凄く…シルバーコレクターです。
2021年11月時点での獲得賞金は約4億5805万円。同期のGI2勝馬ワールドプレミアが約4億5600万円であり、多士済々である2016年産馬の獲得賞金ランキングでもトップ10に余裕で入る。またカレン一門でもGI2勝馬カレンチャンの4億4906万円を超え稼ぎ頭となっている。
ちなみに「最強の2勝馬」ことサウンズオブアースは4億6744万、阿寒湖特別(3勝目・900万下)を勝ってから28連敗したステイゴールドは重賞未勝利時代に5億5466万稼いでいる。
今回はそんな彼女について見ていくことにしよう。
カレンブーケドール(Curren Bouquetd'or)とは津村の元カノ2016年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牝馬。
千歳市・社台ファーム生産、美浦・国枝栄厩舎所属。
馬主は鈴木隆司(娘さんの名前を元に「カレン」冠号を用いている。本業は神戸の眼科医さん)。
名前は「冠名+黄金の花束(仏)。勝利の大輪を咲かせてほしい」。
主な勝ち鞍
2019年:スイートピーステークス(L)
![]() |
この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターについては 「カレンブーケドール(ウマ娘)」を参照してください。 |
父ディープインパクト、母*ソラリア、母父Scat Daddyという血統。
父のディープインパクトは無敗の牡馬クラシック三冠を達成し、GIを7勝。種牡馬としても2012年からずっとリーディングを突っ走る活躍を見せている。
母の*ソラリア(Solaria)はチリにおけるダービー、エルダービー(芝2400)の他にそれぞれ芝とダートのマイルGIを勝っているチリ産の名牝。母父のScat Daddy(スキャットダディ)は現役時代GI2勝を挙げ、種牡馬入り後は米国三冠馬Justifyなど活躍馬を量産。日本ではミスターメロディが高松宮記念を勝った。
牝系は19世紀に英国から南米に輸入されてから脈々と繋がれたもので、一族からはアルゼンチンなど南米で大レースを勝った馬が多い。因みに9代母のParvulaまで遡ってから下るとキタサンブラックとかが見えたりする。
ノーザンファームや社台ファームをはじめ、日本国内の大手牧場では血の偏りを避けるため積極的に海外から牝馬を繁殖用として輸入し、本馬と同じ南米由来の牝系に属する活躍馬としてサトノダイヤモンドやマカヒキなどがおり、ディープインパクトと好相性を示している。
美浦の国枝栄厩舎へ入厩し、デビューは10月の東京マイル。北村宏司を鞍上に3番人気に推されると大外から追い上げてアタマ差の2着に入る。因みにこの時の勝ち馬は後にクラシックを賑わしたダノンキングリーで、4着にも後にダート重賞を勝つジャスティンがいた。続く未勝利戦は3着に敗れ、12月の中山マイルでオイシン・マーフィーを背に初勝利を飾った。
年が明けて2月のクイーンCに出走。ここで戸崎圭太を背に9頭立て4番人気に推され、レースでは好位から追走し直線に入って脚を伸ばすが0.2秒差の4着に敗れる。
桜花賞路線はパスしてオークストライアルのスイートピーSに出走。ここで新たに津村明秀を鞍上に迎え、前走500万下を快勝したセリユーズが1番人気で本馬はそれに次ぐ2番人気となる。レースでは出負けして最初は控えたが、抑えきれない手応えもあり早めにポジションを上げ、直線入口で既に先団に取り付く格好。残り400mから仕掛けると本領である長く良い脚を使い、2着シングフォーユーの追撃をクビ差制して2勝目を挙げる。
優先出走権を獲得しオークスへと出走。桜花賞馬グランアレグリアがNHKマイルカップへ行き、シゲルピンクダイヤらに距離不安が付きまとった結果、3馬身差をつけ忘れな草賞を勝ったラヴズオンリーユーが1番人気も単勝4.0倍。差が無くクロノジェネシス、コントラチェックが続きどことなく波乱の予感を醸し出していた。カレンブーケドールは単勝94.1倍の12番人気。実のところスイートピーS組は過去10年複勝圏内ゼロと惨憺たる状態であった。ついでに津村もGIだと存在感がまるっきり無かった。
レースに入るとスタートを決め、先行馬を見る4番手から追走。隊列は比較的縦長となり、3コーナーにかけて好位の外目から押し始めて加速をつける。すると直線入口で外目から先頭に立って長く脚を使う。内外からの追撃を従え続けたが、大外から追い込んだラヴズオンリーユーと競り合いとなり、最後は競り負けてクビ差の2着。しかし3着クロノジェネシスに2馬身半差付けており、レコード決着の中タイム差無しと激走を見せた。
オークスでの激走により有力馬の一頭となったカレンブーケドール。秋シーズンは秋華賞を目標に中山の紫苑Sから始動。ここでは1番人気に支持され、スタートで躓くも前目の2番手につけ、直線入口を先頭で迎え押し切りを図るもパッシングスルー、フェアリーポルカの2頭に差され3着となった。
続く秋華賞では前走ローズSを勝ったダノンファンタジーが1番人気で続いてカレンブーケドールが2番人気、そこからエスポワール、クロノジェネシスと続いた。秋華賞が行われた当日は晴れてはいたものの、前日の雨から馬場は回復しきらず稍重となった。
レースではビーチサンバ、コントラチェックがハイペースで逃げ、カレンブーケドールはいつもより控えて7,8番手から追走。直線に入って内から外へと切り替えて馬群を割り、脚を伸ばしたものの一緒に伸びたクロノジェネシスの勢いが勝り、カレンブーケドールは2馬身差離れた2着となった。
その後は古馬混合戦となるジャパンカップへと出走。この年のジャパンカップは外国調教馬の出走が無く全て日本調教馬のレースとなり、その代わりにランフランコ・デットーリやライアン・ムーア、クリストフ・スミヨン、オイシン・マーフィー、ウィリアム・ビュイックと短期免許で来日した騎手5人が参戦。カレンブーケドールは紅一点かつ唯一の3歳馬であり、最終的に単勝10.5倍の5番人気となった。鞍上は津村。
レースは不良から回復した重馬場で行われ、最内1番枠から出走したカレンブーケドールは逃げるダイワキャグニーを見る4番手から追走。道中はじっくり脚を溜めて直線に入ってから満を持して追い出し、坂の上りで外に持ち出そうとするスワーヴリチャードをブロック。逃げ粘るダイワキャグニーを捉えようとした時、最内に切り返したマーフィー鞍上のスワーヴリチャードが突き抜け、カレンブーケドールは必死に追いすがるが3/4馬身届かずまたも2着。GI競走3連続2着となった。このレースでは津村は「本当に悔しい」、国枝師は「文句なしの競馬でした。また来年です」と語った。
4歳初戦はドバイシーマクラシックを目標として京都記念に出走。ここでは大阪杯目標のクロノジェネシスと人気を分け合い、本馬が僅差で2番人気となった。当日の京都は雨。重馬場の中行われたレースではアメリカズカップがかっ飛ばし、本馬は最内枠からいつもより控えて後方、9頭立ての8番手から追走し坂の下りから位置を上げて前のクロノジェネシスを目標にするが、重馬場巧者のクロノジェネシスが突き抜けて本馬は2馬身半差の2着となった。
その後ドバイシーマクラシックへ出走するためにドバイへ遠征するが(因みにマーフィーを鞍上に迎える予定だった)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により直前になって中止。人はギリギリ間に合ったが馬は先にドバイへ着いていた為、出走する事無く帰国。カレンブーケドールは休養が長引き、結局春シーズンは京都記念だけで終わった。
秋は中山のオールカマーから始動。1番人気は中山・福島巧者のミッキースワローで続く2番人気が本馬。他にステイフーリッシュやクレッシェンドラヴ、センテリュオなど小回り巧者がポツポツ。レースでは逃げるジェネラーレウーノを3番手辺りから進むが、道中行きたがる素振りを見せて向こう正面ではジェネラーレウーノに併せる格好。コーナーを手応えよく曲がり直線に入って早め先頭からの押し切りを図るが、大外から飛び込んできたセンテリュオにハナ差差されてまたも2着。重賞4連続2着となった。
国枝先生がまた来年、と言っていた2020年のジャパンカップは、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトと現役三冠馬3頭が集結。他にもグローリーヴェイズやキセキなどGI馬8頭(Way to Paris含む)が出走。日本競馬史上類を見ない豪華メンバーとなり、そこに参戦。人気は三冠馬3頭に集まり大きく離れてグローリーヴェイズ、続いてカレンブーケドールが単勝24.9倍の5番人気となった。
レースが始まるとキセキがヨシオとの先頭争いでエキサイトして大逃げをかまし、カレンブーケドールはアーモンドアイとデアリングタクトをマークする中団から追走。3コーナー付近で外に持ち出し、直線入口では馬群の先頭外目につけてジワジワ脚を伸ばしたが、先に抜け出したアーモンドアイには届かず、コントレイル、デアリングタクトと併せて競り合うも僅かに負けて4着。しかし三冠馬3頭と差の無い競馬を演じ、国内でも有数の実力を持つことを知らしめた。
その後年末の有馬記念に出走。ここで鞍上が過去にカレンチャンやカレンミロティックに騎乗していた池添謙一にスイッチ。サートゥルナーリアの回避で空いた池添にお鉢が回ってきた形だったが、津村はここで降板となった。前評判は春秋グランプリ制覇をかけたクロノジェネシスが1番人気、続いて春天を連覇しで昨年有馬4着のフィエールマン、カレンブーケドールはそれに次ぐ3番人気となった。
レースではバビットがペースを握り、道中中団から向こう正面で3番手まで押し上げて直線入口で先団に取り付く。そのまま脚を伸ばして押しきりと行きたかったが思った以上に伸びが無く、最後は追い込んできたワールドプレミアと同着の5着となった。
明けて5歳となり日経賞から始動。新たに松山弘平を鞍上に迎え、ワールドプレミア、ラストドラフト、ウインマリリン等を抑えて1番人気となった。良馬場の中山で行われたレースでは、先行馬を見る4,5番手を追走し、直線に入ってインを突いて脚を伸ばしたが、先に同じように立ち回ったウインマリリンを半馬身捉えられずまたも2着。因みに3コーナーで斜行しウインキートス(ラチに衝突)、ゴーフォザサミット(跳ね返ったウインキートスに衝突)に被害を与えたとして松山は桜花賞と皐月賞週の騎乗停止となった。
続いて天皇賞(春)に参戦。京都競馬場が昨年11月より改修工事に入ったため阪神芝3200、桜花賞がレコード決着となるなど阪神競馬場は高速馬場となっていたが、外回りを走ってから内回りを走る上直線の急坂を2回通るタフなコースで開催された。フィエールマン引退により長距離路線は混迷となり、阪神大賞典を勝ったディープボンドが1番人気で続いて菊花賞2着のアリストテレス、一昨年の菊花賞馬ワールドプレミアが人気となり、4番人気にカレンブーケドール。鞍上は戸崎圭太を迎えた津村? 新潟メイン勝ってたよ。
レースが始まるとディアスティマが先頭に立ち、カレンブーケドールはそれを見る3番手から進める。淡々とレースは続き残り800m辺りから追い出し始め、直線入口で先頭に立って押し切りを図ったが、坂上で伸びたワールドプレミア、ディープボンドに差されて3着となった。なお、3200mの天皇賞で牝馬が馬券圏内に入ったのは1983年の天皇賞(秋)でカミノスミレが2着に入って以来38年ぶりの快挙となった[1]。ついでに別の牝馬ウインマリリンが5着。
春3戦目に宝塚記念に出走。ここでは宝塚記念連覇とグランプリ3連覇を懸けたクロノジェネシスが1番人気に支持され、続いて無敗で大阪杯を制したレイパパレが2番人気。この新旧女傑対決に続く3番人気が本馬カレンブーケドールである。鞍上は戸崎圭太が続投。
レースは大方の想定通りユニコーンライオンが先手を主張、レイパパレ、クロノジェネシス、キセキ(!?)らが続き、カレンブーケドールは丁度それらを見る中団から進める。終始外を回る展開となり、直線に入って追い始め確実に伸びてはいたものの、更に前目で立ち回ったクロノジェネシス他2頭には届かず4着。これでデビューから16戦連続掲示板確保となった。
夏は宮城は山元トレセンへの放牧で休養に充てる。休養後の初戦の天皇賞(秋)は先行策をとったが、終盤で失速してしまい初めて掲示板を外す12着大敗となった。
次走はジャパンカップを予定していたが脚部発熱により大事を取って回避。その後、放牧先でダメージが想定以上だったこともあり調教師から引退が発表された。その後、12月1日に競走馬登録を抹消。その後、繁殖入り。なお、同じ2勝馬でよく比較されているサウンズオブアースは彼女より939万2000円獲得賞金が高く、収得賞金も525万円高い。ここまでくると誤差のレベルであるが。
2021年に京都競馬場主催で行われたアイドルホースオーディションにて、カレンブーケドールが5位に選出された。ここでも掲示板は外さないのがなんともカレンブーケドールらしい。票数はなんと10014票。このイベントでは上位5頭に選ばれた馬はぬいぐるみ化されるという特典があり、カレンブーケドールはヨシオ、メロディーレーン、ライスシャワー、キセキらと共にめでたくぬいぐるみ化が決定した。
この上位に選ばれた5頭は共通して、勝ちが遠いながらも懸命に走り続けている(いた)馬達である。そんな馬達が人々に与えてくれる感動は、もしかしたら想像以上に大きなものなのかもしれない。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/KyotoKeibaJo/status/1428627913159503874
初年度はエピファネイアをつけ、無事に牡馬が生まれている。ハムタンと命名され2025年デビュー予定。
年 | 馬名 | 父 | 誕生日 | 性 | 成績 |
---|---|---|---|---|---|
2023 | ハムタン | エピファネイア | 3/18 | 牡 | (血統登録済) |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
*ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
*ソラリア 2010 黒鹿毛 FNo.9-g |
Scat Daddy 2004 黒鹿毛 |
*ヨハネスブルグ | *ヘネシー |
Myth | |||
Love Style | Mr. Prospector | ||
Likeable Style | |||
So Linda 1999 栗毛 |
Seeker's Reward | Gone West | |
Willamar | |||
So Posh | Liloy | ||
Osadia |
クロス:Mr. Prospector 4×5(9.38%)
御先輩方
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/20(木) 14:00
最終更新:2025/03/20(木) 13:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。