【注意】
この記事では、漫画「ジョジョの奇妙な冒険Parte5黄金の風」の終盤についてのネタバレに触れます。
r─==ミェ _ヽヾ、 、 V ム -─、 __|_ __|_ | / r 〉 L _ヽ 入_ Y r--、 i ./| ¨¨ /| Lノ / 彳y L _ >r ' ィ、 ̄.! >、ノ ! i !i /// __,/r、 | | i ノ ノ 故郷に帰ったら i > / ̄ |シ V i トrー- ´ 二ヽ ryヽ、 _ / u. ヽ_/ヘi .Ki rt=i i 学校行くよ… ,イ__| i i /  ̄ ヽ ___|_ ヽ ´ノ ir' ty' ノ i i r=、ノ-、/ F=二イ 頭悪いって他のヤツにバカにされるのも  ̄ ̄ヽ〈 f、 |`ー .〉)イ (コ,ノ けっこう いいかもな… ::::::::::::::::::::ヽ .、ヽヾ、 ヒ二y一' ヽ__ノ アツアツのピッツァも食いてえ! :::::::::::::::::::::::::\ ヽ七 , -´ ナラの木の薪で焼いた故郷の本物のマルガリータだ! :::::::::::::::::::::::::::::::\ , -´ ボルチーニ茸ものっけてもらおう! :::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
オ...オレ...故郷に帰ったら学校行くよ...とは、ナランチャの望みである。
ジョジョの奇妙な冒険Parte5「黄金の風」に登場する、ナランチャ・ギルガの台詞。
上記のアスキーアートのように、喋っているのは同じ登場人物のジョルノ・ジョバァーナに見えるが、この時ナランチャとジョルノの精神が入れ替わりを起こしているため、発言者はナランチャである。
ディアボロの「キング・クリムゾン」を倒すための「弓と矢」を持ってきたポルナレフだが、ディアボロに追い詰められたためにやむなく「矢」を使い「シルバーチャリオッツレクイエム」を発動させる。その結果、周囲の人間(生物)は他の生物と精神が入れ替わり、ジョルノとナランチャ、ミスタとトリッシュ、そして亀(ココ・ジャンボ)とポルナレフの精神が入れ替わってしまう。この現象を解決させるにはチャリオッツレクイエムを倒し「矢」を制するしかない。
ディアボロと入れ替わっていたブチャラティはすぐさまチャリオッツレクイエムを攻撃して「矢」を落とさせる。そして、ディアボロと入れ替わっている筈のブチャラティの体はまだ眠ったままだ。
トリッシュの護衛から始まり、故郷ネアポリスを出てボスを裏切った危険な旅もようやく終わる。そう安堵したナランチャはみんなに自分の心境を打ち明ける。
オ…オレ…
故郷に帰ったら 学校行くよ…頭悪いって他のヤツにバカにされるのもけっこう いいかもな…
ナランチャは小学校も満足に通っていなかったことを非常に気にしていた。仲間のフーゴに勉強を見てもらったりしていたが、頭の悪さを指摘されるとナイフを振り回すほどキレていた。そのナランチャが、「バカにされるのもけっこういいかも」と前向きに受け止めるようになったのである。
命懸けの逃避行の中で、大切な仲間を失いながらも、大きな決断を経てナランチャは成長した。それゆえに自分の人生と向き合うことを決めたのである。また、たった4日の故郷を離れた旅だったが、大好物である故郷の味が恋しくなり、ポルチーニ茸をトッピングしたマルガリータも食べたがった。
しかし、ナランチャの望みは果たされる事はなかった。
暴走したチャリオッツレクイエムは、「矢」を護るために「矢」に触れようとした者のスタンドを操って防御し返す。そう簡単に「矢」は入手できないのだ。逃げるレクイエムを追う暇もなく、今度はディアボロと入れ替わっているブチャラティの肉体が目覚めだす。
ミスタの銃撃を食らって、ブチャラティの肉体は倒れ痙攣する。さらに両脚に銃撃をしようと、弾丸を持っているトリッシュから受け取ろうとした瞬間、「キング・クリムゾン」が発動し時が数秒消し飛んでいた。
その消し飛んだ数秒の間に、いつの間にかジョルノと入れ替わっているナランチャは、その全身を鉄格子に串刺しにされていたのだ。
動揺が走るブチャラティチーム。ジョルノの治療によって肉体の傷はふさがれた。だが、間に合わなかった。ナランチャの魂はすでに逝ってしまい、元の肉体の持ち主であるジョルノの魂が行き来できるくらいに「空洞」だったのだ。
この攻撃によってポルナレフは、ディアボロにはもうひとり人格が存在し、レクイエムの能力によってディアボロの肉体から離れた精神はひとつはブチャラティに、もうひとつは別の肉体に入ってキング・クリムゾンを発動していたと確信した。ディアボロも「矢」を狙っているために、その肉体を見分けさせないために「エアロスミス」のレーダーを持つナランチャを攻撃したのだ。
レクイエムを追跡に向かう前にジョルノは、ひとりぼっちで置いて行ってしまうナランチャに弔いとしてゴールド・エクスペリエンスで花を生みナランチャの肉体を覆い隠した。
君は……ここに…おいていく……
もう誰も君を…
これ以上傷つけたりはしないように………………
決して……だが君を必ず故郷に連れて帰る
ナランチャは子供のころから父親や友人などに傷つけられてきた人生だった。その傷つけられた人生に向き合う意志を見せたにもかかわらず、あまりにもあっけない形でナランチャの命は奪われてしまう。そんなナランチャに手向けられた花と言葉は、ジョルノの慈悲深さと打倒ボスへの固い決意が込められているのだろう。
連載当時はなんとなくその概念はあっても言葉でくくられる事はなかったが、現在では「死亡フラグ」という言葉で説明がつくその典型的なセリフとその回収ぶりから、ネタ扱いされている事も少なくない。
特に、「ツェペリさんとは共に苦行をのりこえた20年来の親友だったのだッ!」と復讐に挑むダイアーと、「来週ですねドイツへ帰ったら結婚するんスボクたち――」と婚約した祖国の恋人の話を語るマルクと合わせて「ジョジョ三大死亡フラグ」と呼ばれる事もある(人によっては他のキャラが挙がることもあるが)。
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最終更新:2025/04/03(木) 07:00
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