カボチャ(南瓜)とは、ウリ科カボチャ属の植物の総称。またその果実のこと。
ニコニコ大百科:植物 カボチャ |
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分類? | スミレ目ウリ科カボチャ属 | |
学名? | Cucurbita spp. Cucurbita→ヒョウタンのラテン語古名、その語源は「円形の瓜」 |
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ウリ科 Cucurbitaceae ? | ||
このテンプレートについて |
漢字表記の「南瓜」は南蛮国から伝わった瓜ということで字が当てられ、西瓜(スイカ)と対になることも意識されていたようだ。関西では南京から伝わったとされており、ナンキンと呼ばれることもある。
英名としてはパンプキン(pumpkin)がよく知られているが、これは果皮が橙色のカボチャのみを指し、日本で一般的な緑色のカボチャはスクワッシュ(squash)と呼ばれる。
原産地については諸説ありかつて盛んな議論がなされたが、どうやら中南米らしい。
日本では1549年にポルトガル人によって大友宗麟に献上されたのが始まりとされる。その時カンボジアから持ち込まれた為、カボチャという名前がついたといわれている(ポルトガル語で"Cambodia abobora(カンボジアのウリ)"と呼ばれていたうちの前半がカボチャになった)。
因みに、カボチャを九州・中国・四国・北陸の一部ではボウブラ等と呼ぶことがあるが、それは後半の"abobora"がなまったものといわれている。
果実は野菜として食用にされ、主に煮物・天ぷら・かぼちゃスープの材料や汁の実になる。パンプキンパイ等の菓子の材料にもなる。山梨県内ではほうとうにカボチャを入れることが多い。
日本には江戸時代から冬至にカボチャを食べる風習があるが、これはかつて冬に緑黄色野菜が少なく、ビタミンが欠乏しがちであったことに由来する。
種子も食用になり、世界各地でスナックとして食べられている。また、意外かもしれないが雄花が食用になり、熱帯地域では市場で普通に売られている。
冬至のカボチャのイメージが強いが、収穫期は主に夏。しかし、ハウス栽培されており、保存も利くので一年中出回っている。生産量最大は北海道(特に和寒町)で、鹿児島県・茨城県がそれに次ぐ。
アメリカ合衆国ではオレンジ色のカボチャ(パンプキン)が緑色のカボチャ(スクワッシュ)の2倍も多く生産されているが、スクワッシュの方が単価が高い為生産額はむしろスクワッシュの方が大きいという。
太平洋の島国、トンガの主要な輸出品がカボチャである。トンガでは国民の食糧を自給自足出来ず、その多くを輸入に頼っているので、カボチャの輸出は同国の重要な外貨獲得手段になっている。…というかカボチャが輸出の93%を占めており、現状「カボチャに経済が支えられている」といっても過言ではないだろう。そして、そのきっかけを作ったのは他でもない我が国であったりして、南半球にあるトンガでは日本でカボチャが収穫されない11月中旬-12月下旬に収穫することができることから、日本のある商社がその栽培を勧めてみたところ大成功した(しすぎた?)のだという(日本人に目をつけられた結果がこれだよ!)。
主に次の3種類(セイヨウカボチャ、ニホンカボチャ、ペポカボチャ)が栽培されている。その他にも2種類が栽培されている。
果実が食用にならない野生のカボチャもあるが、野生種は苦味成分のククルビタシンを多く含むので食べられたもんじゃないという。
【学名】Cucurbita maxima
(学名の由来)maxima→最大の
カボチャと聞いてまず思い浮かぶであろうポピュラーな種類はこれで、19世紀にアメリカから持ち込まれた。当初はその堅さ故人気はいまいちだったが、品種改良が重ねられ味の改良がはかられると、その甘さから一転して大人気。今では日本の市場で出回っているカボチャの9割以上がこの種類。
【学名】Cucurbita moschata
(学名の由来)moschata→麝香の
水分が多く、粘り気がありねっとりとした食感で、煮崩れしにくく、日本料理によく合う。戦中・戦後の食糧難の時代には代用食として重宝されたが、この時に食べ過ぎた為嫌いになったという人も多いという(当時カボチャといえばまだニホンカボチャが主流だった)。今では市場においてあまり目にする機会はないが、料亭等で用いられている。
【学名】Cucurbita pepo
(学名の由来)pepo→瓜の実の
ハロウィンの時に大活躍するのはこれ。ズッキーニ等の風変わりな種類もここに含まれる。
代表的な料理は煮物やパンプキンパイ。甘さがある為お菓子やスイーツにもひっぱりだこ。しかし、ハロウィン用のカボチャは観賞用に選抜されている為味があまり良くないという。
キンシウリ(金糸瓜)、別名「そうめんかぼちゃ」はペポカボチャの一種。茹でると果肉が糸状にほぐれる変わり種で、歯応えがよいので酢の物やマヨネーズ和えに合う。
ご存知の通り、ハロウィンではカボチャは重要なシンボルの一つで、果実をくりぬいた中に蝋燭を立て、目鼻等を付けた提灯のようなもの(ジャック・オ・ランタン)が作られ、食材を超えた愛され方をされている。元々の言い伝えではカボチャではなくカブだったが、アメリカに渡ったアイルランド移民が、アメリカに多かったカボチャでこれを作り始めて広まったのだという(スコットランドでは現在もルタバガという巨大なカブを使っている)。
世界各地でカボチャの大きさを競う大会が開かれている。特にアトランティック・ジャイアントという品種が最も大きくなる(残念ながら食用には向かないという)。現在、世界最大のカボチャは2009年10月に米国オハイオ州で記録された約782kgのカボチャである。
日本では小豆島で「日本一どでカボチャ大会」が毎年開かれている。これは国際カボチャ協会の公認大会で、これに優勝すると世界大会への切符が手に入る。この大会での歴代最大のカボチャは2008年度大会の530.9kgである。
米国ニューハンプシャー州のキーンという田舎町(人口約2万3千人)では毎年「かぼちゃ祭(Keene Pumpkin Festival)」が開かれている。2003年には集まったジャック・オ・ランタンの数(28,952個)がギネスブックに掲載され、ついにはその数は町の人口を超えるほどになった。しかし、やはり田舎町は大都市には敵わず、2006年に同様の行事がボストンで行われた時の30,128個という記録に抜かれて現在もそれが世界記録になっている。
しかし、こうして大きさや数を比べるのはむしろまともな方で、これで驚くのはまだ早い。広い世界には、機械によってカボチャをどこまで遠くに飛ばせるかを競う"Pumpkin Chunkin"という競技があるのである。パチンコ、投石機、果ては巨大空気銃まで持ち出してきてカボチャを装填し、そして発射するのである。米国デラウェア州で毎年世界大会が開かれており、空気銃部門の世界最高記録は約1.37kmである。
掲示板
58 ななしのよっしん
2023/08/06(日) 00:28:59 ID: qKokuFQJ5M
プリンとかパイとかならいくらでもいけるけど天ぷらとか煮物とかは変に甘ったるくて無理だ
59 ななしのよっしん
2023/08/06(日) 06:49:35 ID: +rpbhiC9Rp
俺は後者もいけるけど気持ちはわかる
スイーツ系の甘さなんだよなかぼちゃって
60 ななしのよっしん
2023/10/28(土) 12:00:08 ID: GmX3rX33XE
自分は天ぷらも煮物も好きだけど味噌汁だけは苦手
あとカボチャスイーツにシナモン入れるのはマジでやめろ
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/27(木) 23:00
最終更新:2025/03/27(木) 22:00
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