カズラドロップ 単語

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カズラドロップ

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カズラドロップとは、「Fate/EXTRA CCC」に登場するはずだったキャラクターである。

人間でもサーヴァントでもない、ハイサーヴァントと呼ばれる複数の女神情報BBの精の一部から作られたアルターエゴ

プロフィール

概要

パッションリップメルトリリス同様、BBにより生み出された属たるアルターエゴ。ゆえに、その容姿は彼女ら同様に間桐桜のもの……なのだが、BBや他のアルターエゴとは違い、その外見は幼い少女のものとなっている。いわゆる子どももといロリ。また、着ている物も若草色の和装でその下はスパッツ、とその恰好は他のアブナイ恰好をした面々と較すると健全この上ない。

あのBBから生み出されたアルターエゴとは思えないほど大人しい性格をしており、また非常に献身的で清楚年齢相応の少女。ねえ、この子についてどう思います?ライバルキャラキャス狐さん?そのためか、BBや他のアルターエゴんだ在り方に疑問を持つようになり、元の正常な健康管理AIに戻りたがっている。そうして、他の穏健たちを集め、迷宮内に集落を築く。そこで、自分たちのである"の滴"を還元させることでアイテム交換や体力回復を行ってくれる模様。なお、元々が健康管理AIなのでお注射大好きな健康マニアな一面も。

そうした性格が強いため、戦闘皆無ではあるものの"ウイルスチェッカー"に特化しており、また自身が保持しているid-esとして"インセクトイーター"と"同族嫌悪"がある。

さて。もうキングプロテアヴァイオレットの記事があるので、もはや説明不要かと思われるが、言うまでもなく彼女もまた没キャラである。彼女の場合は「『CCC』に足りないのは幼女成分だ!」というコンセプトで設定されたキャラだったのだが、戦闘に不向きすぎる性格と性の持ちであるがゆえに、お蔵入りとなってしまったようだ。
そうでなくとも、立ちはだかるは非情かつ非常に分厚いものであり……

……ともはやご愁傷様としか言いようがない。そして漫画Fate/EXTRA CCC FoxTail」においても彼女の姿はない。一応、その存在は示唆されているものの、あろうことか本作にてメインキャス狐からは「知らないうちに消滅してたーとかそういうの歓迎なんですけれど」的に思われてしまう。挙句の果てに、そんなキャス狐ライバルとして火を散らしているのはみんな大好きJKセイバー、とこんな感じでもはや付け入るスキさえ見当たらない。はたして、和風テイストこんもりてんこ盛りな作にて、はたして彼女の持ち味が活かして見事返り咲くのか。それとも、逆にこのまま埋してしまうのか。

そんな不安をよそに、満を持して登場を果たすこととなった。

だがしかし々は忘れていた……否。見ぬ振りを続けていた、と言うべきか。
TYPE-MOON作品群におけるロリないしは幼女の類が、危険生物と同義であることを。

ネタバレ注意

この項は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
場合によっては命を落としかねない事態になりかねませんので、速やかなブラウザバックをお勧めいたします。
それでも構わない、という覚悟をお持ちの方のみ
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

蠢動

昏き月の女王

本作においても主人公であるザビこと岸波白野たちの前に立ちはだかるBB。ご存じのように、BBといえばとある的のために動いていたされキャラである。ところが、ここで姿を見せているこのゴスロリ衣装を身にったBBは、原点で見せたようなウザキャラ嬌ある言動や挙動など一切見せず、むしろ悪意と殺意を剥き出しにして野らを襲撃する。しかも、その手口は尋常なものではなく、配下であるキングプロテア悪意あるを吹き込んで野を殺しようとする野を間なる異間へと閉して生かさず殺さずの責め苦を与え続ける、などといった具合にこの上なく悪辣そのもの。なお、本来のBBはおちゃらけた言動や意味深な物言いで煙に巻いていたのに対して、このBBは不可解な発言にてはぐらかす、といったところ。
ところが、それらを乗り越えた上で迷宮踏破に臨む野らの前にセイバー生徒会が立ち塞がると、BBもう一人出現。当初はヴァイオレットに擬態していた彼女だが、その挙動言動の何から何まで々のよく知るBBそのものである。ただし装備品:マントonly。これに対し、生徒会OBことゴスBB彼女「偽BBと吐き捨てつつ(対するもう一人のBB彼女泥棒猫と呼んでいる)、セイバーらに彼女を捕らえるよう命じる。結果、淑女BB野らも取り逃がしてしまい、その後セイバーらの詰問を受ける。それでも、自身を本物と称しているため、ますますは深まるばかり(ただし、カルナによればをついていないらしい)。後にキャスター野を憎むBBから彼に好意を寄せるアルターエゴたちが生まれることはありえず、逆にもう一人のBBから生まれたと考える方が自然と推測。先述の問題発言があったのはこの時のこと。
そして、迷宮にて窮地に陥った野らの前に、またしてもゴスBBが出現。野を手中に収めようとするも、レオヴァイオレットたちに阻まれてしまう。と同時に、自身の最終的な的が人類のであることを明かしたことを皮切りに、次々と本作における真実明らかとなる。
旧校舎に存在するもう一つの保健室とそこで凍結されている間桐桜このままながめてるのもいいか物語序盤にて襲撃してきたパッションリップメルトリリス的、そして彼女らの隠し玉をの当たりにしてが一番狽していたのか。
それどころか、今レオたちが対峙しているBB黒幕などではなく、メルトリリス亡骸を用いたダミーであり、本当に足止めされていたのが自分たちであることを突き付けられてしまう。だから言ったでしょう?速やかなブラウザバックをお勧めします、と。

そうした事実も知らず、旧校舎へと帰還を果たした野。そんな彼をが迎え、すぐさま旧校舎へ向かうよう促す。と同時に、背を向けた野に対してその本性を現して魔手を伸ばすだが、間一のところでユリウスに阻止されてしまう。本来のBBと通じていたユリウスの口から事実を突き付けられたことで、ついにの姿を現す。

「ーーーひとつだけ… 
私はフェイクではありません
だってそうでしょう?
全なあの子べたら私の方が正しくとして在った
じゃあ偽物はあっちですよね?」

「私はカズラドロップ
アルターエゴの一人って言えば理解できますか?
野センパイーーー」

ウツボカズラが見せる悪夢

彼女こそが本作における黒幕であり、同時にそれまで野らを支援してきたの正体であると同時にBB_1st、いわゆるゴスBBの実質的な正体。そもそも、この「FoxTail」という作品はカズラドロップがBBからその計画を奪い取ったことで発生した物語といえる。
BBたちからを奪い取った後に、の裏側の旧校舎にて間桐桜をも取り込もうとするも、自己凍結をされて以降は手出しができなくなり、それからは彼女に成りすます形で潜メルトリリスらが急襲してきたのも、に化けていたカズラを打ち滅ぼすため(BB_1stが登場したタイミング彼女らが撃破されてから。ただし、坂上セイバーの二人への接触をはじめとした物語開始以前や最初に野を間へ監禁した時など自身がBBの姿を取ることも。そのせいでキングプロテアにはBBカズラとは思われなかったご様子)。
さらに野らに正体を現した段階で、すでに旧校舎も握。たちもカズラに賛同したNPCたちによって身動きが取れなくなってしまっている模様。そんなNPCたちも用済みとして見限り、シェイプシフターたちを多数召喚。ユリウスに大打撃を与えると、野を拉致間へと再び閉し弄ぶ。

確かに、彼女初期設定どおりの"BBらのんだ在り方に疑問を抱き、元の正常なAIに戻りたがっているAI"ではある。しかし、その実態は覚めたBBたちを異常と見なしており、同時にその原因となった野に対して明確な敵意と憎悪を向けている。つまり、今までのTYPE-MOON作品に見られていたような反転の類ではなく、な敵対感情そのものを抱いている。
また、自身が間桐桜として潜していた際に、彼が好意から制服プレゼントされたことについても哀れみを向けられたとしてより意を漲らせている。そればかりか"同族嫌悪"を有しているのでBBたちは当然だが、自分探しをしていた野すらもその対として認識している。あんな迷走行為をマジメに受け止めてるのあんただけやで。
ともかく、捕らえた野に自身が全な存在となって聖杯を手にしたには等にする」と称して人類殺を論んでいることを明かす。と同時に「CCC本編では直接的に触れられることのなかった野の真実を告げ、彼の心を全にへし折りにかかる。
そこへユリウスとキングプロテアの侵入を許してしまう。プロテアとの戦闘に突入し彼女を葬り去るが、野たちを取り逃がしてしまう。また、始末したプロテアのを当初の予定よりく、なおかつ準備が整わない段階で吸収する羽になってしまったため、その身体に負荷がかかってしまう。さらに旧校舎もユリウスに発破をかけられたNPCたちの手により自身の管轄から離れることとなってしまった。
とはいえ、聖杯獲得に王手がかかっている状況に変わりなく、加えてゴスBBから幾分かのリソースレズキスで…なんだけど相手の状態からして色々とキツイものが…受け取ったこともあって、どうにかプロテアの吸収を了。その身体も成長を果たす。

紳士A群「チクショオオオオオ!!」
紳士B群私は一向に構わんッ!

はたして、未知の領域に突入したの裏側の記録の行き着く先は…?

人物まとめ

まさかの黒幕で登場を果たしたカズラドロップ。確かに、温和な表情も浮かべるものの、基本的には冷酷そのもの。しかも、その冷酷さも子供じみた邪気さからくるものというよりはむしろ、本人が全を志向しているため。それは部屋などの色合いを白黒で統一するほどの潔症じみた感性や、とある状況を自然な形に落とし込むべく、自身に過度な負荷をかけるほどの遠回りかつ底した姿勢から伺うことができる。
言うなれば、中身がキレイすぎて逆にデンジラスなことになっている子そして、必要以上にの入っているお口周りの描写。

敢えてフォローするならば、BBにしろカズラにしろムーセルが生み出したAIである以上は仮に聖杯握してしまった場合、人類滅亡を選択する」という旨の考察ゲーム本編にて成されている。また、自身の側についたNPCたちへの無慈悲な扱いも、そもそも彼女らの行いそれ自体がムーセルへの反逆に他ならず、またカズラに屈して従を選んだことも正常なAIとはとても言い難い。

その一方では、甘味お茶を嗜んでいたり、野への憎悪をぶちまけるその姿はどこか子供じみていたりするなど、良くも悪くもカズラの人間臭い側面と見ることもできるだろう。
……もっとも、そうした評は彼女にとっては屈辱でしかないが。
とはいえ、前述のように野に対する執着と敵意は尋常なものではなく、またそうした立ち位置のキャラは「EXTRAシリーズにおいてもしい部類であろう。それは後の作品において明確な敵として登場したこの二人ですら、そのサーヴァントとなった状況にあっては、彼をマスターとして認めていることを考えると、彼女が如何に異質な存在か明確と言えよう。

能力

初期設定どおりの、戦闘皆無ウイルスチェッカーに特化したアルターエゴバグを起こしたデータを洗浄する形で浄化、あるいは取り除く形での治療行為を行う。ただし、時としてバグと共に他の要素までも一緒に除去されてしまう場合もあるようだが、現時点で任意に行えるかどうかは不明。
以下、彼女


カズラが有する異間。その外観は一色で統一された部屋であり、対を極小サイズにまで縮めた上で閉する。行動の制限はないようだが、と大差ない体長であるばかりか、体感時間も極端に遅くなってしまっているため、実質的に意味も同然。加えて、ナーサリーライムの「名無し」に似た自を融解する効果も伴っている。
……こうして見ると、あの間がかにマシに思えてくるのは多分気のせいではない、と思う。

インセクトイーター
カズラの持つid-esであり、彼女最大の特色。言ってしまえば吸収だが、その対AIであり、同時にその強奪に特化した特異な。当然ながら、自分たちのオリジナルである間桐桜もその範疇にある。つまりはサクラ顔特攻攻撃。発動時は食虫植物を彷彿とさせる触手の形をとっているため、もはや捕食と言った方が正しいかもしれない。私以外の間桐桜死ねただし、吸収の際には相応の負荷がかかる様子。ちなみに「インセクトイーター」単体でも十分な殺傷はある模様。

十の王冠(ドミナ・コロナム)及び他のアルターエゴid-es
BBメルトたち他のアルターエゴから強奪した。これにより、自己強化や戦闘手段を入手した。ただし"十の王冠"に関しては、BBから奪ったのは八割ほどで、カズラ自身が保有しているのはその二割。残りはゴスBBに譲渡している。であるにもかかわらず、その出BBを上回っている。とはいえ、それが全てであり、格上が相手だとどうしても苦戦を免れない。そのため、好意的な言い方をすれば機略を重視した戦法をとしている。しかし、その一方ではどこか詰めの甘い部分も見え隠れしている。
後にダストデータと化したキングプロテアも獲得した。

ところで、リップメルトに襲撃に関して、ゲーム本編にてBBがそうしたように自分もまた、彼女たちを利用してガウェインらに攻撃させることで自己防衛の拡大解釈を図ろうとしていた。これにより、参加マスターを攻撃できない自分も人間への攻撃が可となるはずだったが、どうやらこれは上手くいかなかったらしい。つまり、いくらカズラ本人が野を葬り去りたくても直接的に彼を殺することはできない。そのため、彼をるのが関の山というのが現状。

なお、現時点において詳細なステータスや保有しているid-es以外のスキル宝具など不明なものが多い。そんな中で、自身を構成している女神情報の一柱が妖精リアンであることが判明したのはFGO第二部六章が完結してからのことである。

Fate/Grand Order

現状、パッションリップの幕間の物語名前のみ存在を明かされたきりで深海楽土SE.RA.PH復刻版にすら登場されなかったが、コミカライズ深海楽土SE.RA.PHにてBBに従う形で登場している。

しかし本家FGOの本格実装は不明のままである。

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関連項目

登場作

同型AI

敵、手駒及び同類と思しき何か

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