カイの冒険とは、1988年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売されたファミリーコンピュータ用のアクションゲームである。
遠藤雅伸氏製作の「バビロニアンキャッスルサーガ」の三作目。
「ドルアーガの塔」の主人公であるギルガメスの恋人のカイが主人公で、時系列としてはドルアーガの塔の前の話となる。ドルアーガの塔とイシターの復活がアクションRPG風であったの対して、この作品は完全なアクションゲームとなっている。全60面で今までと同様、時間制限以内にカギを取って扉に向かえば1フロアをクリアとなる。
一般的なアクションゲームと違い、カイはAボタンを押しっぱなしにしていれば限りなく上昇することが可能(アイテムのウィングを取ると空中制御が可能になる)である。また、ジャンプ中に天井に頭をぶつけたりBボタンでダッシュしている時に壁にぶつかるとうずくまってしまう(これを利用して敵の攻撃を回避する必要のあるステージもある)。
フロアに配置されている宝箱はクリアに役立つアイテムなどが入っている(アイテムの効果はミスするかフロアをクリアするまで有効)が、時間の減りが早くなる、下のフロアに落とされる(いわゆるZAP)といったデメリットなアイテムもある。
敵は基本的に倒すことはできないが、敵に触れてミスになった時は次のプレイからはその敵は消滅しているため(バンパイヤなど一部の敵は除く)、意図的に敵に触れて嫌らしい場所にいる敵を消すという手もある。
60面をクリアするとさらに難易度の上がったスペシャルステージ(61~100面)を引き続きプレイすることができる。
尤も、カイの操作性がかなりシビアかつ、後半のステージになるほど綿密な操作を求められるようになるので全体的な難易度は高めである。
「ゲームセンターCX」にて挑戦ソフトに選ばれた際は、クリアまでに計37時間かかった。うちラスト9時間は生放送SPにて行われたが、大半が98面の攻略に費やされた。
このゲームの原型となっているのが、ATARI社が1983年にリリースしたアーケードゲーム「MAJOR HAVOC(メジャーハボック)」である。遠藤雅伸氏によると、本作やケルナグールなどでプログラムを担当した内藤智氏の「ファミコンでメジャーハボックを遊びたい」という情熱が生み出したゲームであるという。もとの開発コードネームは「Minor Havoc」で、エンディングにも「スペシャルサンクス アタリ メイジャーハボック かいはつチーム」と記されている。
同じくスペシャルサンクスに「ドラゴンクエスト ホイミスライム」とあるが、これは68面で登場する敵キャラが、ホイミスライムに内藤氏の顔をはめ込んだもの(正式名称は「アキンドクラゲ」らしい)であるためと思われる。エニックスに許可を取っていたのかは不明。
ちなみに内藤氏はイシターの復活でKINGHT(内藤)というキャラとして登場したり、アキンドナイトという敵キャラの元ネタ(本人の別名が「商人内藤」だったため)になったり、自宅の局番(717)がドルアーガの塔で謎解きに使われたり(22階でレバーを右へ7回、左へ1回、右へ7回倒す)と忙しい方である。
なお、同人サークルIOSYSのメンバーにて、通常面のワープ宝箱を含めたほぼ完全な攻略がなされている。
・1~60面 ワープあり
・1~60面 ワープなし
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 16:00
最終更新:2024/03/29(金) 16:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。