カイロウドウケツ 単語


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カイロウドウケツ

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カイロウドウケツ(偕老同穴、Euplectella aspergillum)とは、六放綿類カイロウドウケツ科に属する綿動物である。相模湾、駿河湾や土佐湾の1001000mの深海底に生息している。

概要

全長10~40cm、幅2~6cmの円筒形をしたカイメンで、海底の泥の中に固着して生活している。カイメンの仲間ではあるが綿質繊維(スポンジ)は持っておらず、代わりに淡いクリーム色の二ケイ素ガラス質)繊維状片(格)を持つ。その美しさから「ビーナス籠」(Venus' flower basket)という名を持ち、古来より観賞用として利用されることもある。

カイロウドウケツや他の一部のカイメン類が、本来生成には高温が必要なはずのケイ素ガラス格をどうやって低温の海底で、しかも人造物よりも細く丈夫に形成するのかはとされており、このメカニズムが解明されれば従来品よりも品質と応用性に優れたファイバーを、しかも大幅に低コストで製造することができるのではないかと期待されており、研究が進められている。

カイロウドウケツの腔中には体長2~3cmのドウケツエビというエビが雌雄一対2匹住んでいる。このエビは幼生の時にカイロウドウケツ内に入り込み(幼生の時には性別はく、先に入り込んだ先客の性別と反対の性別に成長するので必ず雌雄一対となる)、そこで成長して網よりも大きくなるため、二度と外に出られない状態になる。このことから『経』に由来する「共に生きて共に老い、死んだ後は同じ墓に葬られること。転じて夫婦の信頼関係が非常に固いこと」を意味する偕老同穴という故事成語が和名に充てられ、結納の際の縁起物に使われる。が、ごく稀に3匹のエビが入り込んでしまうこともあるらしい。

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最終更新:2025/04/27(日) 06:00

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