カボチャ 単語

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カボチャ

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カボチャ(南瓜)とは、ウリ科カボチャ属の植物の総称。またその果実のこと。

曖昧さ回避

概要

ニコニコ大百科植物
カボチャ

natsu(絵師)について語るスレ#195

分類  スミレウリ科カボチャ属
学名 Cucurbita spp.

Cucurbita→ヒョウタンのラテン語古名、そのは「円形の
ウリ科 Cucurbitaceae

カボチャ - キュウリ - スイカ - メロン

このテンプレートについて

漢字表記の南瓜」は南蛮から伝わったということで字が当てられ西瓜(スイカ)と対になることも意識されていたようだ。関西では南から伝わったとされており、ナンキンと呼ばれることもある。

英名としてはパンプキン(pumpkin)がよく知られているが、これは果皮が橙色のカボチャのみをし、日本で一般的な緑色のカボチャはスクワッシュ(squash)と呼ばれる。

原産地については諸説ありかつて盛んな議論がなされたが、どうやら中南米らしい。

日本では1549年にポルトガルによって大友宗麟に献上されたのが始まりとされる。その時カンボジアから持ち込まれた為、カボチャという名前がついたといわれている(ポルトガル語で"Cambodia abobora(カンボジアウリ)"と呼ばれていたうちの前半がカボチャになった)。

因みに、カボチャを九州中国四国北陸の一部ではウブ等と呼ぶことがあるが、それは後半の"abobora"がなまったものといわれている。

食用

果実は野菜として食用にされ、煮物天ぷらかぼちゃスープ材料や汁の実になる。パンプキンパイ等の菓子材料にもなる。山梨県内ではほうとうにカボチャを入れることが多い。

日本には江戸時代から冬至にカボチャを食べる習があるが、これはかつて黄色野菜が少なく、ビタミンが欠乏しがちであったことに由来する。

種子も食用になり、世界各地スナックとして食べられている。また、意外かもしれないが雄が食用になり、熱帯地域では市場普通に売られている。

生産

冬至のカボチャのイメージが強いが、収穫期は。しかし、ハウス栽培されており、保存も利くので一年中出回っている。生産量最大は北海道(特に和寒町)で、鹿児島県茨城県がそれに次ぐ。

アメリカ合衆国ではオレンジ色のカボチャ(パンプキン)が緑色のカボチャ(スクワッシュ)の2倍も多く生産されているが、スクワッシュの方が単価が高い為生産額はむしろスクワッシュの方が大きいという。

太平洋トンガ要な輸出品がカボチャである。トンガでは民の食糧を自給自足出来ず、その多くを輸入に頼っているので、カボチャの輸出は同の重要な外貨獲得手段になっている。…というかカボチャが輸出の93%を占めており、現状「カボチャに経済が支えられている」といっても過言ではないだろう。そして、そのきっかけを作ったのは他でもないであったりして、南半球にあるトンガでは日本でカボチャが収穫されない11月中旬-12月下旬に収穫することができることから、日本のある商社がその栽培を勧めてみたところ大成功した(しすぎた?)のだという(日本人をつけられた結果がこれだよ!)。

種類

に次の3種類(セイヨウカボチャニホンカボチャペポカボチャ)が栽培されている。その他にも2種類が栽培されている。

果実が食用にならない野生のカボチャもあるが、野生種は苦味成分のククルビタシンを多く含むので食べられたもんじゃないという。

セイヨウカボチャ

【学名】Cucurbita maxima
(学名の由来)maxima→最大の

カボチャと聞いてまず思い浮かぶであろうポピュラーな種類はこれで、19世紀にアメリカから持ち込まれた。当初はその堅さ故人気はいまいちだったが、品種良が重ねられ味の良がはかられると、その甘さから一転して大人気。今では日本市場で出回っているカボチャの9割以上がこの種類。

ニホンカボチャ(東洋カボチャ)

【学名】Cucurbita moschata
(学名の由来)moschata→麝香

分が多く、り気がありねっとりとした食感で、煮崩れしにくく、日本料理によく合う。戦中・戦後の食糧難の時代には代用食として重宝されたが、この時に食べ過ぎた為嫌いになったという人も多いという(当時カボチャといえばまだニホンカボチャが流だった)。今では市場においてあまりにする機会はないが、料亭等で用いられている。

ペポカボチャ

【学名】Cucurbita pepo
(学名の由来)pepo→の実の

ハロウィンの時に大活躍するのはこれ。ズッキー等の変わりな種類もここに含まれる。

代表的な料理は煮物やパンプキンパイ。甘さがある為お菓子スイーツにもひっぱりだこ。しかし、ハロウィン用のカボチャは観賞用に選抜されている為味があまり良くないという。

キンウリ(糸瓜)、別名「そうめんかぼちゃ」はペポカボチャの一種。茹でると果肉が糸状にほぐれる変わり種で、応えがよいのでの物やマヨネーズ和えに合う。

ハロウィンとカボチャ

ご存知の通り、ハロウィンではカボチャは重要なシンボルの一つで、果実をくりぬいた中に蝋燭を立て、等を付けた提のようなもの(ジャック・オ・ランタン)が作られ、食材をえたされ方をされている。元々の言い伝えではカボチャではなくカブだったが、アメリカに渡ったアイルランド移民が、アメリカに多かったカボチャでこれを作り始めて広まったのだという(スコットランドでは現在もルタバガという巨大なカブを使っている)。

カボチャで世界記録に挑み続ける人々

世界各地でカボチャの大きさを競う大会が開かれている。特にアトラティック・ジャイアントという品種が最も大きくなる(残念ながら食用には向かないという)。現在世界最大のカボチャは2009年10月米国ハイオ州で記録された約782kgのカボチャである。

日本では小豆島で「日本一どでカボチャ大会」が毎年開かれている。これは際カボチャ協会の認大会で、これに優勝すると世界大会への切符が手に入る。この大会での歴代最大のカボチャは2008年度大会の530.9kgである。

米国ニューハンプシャー州のキーという田舎町(人口約2万3千人)では毎年「かぼちゃ祭(Keene Pumpkin Festival)」が開かれている。2003年には集まったジャック・オ・ランタンの数(28,952個)がギネスブックに掲載され、ついにはその数は町の人口をえるほどになった。しかし、やはり田舎町は大都市には敵わず、2006年に同様の行事がボストンで行われた時の30,128という記録に抜かれて現在もそれが世界記録になっている。

しかし、こうして大きさや数をべるのはむしろまともな方で、これで驚くのはまだい。広い世界には、機械によってカボチャをどこまで遠くに飛ばせるかを競う"Pumpkin Chunkin"という競技があるのである。パチンコ投石機、果ては巨大空まで持ち出してきてカボチャを装填し、そして発射するのである。米国デラウェア州で毎年世界大会が開かれており、空気銃部門の世界最高記録約1.37kmである。

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