カイロウドウケツ(偕老同穴、Euplectella aspergillum)とは、六放海綿類カイロウドウケツ科に属する海綿動物である。相模湾、駿河湾や土佐湾の100~1000mの深海底に生息している。
全長10~40cm、幅2~6cmの円筒形をしたカイメンで、海底の泥の中に固着して生活している。カイメンの仲間ではあるが海綿質繊維(スポンジ)は持っておらず、代わりに淡いクリーム色の二酸化ケイ素(ガラス質)繊維状骨片(骨格)を持つ。その美しさから「ビーナスの花籠」(Venus' flower basket)という英名を持ち、古来より観賞用として利用されることもある。
カイロウドウケツや他の一部のカイメン類が、本来生成には高温が必要なはずのケイ素ガラス骨格をどうやって低温の海底で、しかも人造物よりも細く丈夫に形成するのかは謎とされており、このメカニズムが解明されれば従来品よりも品質と応用性に優れた光ファイバーを、しかも大幅に低コストで製造することができるのではないかと期待されており、研究が進められている。
カイロウドウケツの胃腔中には体長2~3cmのドウケツエビというエビが雌雄一対2匹住んでいる。このエビは幼生の時にカイロウドウケツ内に入り込み(幼生の時には性別は無く、先に入り込んだ先客の性別と反対の性別に成長するので必ず雌雄一対となる)、そこで成長して網目よりも大きくなるため、二度と外に出られない状態になる。このことから『詩経』に由来する「共に生きて共に老い、死んだ後は同じ墓穴に葬られること。転じて夫婦の信頼関係が非常に固いこと」を意味する偕老同穴という故事成語が和名に充てられ、結納の際の縁起物に使われる。が、ごく稀に3匹のエビが入り込んでしまうこともあるらしい。
掲示板
5 ななしのよっしん
2014/10/31(金) 23:39:08 ID: XSwGEOLfGY
蟲師の「香る闇」の動画にこのタグがついてたけど、
蟲の名前がカイロウ(しかも見た目が洞穴)で、夫婦の話だったし
こいつが元ネタで間違いなさそうだな
6 ななしのよっしん
2014/11/02(日) 22:16:23 ID: qpVEv9E1Ss
7 ななしのよっしん
2020/09/23(水) 20:18:24 ID: O9RDinyfjw
カイロウドウケツのガラス骨格の構造は建築としても優秀らしい。
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最終更新:2025/04/27(日) 06:00
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