オールラウンダー廻とは、遠藤浩輝による漫画である。『イブニング』で2008年24号から2016年7号まで連載された。単行本は全19巻。
『EDEN 〜It's an Endless World!〜』の作者が描く、総合格闘技『修斗』に打ち込む高校生を主軸にした、青春群像劇。
テーマはジャンプよろしく「努力と友情と勝利」と4巻で語っているが、一貫して「生きることの痛み」を表現してきた作者らしく、また、連載中に東日本大震災が起こったこともあり、暗い話も多め。
どこにでもいる普通の高校生・高柳廻は、普通に修斗をやっていた。
なにか打ち込むものを持とうと思い、取りあえず楽しむために始めた修斗だったが、アマチュアでのワンマッチで二連敗を喫し、更に変わり果てた幼馴染・喬のストイックな姿勢に触発されたこともあり、流石に悔しくなった廻は、本格的にトレーニングを開始。
自分は格闘技が好きだと気付いた彼は、今まではなかった勝ちへのこだわりを見せ、仲間との絆を築いていく。
高柳廻
格闘技ジム「ファイターズ・ブリュー」に所属するアマチュア修斗選手。身長171cm。階級はライト級。なにか打ち込めるものを、と思い格闘技のジムに足を運んだ高校二年生。部活は美術部。スパーや実践で技を見取っていくタイプでこれと言った得意技は無い。小学生の時に母親を亡くし、現在は東京の郊外で、姉の環と祖母と一緒に暮らしている。
山吹木喬
小暮ジム所属のアマ修斗選手。身長177cm。右利きのサウスポー。バックボーンは空手。蹴りにこだわりを持つストライカーで、相手を失神させての勝利が多い。ライト級だが、近いうちにウェルター級に転向予定。廻が田舎にいたころの幼馴染だが、入れ墨を入れるなど、人が変わってしまったかのように変貌している。高校を中退し、ヤクザだった父親の敵を討つと共にこの世から去ろうと思っていたが、その仇が既にこの世にいないことを知り、大目標を失う。
北村勇大
「ファイターズ・ブリュー」のアマチュア選手。身長172cm。階級はライト級。柔道弐段。ゴリゴリのプロ志望で、廻とは同い年でなおかつ階級も同じなため、当初はつっかかる描写が多かった。高校の柔道部に所属していたが上級生を殴ったことで辞めている。得意技は横四方からの腕挫十字固。
神谷真希
「ファイターズ・ブリュー」所属の女子キックボクシング選手。身長179cm。階級はフェザー級。廻の1歳年下の女子高生。キックボクシングにこだわりを持つが、体重の合うまともな対戦相手がなかなか見つからず、総合にも参戦する。末っ子気質。
古屋健一郎
「ファイターズ・ブリュー」のプロ修斗選手。ジムのプロ連を仕切る修斗ウェルター級クラスAランカー。
渡辺聡
「ファイターズ・ブリュー」のプロ修斗選手。修斗ミドル級クラスBで他のプロモーションにも出ている。パワーはあるが塩漬けにするスタイルでKOや一本勝ちとは無縁。
田宮兼政
「ファイターズ・ブリュー」所属のプロ格闘家。ブラジリアン柔術茶帯。都内二か所のジムでブラジリアン柔術の指導をしているだけあり顔が広い。
浦沢伸二
「ファイターズ・ブリュー」のプロ修斗選手。修斗バンタム級クラスB。頭をスキンヘッドにしている。
絹川まりあ
レディース・クラスの講師をしている「ファイターズ・ブリュー」ジム会長の姪。身長168cm。オランダで女子キックボクシングのチャンピオンになったこともある。Dカップ。
愛川桃子
学校の柔道部が廃部になったので「ファイターズ・ブリュー」に入会した、マキと同じ学校に通う女子高生で、北村の中学時代の後輩。スタミナに不安を抱えるもののかつて強豪校からスカウトが来たほどの逸材で、立ち技のセンスはピカイチ。あまり自分が女だという自覚がない。
小笠原清志
アクセス・アカデミー所属の格闘家。18歳で柔術を始めた、スパイラル・ガードを得意とする典型的なガード・ファイター。爽やかだが執念深い。タックルも投げも下手だが、寝技の達人として関東では広く知られている。しかし、作中の戦績は芳しくない。
延丘薫
そばかすが目立つ、総合格闘技道場真棟会所属の女子選手。22歳で本業はOL。身長161cm、体重59kg。バックボーンは柔道。折れない心を持ち、粘り強く戦う。
佐久間楓
総合格闘技道場真棟会所属の女子柔術選手。バックボーンは柔道。薫の後輩で彼女のセコンドを務めることが多い。
長嶺綾子
OST・マーシャルアーツ所属の女子アマ修斗選手。20歳。フェザー級。関西の大学生。中・高校まではバレー部でウイングスパイカーを務めていた。親友と思っていた友人に男を取られたショックで自室にこもり大量のプリンを食べ続けて太ってしまったところを、大学の友人に誘われジムに通い始める。優れた距離感を持つ天性のハードパンチャーだが極度の上がり症で柔術の対応はおざなり。
三ツ矢敬二
ナチュラル・7所属のアマ修斗選手。ライト級。レスリングの天皇杯で2位、インカレのフリースタイルで4位になった事もあるフィジカルモンスター。オリンピックも夢ではなかったが素行不良とむらっ気の強さが原因で弾かれてしまった。
室井健翔
OST・マーシャルアーツ所属のアマ修斗選手。ライト級。36歳のベテラン。既婚者で子供もいる。24歳までプロボクサーだった。母親の裏切りにあい傷害で実刑をくらうなど苦労人。
高柳環
大学生をしている廻の姉。後ろで二つに分けた髪が特徴的。格闘技には疎い。高校の頃、教師と肉体関係に発展し最終的に堕胎したという過去を持つ。
廻の祖母
東北訛りが抜けず未だ東京の暮らしに馴染めずにいる廻の祖母。口癖は「どこにいってもやっていける人間におなり」だが、祖父の墓がある田舎に戻りたがっている。
趙相明
ボクシングを扱う哲夫のボディガード。元フェザー級のランカーで、喬にボクシングを教える。
道夫
廻の同級生で美術部の部活仲間。あだ名はミッチー。けっこういいやつ。進路は芸大志望。
北村歳大
勇大の兄。柔道ではジュニア強化選手に選ばれるほどの実力を持っていたが、練習相手[1]の頸椎を損傷させて半身不随にしてしまい、責任を取る形で柔道を辞めた。
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最終更新:2024/11/30(土) 02:00
最終更新:2024/11/30(土) 01:00
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