カノープス(Canopus)とは、銀河系の恒星の一つである。本項で解説。→概要へ移動
その他さまざまな名称に「カノープス」「Canopus」が使用されている。なお、ニコニコ動画におけるタグでは恒星のカノープスよりもオウガシリーズとリネージュのカノープスに使われている数が圧倒的に多い。
恒星 | |
---|---|
カノープス Canopus | |
符号 | りゅうこつ座α星 |
距離 | 310光年 |
スペクトル型 | A9 II |
表面温度 | 7000K |
視等級 | -0.74 |
絶対等級 | -5.71 |
半径 | 太陽の71倍 |
質量 | 太陽の8.0倍 |
光度 | 太陽の10700倍 |
参照:Wikipedia英語版 |
りゅうこつ座のα星で、明るさはマイナス0.7等級。シリウスに次ぎ全天で2番目に明るい恒星である。肉眼で見える星としては比較的遠い(地球から310光年離れている)ため、本当の光度は実を言うと結構明るい。シリウスだって目じゃないくらい明るい。ただしデネブやリゲルなどの化け物には負ける。
しかしながら極めて南天寄りにあるため、本州の緯度では見るのが難しい。ナンバー2の明るさも、地平線すれすれでは大気に減光されて目立たない。東北の大半と北海道ではそもそも地平線上に昇ってこないので観察が不可能である。どちらかというとその見つけにくさがネタになる星だ。
カノープスという名前はギリシア神話に登場する水先案内人の名前から来ているという説が有力だが、実はこれを裏付けるような伝承は存在しない。この星は元々「アルゴ座」という、ギリシア神話に登場する船「アルゴ号」を象った星座の先端にあったのだが、カノープスはアルゴ号に搭乗した人物ではない。
そもそも、ギリシアの緯度ではカノープスは見えない。この星について記録を残している天文学者(クラウディオス・プトレマイオスなど)は地中海を挟んで南側のエジプトで活動していた者ばかりだ。かつてエジプトで使われていた言葉に語源があるという説も存在する。
中国では「南極老人星」(単に「南極星」とか「老人星」と呼ばれることも)と呼ばれていた。中国北部は日本の本州同様、カノープスが見えるか見えないかギリギリの緯度であるため、そのレア度がありがたがられた模様。「老人星を見たら寿命が延びる」という言い伝えもあった。いわゆる死兆星[1]の逆バージョンなので挑戦してみるのも一興だが、見ごろは真冬なので風邪をひいて寿命を縮めないように。見つけ方は「カノープス」でググれば色々なサイトで最新情報が確認できる。
南国では珍しさが薄れるが今度は明るさが目立つので、やっぱり様々な信仰などの対象となっていたらしい。インドではアガスティアという仙人と結びつけられて重要視されていたという。
掲示板
1 ななしのよっしん
2018/11/10(土) 02:44:17 ID: U8/tUwWtR0
2 ななしのよっしん
2021/06/07(月) 23:40:08 ID: 08BQZnHMwH
古代エジプトでミイラ作るときに抜いた内臓を入れる壺もカノープスと言ってたそうだけど。
3 ななしのよっしん
2021/08/03(火) 20:44:30 ID: 8Hw/vIWiVH
>>2
ざっくり言うと、同名の町で崇められた神像(壺)がミイラ用の臓器収蔵器の形が似ていたから。
(詳細)
ギリシャ神話の水先案内人カノープスが、メネラオス王率いるスパルタ軍の艦隊をトロイアに導く
↓
トロイアからの帰還途中にカノープスが事故死、ギルダの海岸に葬られる
↓
そこから町の名前が「カノープス」と呼ばれるようになる(現在のアブキール)
↓
その町「カノープス」では、オシリス神像を「壺の形」で崇拝していた
↓
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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最終更新:2024/04/24(水) 15:00
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