カルストンライトオとは、1998年生まれのJRA(日本中央競馬会)所属の元競走馬である。
主な勝ち鞍
2002年:アイビスサマーダッシュ(GIII)
2004年:スプリンターズステークス(GI)、アイビスサマーダッシュ(GIII)
父:ウォーニング
母:オオシマルチア
母父:クリスタルグリッターズ
新馬戦、かえで賞と連勝するも朝日杯3歳S(現・朝日杯FS)は10着に敗れる。その後、葵ステークスで勝利を挙げるも、ファルコンステークス、アイビスサマーダッシュ、セントウルステークスで1番人気になるも惜敗する。
そして、4歳時に出走したアイビスサマーダッシュで直線1000mを53.7でレコードタイムで制覇する。ちなみに2002年に記録したこのレコードであるが、現時点ではこの記録を超えた馬は出ていない。
この時の200〜800m間の3ハロンタイムは世界レコードである29.6秒(9.8-10.2-9.6)と言う驚異的なものであり、計算上では瞬間的に75km/h出ていたことになる。
2003年は9月から復帰するも、二桁着順も多く調子を崩していた。また、果敢に逃げながらも直線で沈んでいくスタイルから、ファンに「1200mでも長い」と言われていた。
2004年は函館スプリントステークスを3着とすると、アイビスサマーダッシュを勝利して、スプリンターズSに出走する。この年のスプリンターズSは雨の影響で不良馬場で行われた。スタート直後、猛烈な加速力でハナを奪うと、直線に向いても逃げ脚は衰えず、2着のデュランダルに4馬身差をつける圧勝だった。同年、香港スプリントに挑戦するが、14着に敗れている。
2005年は阪急杯2着、高松宮記念4着の後、4回目のアイビスサマーダッシュ出走、単勝1.8倍と断然の人気となるが、59kgの斤量と内枠が響いて4着。出走機会3連勝とはならなかった。次走のスプリンターズSでは、直線で一旦抜け出すも飲み込まれて10着。その後、出走はなく2005年11月2日付けで競走馬登録を抹消した。
スプリンターズS優勝はあるが、基本的には平坦コースで圧倒的なスピードを見せ付けるタイプの馬だった。スタートしてからの驚異的な加速力、そして同じく驚異的なゴール前での粘り込みでファンの支持を得ていた馬だった。時は流れ、日本競馬界のレベルは日に日に上昇している、昔のレコードもどんどんと更新されているなか、この馬の新潟直線1000mのレコードはいまだに破られていない。それは、この馬が(語弊はあるかもしれないが)日本で一番速い馬ということの証明といっても、差し支えはないだろう。
引退後は種牡馬入り。地方重賞勝ち馬を3頭出すもJRAではオープン馬も出ず……というところだったが、2021年になってメイショウテンセイ(2014年生・牡7歳)が3勝クラスを勝ち上がった。しかしOPでは勝てず引退。はたして彼の韋駄天ぶりを受け継ぐ新・快速馬の誕生はあるのだろうか?
2020年の種付けの後、2021年以降は種付けを行わないまま2023年をもって種牡馬を引退、2024年2月7日に老衰により死亡したと牧場から発表があった。
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このため、2021年生まれの産駒(カチヌキマリコ(牝・母クラウンアイリス、母父ロドリゴデトリアーノ)のみ該当)がラストクロップとなった。また、現役の牡馬がカサマツノライトオ(母ピアッジーネ、母父サクラバクシンオー、兵庫所属)のみなので、父系の存続は厳しいか。また、サニングデールも2021年の種付けをもって種牡馬を引退していることから、日本におけるマッチェム系は、ここから急きょ引退馬から種牡馬入りする馬が出る、カサマツノライトオが種牡馬入りする、もしくは外国から輸入するなどのいずれかがない限り途絶えることになるだろう(一応、現役馬としてクリノアドバンス(父Al Wukair、母サクラゼンセン、母父Planteurの持込馬)がいるが、2024年2月時点で4戦0勝(2着1回3着1回)と苦戦中)。
馬名についてであるが、なんとなく最後の「オ」が気になる方もいるかもしれない。馬名の英語表記は「Calstone Light O」であり、意味的な文節は「カルストン + ライト + オ」である。馬名の由来は、
という事で、本来は「カルストンライトオー」というニュアンスであるが、日本の競走馬の馬名には「カタカナ9文字」という制限があるため、それに対応して最後の伸ばし棒を省略して「カルストンライトオ」となった。
ちなみに同様の経緯で、清水氏所有の競走馬には末尾に「オ」が付いているウマが多数いる。(カルストントップオ、カルストンペースオ、カルストンヒットオ、カルストンソロンオ 、カルストングラスオ 、カルストンキングオ、カルストンダイナオ、 カルストンオースオ、カルストンテイクオ、 カルストンハードオ、etc...)
*ウォーニング 1985 青鹿毛 |
Known Fact 1977 黒鹿毛 |
In Reality | Intentionally |
My Dear Girl | |||
Tamerett | Tim Tam | ||
Mixed Marriage | |||
Slightly Dangerous 1979 鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | |||
Where You Lead | Raise a Native | ||
Noblesse | |||
オオシマルチア 1990 黒鹿毛 FNo.10-b |
*クリスタルグリッターズ 1980 鹿毛 |
Blushing Groom | Red God |
Runaway Bride | |||
Tales to Tell | Donut King | ||
Fleeting Doll | |||
オオシマスズラン 1978 鹿毛 |
*カウアイキング | Native Dancer | |
Sweep In | |||
ネバージョオー | *ネヴァービート | ||
グンシン | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Native Dancer 4×5(9.38%)
父ウォーニングはイギリスを本拠地としてマイルを中心に走り14戦8勝(うちGI2勝)。産駒には短距離で活躍したカルストンライトオやサニングデールの他に、ヨーロッパで残した産駒としてカドラン賞(仏GI・4000m)を勝利したGive Noticeもいる。
母オオシマルチアは日本の中央で18戦4勝。勝ち星はすべて1600m~1800mである。
母父クリスタルグリッターズはフランスを本拠地としてイスパーン賞(仏GI・1850m)連覇など17戦5勝。産駒は菊花賞馬マチカネフクキタルなど。
掲示板
49 ななしのよっしん
2024/02/18(日) 07:17:34 ID: NtbF59LdKi
>>47
アグネスワールドという馬について調べてみてください
昔の馬なのでご存知ないかもしれませんがカルストンライトオに勝るとも劣らない名馬にして稀代の直線番長だと思います
カルストンライトオもアグネスワールドも大好きな馬だったので是非覚えていて欲しいです
50 ななしのよっしん
2024/04/05(金) 00:42:58 ID: zYFj/bsyMu
いや上で直線番長云々抜かしてるやつはは「コーナー下手な直線番長」と「直線だと更に強くなる直線番長」がいて前者はただの別称で後者こそが誉れ高き称号!ってほざいてるんで、コーナー下手なアグネスワールドは知ってると思うぞ
51 ななしのよっしん
2024/04/08(月) 05:50:11 ID: CLkYOxQImX
そもそもカルストンライトオ知ってる人にしたらアグネスワールドも昔の馬じゃないしな
アグネスワールド引退が2000年でカルストンライトオの第1回アイビスサマーダッシュ出走が2001年だ
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 16:00
最終更新:2024/04/19(金) 16:00
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