ったカイザが逃げ惑うので調子こいて追い回してたら、 曲がり角で待ち伏せにあって逆襲された。 |
第十六話 「人間の心」 |
前回の引きでミサイル斉射を受けたファイズを身を挺してかばう。 回の後半では、ある事情によりサンドバッグ状態のファイズを守るため、 フライングフィッシュオルフェノクへ向けてバスターホイールを掃射する。 今度はちゃんと加減を掴んでいたためか、敵のみが銃撃にさらされてファイズは無事だった。やったね! ……と思いきや、敵の苦し紛れの攻撃が胸部スイッチに当たってビークルモードに戻され、沈黙。 いや、お前は自律変形できるだろ。 |
第十九話 「純白の正義」 |
二対一の劣勢を強いられるファイズに加勢するために現れる。 わりと軽快なフットワークでトードスツールオルフェノクをタコ殴りにした後、 ホースオルフェノクへ向けてバスターホイールを掃射する。 この頃になると息も合ってきたのか、ファイズの退避に合わせたベストタイミングの射撃だった。 よくできました! |
第二十二話 「雅人の告白」 |
ホースオルフェノクの猛攻によってピンチに陥ったファイズの救援を行う。 敵の武器を銃撃ではたき落とし、旋回しながら集中砲火を浴びせるという名人芸を披露した。 もはやドジっ子ではない一人前の風格である。 |
第三十話 「雅人の罠」 |
デルタの操るジェットスライガーから放たれたミサイルの雨嵐から、巧と木場を守るために立ちはだかる。 ミサイル群をガトリングガンで撃ち落とすという離れ業に挑戦した。 おおむね成功したが、爆圧まではどうにもできずに巧らと仲良く吹っ飛ばされ、 ゴーグルアイをピコピコさせながらダウンした。 |
第五十話 「俺の夢」 |
アークオルフェノクに手も足も出ないライダーたちに反撃の機会を与えるため、単身突撃を敢行する。 加えて、巧が木場と決闘した際にその場に置き忘れていたブラスターユニットを持ってきてくれた。 大逆転のきっかけを作る大成果を挙げたが、その我が身を捨てた献身の代償として、 アークオルフェノクの光弾を受けて爆裂四散し、「ファイズのサポート」という任務を全うした。 (´;ω;`)無茶しやがって… |
劇場版 パラダイス・ロスト |
記憶喪失となっていた巧の完全復活に応じて、瓦礫の下から元気いっぱいに飛び出した。 嬉しそうに飛び回りながらファイズの前に降り立ち、指示を待つ忠犬っぷりを見せつける。 その後はビークルモードでファイズとともにライオトルーパー部隊と戦う。 終盤では、オルフェノクというかもはや巨大怪獣といった姿のエラスモテリウムオルフェノクに挑む。 バスターホイールで牽制しつつファイズの空中殺法の足場となるが、その巨体にはまるで通じず、 エラスモテリウムオルフェノクから放たれた毒針で全身を貫かれたのち、容赦なく踏み潰された。 |
仮面ライダー 大戦 |
この世界ではアークオルフェノクの決戦で破壊されなかったという設定。 あれから10年経っても巧の愛用マシンとして使用されている。 マリと共に買い物に来ていた巧をタイガーロイドが襲撃した時、バトルモードに変形し、 タイガーロイドの砲撃から巧とマリの身を庇うという勇ましく、そして美味しい見せ場を貰っていた。 …しかし肝心のバトルモードの登場時間は本当に一瞬だった。 身を庇った為に爆散した…と思いきや、 その後すぐにファイズがファイズエッジを取り出し、エンドロールでも登場しているので無事だった様子。 |
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この戦歴が示す通り、バジンたんも「当初は周囲と噛み合わないながらも成長を続け、自らの正義を信じて戦う」、仮面ライダー555という作品における立派な戦士であるといえるだろう。
掲示板
49 ななしのよっしん
2024/02/09(金) 18:34:22 ID: QGZadKBiYH
バトルモードのデザイン自体はかなり王道を突いたヒューマノイド型ロボットでカッコいいのにやたらと愛嬌を感じるのは、無機質キャラ故のシュールさもだけど押川さんのスーツ芝居が滅茶苦茶良いんだろうなと見返してて思った
最終回で爆散した時普通にショックだったし、自分でもあそこまで感情移入してることにびっくりしちゃった
そしてパラダイス・リゲインド観て思った
やっぱり正妻はバジンたんだな!
50 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 11:39:14 ID: I35xnctOL5
今回はバジンたん純愛貫けて良かった
正妻爆誕しちゃったから愛人枠に収まったけど
51 ななしのよっしん
2025/01/03(金) 18:19:42 ID: I35xnctOL5
>>49
最終回でブラスター持ってきて放り投げてきたときの「ほらよ!忘れもんだ」感がとても良かっただけに、爆散したときの巧も結構茫然自失気味だったよね
そこからブチ切れモードに繋がるのが良い
最新バジンたんはもう「分かってんじゃねーか!」としか言えない
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/31(月) 11:00
最終更新:2025/03/31(月) 11:00
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