この記事にはスターウォーズシリーズ7作目「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のネタばれを含みます。
カイロ・レン(Kylo Ren)とは、映画『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物である。7作目「フォースの覚醒」に登場。
演:アダム・ドライバー
全身を黒装束で包みクロスガードの鍔に赤の光刃を持つライトセーバーと強力なフォースを操る人間の男性。銀河帝国の残党勢力である「ファースト・オーダー」の指揮官であり、レン騎士団の一員として行方不明のルーク・スカイウォーカーを探索している。
フォースのダークサイド、そしてエンドアの戦いで命を落としたダース・ベイダーに傾倒しているダークサイドの戦士には違いないのだが、その経歴は謎に包まれている。ジェダイでもシスでもない両側の教えの出身者とも・・・
新共和国との協定に違反して新造されたリサージェント級スター・デストロイヤー「ファイナライザー」にハックス将軍と共に乗艦しており、ストーム・トルーパーを率いて出撃する際はユプシロン級コマンド・シャトルを用いている。
「カイロ・レンはシスではない。彼はフォースのダークサイド(暗黒面)の実力者である最高指導者スノーク(アンディ・サーキス)に仕えているんだ」
「彼は非常に複雑な面を持った悪役になっています。きっと、とてつもない人気を得ることになるでしょうね」
「いつ爆発してもおかしくない人物」
エピソード4から6にかけての悪役ダース・ベイダーに抱いていた「自分自身を抑制できる、ほとんど完璧な人物」とのイメージとは対照的だ。
「普通の人なら悪ととらえることが彼の世界では悪ではなく正義なのです。彼なりに自分の行為を正当化している。そこがカイロ・レンというキャラクターを立体づけていく、とても重要な部分でした」
「普通ならその人の目を見て人物像を推しはかるものですが、今回はマスクがあるせいで目が見えない。そこに、カイロ・レンという人物と、この映画のメタファー(隠喩)が隠されているように思います」
カイロ・レンが操る赤い十字型のライトセーバーもカイロ・レンの「ハンドメードでまだまだ粗削り」で、それも「彼を象徴している」
「撮影中は自分が演じた“悪”や“邪悪なもの”についての会話はしてない。単に“悪”と“正義”の差をどう考えるかが重要なんだ。そこがストーリーの大きなポイントなんだ」
エンドアの戦いで勝利を収めた反乱同盟軍はホス星系で「新共和国」を宣言、コア・ワールドのシャンドリラを首都惑星とするも銀河を平定する力はなく、皇帝を失った銀河帝国も複数の有力な人物が勢力をまとめようと争いあう状況になる。しかし新共和国が帝国残党勢力との間で行われた戦い(皇帝の故郷であるナブーで行われた三度の戦いとジャクーで行われたエンドアの戦い以来最大規模の戦い)で勝利すると新共和国と帝国残党勢力の間で条約(ギャラクティック・コンコーダンス:Galactic Concordance)が結ばれ戦いは終息する。
この条約により帝国残党勢力には武装解除と賠償金・残された領域に関する厳しい規則が制定された。
条約により銀河系の内乱が終わるとレイア・オーガナは新共和国の議員として活動するようになり、ルーク・スカイウォーカーはフォースの教会や旧共和国時代のジェダイを知る探険家ロア・サン・テッカの援助を受けながら帝国により失われたジェダイの伝承を探し始める。それと同時に自らが学んだ全てを伝えるべく新世代のジェダイの育成も始めて多くのアプレンティスを持つようになる。
帝国残党勢力が力を失う中で「ファースト・オーダー」と呼ばれる勢力が新たに勃興するも条約により「残った帝国残党勢力は脅威とならない」と信じている大部分の人により新共和国軍は軍縮を決定する。これと意見を異にしたレイア・オーガナ議員は議会を離れて「ファースト・オーダー」の動きを監視する私設軍隊「レジスタンス」を組織した。レイアは「レジスタンス」に対する支援を議会に訴えるも、これも旧共和国同様の遅い政治プロセスのもとでは認可されず、レジスタンスへの支持が正式になるのはエンドアの戦いから30年後であった。
この頃には首都惑星も選挙によりシャンドリラから同じコア・ワールドのホズニアン・プライムへと移されていた。
カイロ・レンとは反乱同盟軍のレイア・オーガナと密輸業者のハン・ソロの息子としてエンドアの戦い (エピソード6 ジェダイの帰還)の0~1年後に生まれた人間の男性で本名はベン(フルネームは不明)。「スターウォーズ/フォースの覚醒」では29~30歳になる。
フォースに敏感だったベンは、経緯は不明(どの様に育てられ、どの様に祖父について知らされたか等)だが祖父に執心したことからダークサイドに引きつけられてしまう。この執心はアナキン・スカイウォーカーではなくダース・ベイダーに向けられており、彼は「ベイダーが意味する事と果たそうとした事」は「敵による誘惑によって失敗」してしまっており、「ベイダーが始めたが果たせなかったことを終わらせたい」と望むようになってしまう。
ダークサイドに引きつけられる息子を危惧した両親により伯父であるルーク・スカイウォーカーに預けられてジェダイ・アプレンティスとなる。
しかし正体不明のフォースの使い手であるスノークがベンを強力なダーク・ジェダイにするべくダークサイドの使い方を教えてしまう。
よりダークサイドに引き込まれたベンは、「レン騎士団」と「ファースト・オーダー」への協力者であることを証明するべく同輩であるジェダイ・アプレンティスを皆殺しにしてルークのもとを去ってしまう。
ベンはスノークの「レン騎士団」に迎えられ「ファースト・オーダー」に属するようになる。それと同時に過去の自分を断ち切るためにカイロ・レンと名乗るようになる。この出来事の後、アプレンティスを皆殺しにされた伯父のルークは姿を隠し、父親のハンもレイアのもとを去って密輸業者に戻ってしまう。
190cm前後の長身男性で黒髪にブラウンの瞳、細面で鼻筋が通った容姿をしている。(レイア・オーガナとハン・ソロはブラウンの髪と瞳)
カイロ・レンとしては黒いフードと外套をまとい、ダース・ベイダーの様に声を変えられるマスクを身につけている。ダース・ベイダーのマスクが生命維持と火傷を隠すのに必要なのに対して、カイロ・レンはマスクを必要とはしておらず象徴としての意味合いが強い。
『フォースの覚醒』劇中ではダークサイドの影響からか、(祖父であるダースベイダーよりもまして)怒りを隠そうとしない暴力的な性格として描かれた。
その性格は「型破りなライトセーバーの様に燃えるような気性」とされており普段は幹部らしく落ち着いて見えるが、作戦が失敗するとライトセーバーやフォースグリップによって部下や身の回りの物に当たるというヒステリックな一面もある。
彼のライトセーバーはマラコアの大災害に遡る古代のデザインに基づいた特徴的なクロスガードの鍔を持っており、横にはプラズマスリットが設けられている。
このライトセーバーは十分な力を持たないひび割れたカイバー・クリスタルを使用していることから不安定でギザギザしたプラズマの刃しか発生できない。
鍔横のスリットは不安定なプラズマのはけ口として存在しているのだが、そのプラズマにも破壊力はあるので戦闘において有効に活用することもできる。(ライトセーバーの不完全さは彼自身の不安定さの反映とも言える)
祖父や母親、伯父と同じくフォースとの強い結びつきを持っておりテレキネシスやテレパシーに優れている。その力は撃ち出されたブラスターボルトを空中で停止させたり相手の身動きを封じるだけでなく、瞬間的なフォースだけで持続的な効果を発揮させたりもしている。それ以外にも相手の心から情報を引き抜いたり気絶させたりすることが出来る。
ライトセーバーを扱う技能に関しては同輩のアプレンティスを皆殺しにしたことからある程度の実力はあると思われるが未知数となる。
劇中でライトセーバーを扱った活躍は下記の通りとなる。
ライトセーバー同士の戦いは素人が相手であり、その前にはチューバッカのボウ・キャスターの一撃に対応できなかったことから弱いとの意見も見られるが対戦内容としては基本的には圧倒している。
フィン(FN-2187)はファースト・オーダーのストーム・トルーパーの中でもトップの記録を出している優秀な士官候補生で射撃の名手でもある。Z6・ライオット・コントロール・バトンを扱ったストーム・トルーパーを相手にライトセーバーで戦ったことからストーム・トルーパーとして近接戦闘の訓練も受けていた可能性があるが推測の域はでない。
カイロ・レンがフィンと戦ったとき、彼はチューバッカにボウ・キャスターで撃たれた左脇腹の傷がある。
フォース・プッシュによりレイを気絶させたカイロ・レンはライトセーバーを起動させたフィンと戦闘状態になる。
一直線に向かってきたフィンを、その気性のままの荒々しい剣戟により圧倒して転倒させるも後ろを振り向くと(フィンに背後を見せて)左脇腹を叩きながら遠ざかり始める。起き上がったフィンが大振りで打ちかかるも身のこなしだけでかわして再度打ちかかる。数合打ち合うと木に追い詰めた上で鍔迫り合いに持ち込み、そのライトセーバーを特徴付けている鍔横のエネルギーによりフィンの肩を負傷させる。トドメとばかりに大振りになったカイロ・レンは、その一撃をかわしたフィンにより右肩に傷を受けるも追撃にきたフィンのライトセーバーを絡めて跳ね飛ばし、左パンチからの切り上げにより致命的な一撃を与えて勝利する。
セーバー技術ではフィンを圧倒しているのだが戦闘に集中していないように見受けられる。その激情ゆえか、傷による影響か、父親を討ったことによる影響か、その全てか~それ以外かは判断しかねるが、その未熟さゆえの隙により負傷をしている。
レイはジャクーでBB-8を奪いにきた二人組みを格闘と棒術でぶちのめした腕を持っている。また急激な(異常とも言える)フォースの覚醒による力もある。
カイロ・レンがレイと戦ったとき、彼はチューイに負わされた脇腹の傷とフィンに負わされた右肩の傷がある。
フィンに致命傷を与えてカイロ・レンはセーバーを収めると跳ね飛ばしたフィンのライトセーバーをフォースにより引き寄せようとする。しかし引き寄せたライトセーバーはカイロ・レンを通り過ぎてレイの手に収まる。カイロ・レンはライトセーバーを起動して打ちかかるレイを圧倒して後退を余儀なくさせる。レジスタンスの攻撃により星が崩壊を始める中、崩壊により生まれた亀裂までレイを追い詰めたカイロ・レンは鍔迫り合いに持ち込むとレイに対して呼び掛けを行う。しかし鍔迫り合いを抜けたレイによる荒々しい剣戟により左足、ついで左肩に傷を受ける(左脇腹、右肩、左足、左肩と負傷だらけ!)。カイロ・レンは数合打ち合った後、お互いのセーバーを持つ手を掴み合った状態になるのだが、自らのセーバーを雪に突き立てられた末にセーバーを叩き落され(レイがセーバーを打ち下ろしてる事からカイロ・レンのセーバーは破壊された?)、レイの切り上げにより右頬から額にかけての傷を負って打ち倒される。この後、星の崩壊がカイロ・レンとレイの間に深い亀裂を生み出して決着には至らず終わる。
掲示板
630 ななしのよっしん
2022/12/30(金) 22:07:42 ID: f8SFvUItX+
631 ななしのよっしん
2023/05/26(金) 20:01:53 ID: ne/NZlq+97
某暗黒面に落ちた男もそうだけど、あの辛三部作嫌いでもこいつ好きな人多いよね。まぁ俺もそうだけど
632 ななしのよっしん
2023/06/23(金) 07:46:50 ID: m/9Un6Vz2X
先輩メカニック「簡単だよカルシネーターを直せばいい」
新入りに変装したカイロ・レン「これを外して・・・」
先輩「それカルシネーター見える!?どうしたの?バカなの?」
おじいちゃんがメカの天才だったりおじさんもメカに強いのにどうしてこうなった。
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最終更新:2024/04/20(土) 13:00
最終更新:2024/04/20(土) 13:00
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