カオスガンダムとは、機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場するモビルスーツである。
ユニウス条約締結後にザフトが開発した「セカンドステージシリーズ」のモビルスーツの1機。機体のカラーは濃緑色。カオスは英語で「混沌」を意味する。これは「混沌とした戦場を駆ける」という意味合いが込められている。フリーダムやジャスティスの後継機に当たり、基本的なスペックは全て引き継がれた。
宇宙空間での高速戦闘と強襲に重きを置いた機体で、高い機動力と多彩な武装を持つ。宇宙空間での戦闘を重視しているが大気圏内でも運用でき、単独での飛行も可能なため汎用性が高い。ミネルバに配属される予定だったため、装甲にはヴァリアブルフェイズシフト装甲を採用。ミネルバから発せられるデュートリオンビームで即時補給を可能とし、活動時間の延長を図っている。またモビルアーマー形態への変形機構を有する。この形態は一撃離脱を得意とし、高い機動力とモビルアーマー形態でのみ使用できるカリドゥス改を以って敵に大ダメージを与える。可変モビルスーツにしては珍しく変形の都合で使用不能になる武装が殆ど無い。せいぜいモビルスーツ形態でカリドゥス改が使えない程度である。機動兵装ポッドと呼ばれる簡易ファンネルと呼ぶべき武装も持っており、2つだけとはいえオールレンジ攻撃が可能。しかもミサイル・ビーム両方を装備しているため相手を選ばずに攻撃できる。
放映当時に刊行された児童誌によると、ガズウートを一撃で打ち砕くパンチ力を持つ。しかしそれでもガイア、アビスには劣るとか…。
MSV限定のカオスのプロトタイプ。C.E.73までに空中戦や水中戦までもMS主義だったザフトが、MAに対する有効性を再検証の為に造られた実験機。後にMSの部分となるスペースは機動兵装ポッドが設けられている為に計4基が設けられている。カリドゥス改複相ビーム砲は搭載されておらず、専らMAでの高機動戦向けである。6機が建造され、全機ともにヴァリアブルフェイズシフト装甲を採用して(実験機らしく贅沢な装備で)ある。
過酷な評価試験で半数は修復不可能なまでの損傷をし、残りは防水加工を施してアーモリー・ワン内に保管されている。 その内の一機がガンダム強奪事件の際に実戦参加した。
ガイア、アビスとともにアーモリーワンにて開発が進められ、ミネルバより先に完成。6番ハンガー内で格納されていた。既にパイロットの選定も済んでいたらしく、ゆくゆくはミネルバに配属される予定であったが、配属直前に地球連合軍第81独立機動群ことファントムペインの襲撃を受け、スティング・オークレーに強奪される。以降は彼の搭乗機となった。襲撃時に正規のパイロットは死亡してしまったようだ。
強奪の際には強襲用の機体である事を最大限に活用し、モビルスーツが格納されたハンガーを次々に破壊。迎撃に現れた敵MSを容易く撃破していった。倒したジンの爆発でアスランたちを誘導していた兵士を吹き飛ばしており、何気にアスランとカガリの運命を変えている。その後、増援に現れたソードインパルスガンダムと交戦。機体の性能と、他の強奪機体との連携でソードインパルスを追い詰めたが、他のザフト機の攻撃が激しくなりパワー残量も心許なくなってきたため撤退を決意。外で待つ母艦と合流するべく空へ飛び上がり、空中戦を演じる。その時にソードインパルスの対艦刀をへし折るという驚異的な事をやってのけている。内と外を隔てる自動修復ガラスを攻撃し、破壊。母艦ガーティ・ルーが待機する宙域へと離脱し、強奪は成功に終わった。
一時は逃走に成功したが、すぐにミネルバ隊に捕捉されて追撃を受ける。反撃するため、僚機とともにデブリ宙域に潜伏。ガーティ・ルーが放ったデコイに釣られてやって来たミネルバ隊MSを襲撃した。戦闘ではミネルバ隊のゲイツRを兵装ポッドで撃墜したが、雌雄を決するには至らなかった。続くユウニスセブンでの戦闘では、破砕作業を行うジュール隊を攻撃。ゲイツRを何機か撃墜する戦果を挙げた。アスランやイザークとも交戦しているが力量差は歴然。機動兵装ポッド、ビームライフル、シールドを破壊され武装の殆どを失った。
ミネルバ隊が地上に降りると、ファントムペインも追撃のため降下。カーペンタリア基地からマハムール基地へ向かうミネルバをインド洋で捕捉し、現地で徴用したウィンダム30機とともに襲撃。ここでアスランが駆るセイバーと遭遇し、以降スティングは対抗心を燃やして優先的に狙うようになる。互いに変形機構を有するモビルスーツだっため、高い機動力を活かした高速戦闘を繰り広げた。しかしアスランの操縦技術の方が上で、決定打を与えられないままウィンダム全機を喪失。インパルスが基地の建設予定地にまで侵入し、建造中の基地まで失った。
オーブ軍を助力を受けたダーダネルス海峡の戦闘でも、セイバーを付け狙う。ムラサメとともにセイバーを追いすがるが、それでも決定打を与えられず。クレタ島沖の戦闘では乱入してきたフリーダムによって両腕と兵装ポッドを切り落とされ、完敗。かろうじて機体は回収された。
アーモリーワンから強奪された3機の中では最も長生きしたが、最期はデストロイガンダムの随伴で参加したベルリンでの戦闘でムラサメ3機の連携攻撃により機体を両断されて爆散。カオスガンダムは失われたがスティングは救出され生存している。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY次回予告の最後には主役級から量産機、戦艦の名称をはじめ、コアスプレンダー、果てにはマスコットのハロまでもが名前を呼ばれているが、本機カオスは名前を呼ばれることが一度もなかった。
掲示板
32 ななしのよっしん
2023/12/31(日) 18:29:57 ID: AtDdQqpUwB
まあザフトにはそのイージスの発展型としてリジェネレイトがいるし、もしかしたらこの3機で系譜として繋がってるかもしれんね
33 ななしのよっしん
2024/03/30(土) 11:13:10 ID: 2VbbAYONPs
人気投票でスティング共々ランク外、しかもガンダムタイプで唯一という...
不遇極まり過ぎでしょ
34 ななしのよっしん
2024/09/02(月) 21:26:31 ID: pB7lLwfmb2
レイダーにカラミティとフォビドゥン要素混ぜたブーストレイダーとか出てきたしカオスにガイアとアビス要素を混ぜて混沌としたキマイラ機体とか出てこんかな
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/11(水) 06:00
最終更新:2024/12/11(水) 06:00
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