オールドフィールドメアとは (オールドフィールドメアとは) [単語記事]

オールドフィールドメア(Oldfield Mare)とは、推定1696年生まれ?のサラブレッドの基礎繁殖牝馬の一頭であり、牝系の14号族の始祖である。よって便宜上14号族についてもこの記事で解説する。

概要

この牝馬の父親はHal e's Turkとされている。Hal e's TurkはByerley Turkと同様に従軍騎馬として使役され、第3代エドワード・ヘイルズ男爵の所有馬だった。のちにHal e's Turkと無名の牝馬が配合され誕生したのがオールドフィールドメアである。

オールドフィールドメア自身の記録は残っていないが、3頭の牝馬と1頭の牡馬を産んだとされ、St. Martinとの牝馬 Old Lady Mare(1710)が牝系を繋いだ。

オールドフィールドメアの4代子孫から1742年のニューマーケットのキングズプレート優勝馬 Miss Romp(1737)、5代子孫から計6回キングズプレートを制したLottery(1752)などを出し、この時代から早くも頭角を現した牝系となる。

1895年にブルース・ロウ氏によって発表された「フィギュアシステムによる競走馬の生産」では、オークス・ダービー・セントレジャーにおいて14番目に多く勝ち馬を輩出した「14号族」に位置付けられた。

1904年に14号族からPretty Polly(1901)が三冠牝馬として活躍し、その直仔はあまり活躍しなかったが、牝系子孫から活躍馬を多く輩出し、Pretty Pollyの牝系には「14-c」の分枝が与えられた。この14-cからはイギリスの英雄 Brigadier Gerard(1968)などが輩出されている。