カオティクスとは (カオティクスとは) [単語記事]

カオティクスとは、以下のことを指す。

1995年に発売されたスーパー 32X用のゲーム。
ベクター・ザ・クロコダイル、エスピオ・ザ・カメレオン、チャーミー・ビーの3人の事。

本項では全て解説する。

ゲームとしての概要

ナックルズ・ザ・エキドゥナが主役のソニックシリーズのスピンオフ作品。
マスターエメラルドの力によって発生した島で巨大要塞建設を企むドクターエッグマンの野望を阻止することが今回の目的。

パートナーと共にステージをクリアしていくゲームで、ナックルズ及びパートナーは互いに持っているリングの光の帯でつながっているので、その反動を活かして進んでいくことになる。
この仕様によりゲームテンポは決していいわけではない。

下記の7人がプレイヤーキャラ及びパートナーとなり、彼らの能力の理解が重要になってくる。
操作キャラはプレイヤースタイルの変更のあとで、ヘビーとボム以外の5人から選ぶことができるが、道中のコンビキャッチャーはランダムでコンビが決まってしまう(一応コンビキャッチャーを無視することは可能)。ちなみにステージ選択もランダムである。

ナックルズ・ザ・エキドゥナ(滑空及び壁のぼりが出来る)
エスピオ・ザ・カメレオン(壁及び天井を歩くことが出来る)
マイティー・ザ・アルマジロ(壁に張り付きが可能で、三角飛びが出来る)
ベクター・ザ・クロコダイル(壁のぼり及びジャンプ後8方向に連続ジャンプが出来る)
チャーミー・ビー(8方向にダッシュ及びホバリングが可能、操作方法が特殊)
ヘビー(ハズレ枠その1、鈍足であるがほぼ無敵)
ボム(ハズレ枠その2、俊敏であるがダメージを受けると自爆、味方にも攻撃判定あり)

ちなみにソニック、テイルス、エミーもプレイアブルキャラでないが、一定の条件を満たすと登場する。

キャラクターとしての概要

カオティクスが発売されてからナックルズ以外のキャラはしばらく出番がなかったが(ただしエスピオはソニックファイターズに登場している)、ソニックX及びソニックヒーローズでベクター、エスピオ、チャーミーの3人が復活及び設定も大きくリニューアルされ、それ以降もこの3人は準レギュラーとして登場することが多くなり、チーム・カオティクス及びカオティクス探偵事務所に所属する探偵として活躍する事となる。
その為、カオティクスは、ベクター、エスピオ、チャーミーの3人組を指す言葉となっている。

逆にマイティーは、ソニックX及びソニックヒーローズで登場することが叶わず、それと同時にマイティーは存在がなかった事にされてしまった。(ただしソニックジェネレーションズでは彼の捜索願のポスターが貼られている。)
そんなマイティーであるが、ソニックマニアのDLC及びソニックマニアプラスで再登場することになった。
しかし2020年 9月現在も、マイティーはモダンシリーズには登場していない。
ヘビーとボム？まぁ彼らはハズレ枠だし…

ベクター・ザ・クロコダイル

担当声優は三宅健太。
カオティクス探偵事務所の所長を務めている、いつもヘッドフォンをつけているワニ。
楽観的でがめつく喧嘩っぽい所があるものの、仁義に熱く弱い者の味方と所謂親分肌、所長の名に偽りはなく頭脳も明晰で推理をしっかりとこなす。
悪事には染めず、報酬が見合えば何でもやるというポリシーを持っているものの、困った人がいたら無視できない性格が祟り、探偵事務所は常に貧乏である。
そして事務所の大家を苦手としているが、ソニックXではクリーム・ザ・ラビットの母、ヴァニラに好意を寄せている。
得意技は怪力、口から火炎放射を吐く事と、風船ガムで浮遊したりそれを爆発させて攻撃する事。
バンド演奏(通称カオティクス・リサイタル)が趣味で、ボーカルを担当しているものの、音痴である。
年齢は20歳、身長は180 cm、体重は200kg。
所長及びソニックシリーズでは貴重なパワータイプということもあり3人の中ではプレイアブルキャラクターとしての登場に恵まれている。

リニューアル前は、年齢は16歳、趣味は音楽とダンスとバスケット、好きなものはスポーツ飲料、嫌いなものはノイズ、性格は底抜けに明るく仲間思いで信仰深いという設定だった。
他にもソニックバンドのキーボード担当というボツ設定もあった。
趣味の１つである音楽およびボツ設定のバンド設定はリニューアル後も趣味のバンド演奏として引き継がれた(ただしキーボードからボーカル担当に変更された)。

エスピオ・ザ・カメレオン

担当声優は増田裕生。
カオティクス探偵事務所のご意見番を務めている、古風で武士口調で話すカメレオン。
ベクターとチャーミーとは正反対で冷静沈着で慎重な性格で、2人の抑え役。
正義感が強いため曲がったことが大嫌い。
とはいえどこか抜けていてドジをやらかすこともあり、2人のペースに飲まれてコミカルな一面を晒すこともある(とくにソニックX)。
得意技は忍術で手裏剣や壁張り付き、自身の姿を消して(通称クロマ・カモ)隠密活動をする。
忍術の修行は欠かさないため、自身の忍術には自信がある。
カオティクス・リサイタルでは三味線を担当。
年齢は16歳、身長は110 cm、体重は36kg。

リニューアル前は、年齢は17歳、趣味は情報収集と戦闘訓練、好きなものはキャンプ、性格は正義感は強いが猪突猛進で短気という設定だった。
そしてこの当時も職業は私立探偵という設定があり、その設定はリニューアル後も所長ではなくなってしまったが、引き継がれている。
そして嫌いなものはエッグマンという設定もあったが、これも一応引き継がれていると思われる。

チャーミー・ビー

担当声優は鉄炮塚葉子。
カオティクス探偵事務所のムードメーカー兼マスコットであるハチ。
性格は明るく無邪気で、お調子者。言うよりも体を先に動かすタイプである。
退屈が嫌いで遊ぶことが好きなため、よく飛び回っている。
直感は鋭く、誰も気づかないことを話すことがある。
得意技はお尻の針で攻撃(通称スーパーウエポン)、花を開花、竜巻を作りあげてそれを足場にする事。
カオティクス・リサイタルではドラムを担当。
年齢は6歳、身長は70cm、体重は10kg。