カービィのエアライドとは、2003年7月11日に任天堂から発売されたゲームキューブ用ゲームソフト。 略称はエアライドなど。
カービィのエアライド | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションレース |
対応機種 | ゲームキューブ Wii |
開発元 | HAL研究所 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2003年7月11日 |
価格 | 5,800円 |
対応年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
カービィシリーズにおいて唯一、レースゲームでありGCをプラットフォームとするソフト。
ちょうどアニメカービィが放送されていた頃で、アニメ版に用いられていたBGMもよく登場する。そのほか、シリーズの例に漏れずオリジナルのBGMについても定評がある。
ちなみにNINTENDO64の頃から同名のゲームが開発されていたが、幾度と延期になり没になった過去を持つ(もちろん当時とは内容が全く異なっており本作とは無関係である)。カービィシリーズ生みの親と言われている桜井政博がHAL研究所在籍中に最後に手がけた作品でもある(『鏡の大迷宮』では途中からフリーでの参加となっている)。同時に現在のカービィシリーズをまとめる立場にある熊崎信也がデザイナーとして初めて参加したタイトルであり、生みの親と現カービィのリーダーが同時に開発現場に存在した唯一のゲームでもある(厳密には前年に発売された『夢の泉デラックス』で通信デバッグも担当していた)。
エアライド、ウエライド、シティトライアルというルールの異なる3つのゲームモードが存在する。
カービィシリーズとしての特徴として、操作が非常にシンプルでわかりやすい。
そのため、レースゲーム初心者でも簡単に慣れる事が出来る。
プレイヤーはキャラではなくマシンを選択する。エアライドマシンはどれも非常に個性的で人気が高い。
決められた課題をこなす事で隠し要素を解放していくクリアチェッカーも大きな特徴であり、「X」以後のスマブラシリーズにも採用されている。
分かりやすい操作性と奥が深いシステムから中毒になるプレイヤーが続出し、外伝カービィの中でも特に人気が高い傑作である。
GC作品の中でも特に中古価格が高騰している上に入手困難な為、中古屋で見つけたら迷わず買うべし。
マシンから降りている間はカービィを直接操作することができ、吸い込みはできないが高いところへはホバリングもできる。派生作品では2017年発売の「カービィのすいこみ大作戦」、本編作品では2022年発売の「星のカービィ ディスカバリー」が発売されるまでの約19年間、本作が3D空間上で生身のカービィを360度走り回らせることが出来る唯一のゲームだった。レースゲームゆえに制約は大きいが……
桜井が2023年1月にYoutubeへ投稿した動画「カービィのエアライド【企画コンセプト】」によれば、本作を開発するきっかけは2001年にアニメ版が放送を開始するにあたってゲームの製品群も必要になったからとのこと。レースゲームを選んだ理由も本編シリーズを開発するより時間がかからないからという理由であった。当時の桜井はグラフィックやサウンドを含むほぼ全てを監修する立場で、開発現場は他の人に任せていたのだが、「任せてから1年以上経ってもワープスター1つもろくに動いていない」というとんでもない状況になっていたらしく、プログラマーの要望もあって急遽ディレクターとして現場に復帰、ゲームの仕様を見直してわずか3か月半で完成させたというなかなかにぶっ飛んだ経緯がある。
操作方法は他のレースゲームとは異なり非常にシンプル。
基本的にAボタンと左スティックしか使用しない。Aボタンは『プッシュ(カービィが機体を地面に押しつけ、減速する)』+『チャージ(プッシュに伴ってゲージが溜まり、ボタンを離すと小さく加速する)』を行う他、コピー能力やアイテムの使用など複数の用途が纏められている。
スティックは素早く左右に倒すことで『クイックスピン』となり、これで敵を吹っ飛ばしたり障害物を壊すことができる。ボタンとスティックの組み合わせによっていわゆるドリフトも可能。Aボタン操作はL(orR)ボタンでも有効なため左手のみで操作することもできる。
このゲームではそれぞれ全く違うルールの、3種類のモードが用意されている。
基本的にカービィが搭乗する数種類のエアライドマシンを操作するが、一部では他のキャラクターも操作できる。クリアチェッカーの達成には単に走行・完走するだけでなく、敵を倒すことも重要になったりする。
従来のレースゲームを踏襲した立体的なコースで順位、タイムを競う。使用マシンによっては飛行テクニックが問われる場面も。コース上にいるザコ敵を倒したり相手プレイヤーの真後ろにつくと若干スピードが上がる(『スタースリップ』)ほか、吸い込みによってコピー能力を得ることが可能。登場するエアライドマシンはどれもスペック・外見ともに個性的であり、条件を満たすと上記のとおりカービィ以外のキャラクターも使用が可能となる。
以下に代表的な要素を示す。ほとんどのマシンとコピー能力はシティトライアルに共通する。
カービィが搭乗するマシン達。細かなギミックが仕込まれているものも多い。
これらの内、ウィングスター・ロケットスター・フォーミュラスター・デビルスターがアニメで敵のマシンとして登場する(メタナイト曰く元は星の戦士の所有物らしい)。乗り手がザコとはいえ損傷したワープスターに乗るカービィを追い詰めるものの、カービィは相手のマシンを乗り換えながら戦っている。その後、最後に乗り換えたウィングスターで敵の本拠地に突入するものの、このマシンも失ってしまう。デビルスターだけは一度もカービィが乗ることなく破壊された。
隠れキャラといった風体ではないためここにて解説(上記のマシンもほとんどクリアチェッカーによる出現である)。
ザコ敵に近付いてAボタンを押すとカービィが敵を吸い込み、一定時間コピー能力を得ることができる。
コースによって周回回数が決まっているが『プランテス』のみ3周で他はすべて2周。それぞれに隠しBGMとして過去作品のアレンジが用いられている。詳しくは各コースの記事へどうぞ。
ほぼ平面のコースを上から見下ろした状態でレースを競う。
ザコ敵とコピー能力が登場しない代わりにアイテムを取ることでパワーアップしたり、相手プレイヤーを攻撃して妨害することができる。エアライドモードに比べるとコース上のギミックが多く、密度も高いため油断していると相手にあっさりと逆転を許してしまうことも。マシンが自動で前進し、Aボタンによってプッシュ+チャージを行うという操作概念は同じ。
使用マシンはそれぞれ操作方法の違う2種類が用意されている。
なお、走行性能はどちらも一緒。
コースによって周回回数が決まっており、いくつかは『エアライド』のステージと対応した特徴を持つ。
広大な箱庭状マップが舞台。シティに散らばる強化アイテムを取得してマシンの性能を向上させたり、時おり出現する他のマシンに乗り換えながら最後に行われるミニゲームに挑む。
マシンにはそれぞれ体力が設定されており、相手プレイヤーの攻撃などによって体力が無くなると集めたアイテムの大半をまき散らしながらマシンが大破してしまう。これはゲームオーバーではなく、他の空車状態のマシンに乗り込むことで復帰できる。マシンが無い状態のカービィが攻撃を受けてもアイテムを出してしまうため早めの復帰が大事。
何かとお騒がせなイベント(トラブル)が発生するほか、その際にアニメ版のBGMがよく登場するモードでもある。画面インターフェースはエアライドモードと同じ。塔のような建物のてっぺんに花が咲いていたり、地下にシティの模型が飾ってあったりと開発スタッフの遊び心を感じる箇所も。
ゲーム開始時に乗っているのはこの『ライトスター』。ブレーキが効きやすくアイテムの収集がしやすい特徴を持つ。初期マシンということもあってか基本的な能力は軒並み低いものの、強化の仕方によっては馬鹿にできない強さになることも。搭乗するマシンが破壊されたままタイムアップを迎えるとこのマシンでミニゲームを戦うことになる。
シティ上には強化アイテムの他にマシンも出現し好みに応じて乗り換えることができる。しかしそのマシンの特性から外れた能力値を強化していると、乗り込んだ際に集めた強化アイテムがいくらか吐き出されてしまうため注意。再び回収することも可能だが、横取りされる可能性も大いにありうる。
最後に行われるミニゲームは以下の通り。どれが行われるかはシティ内でアナウンスされるの曖昧なヒントによってしか開示されず、たまに外れることもあるため、全体的にプレイヤーの運も試される。
アイテムの中には低確率で出現する「伝説のエアライドマシン」のパーツがあり、これを揃えることで強力なマシンが完成する。もちろんこのパーツも取り合いできる。
また、上記の他に好きなマシンに乗ってシティの遊覧走行ができるドライブというおまけ的モードも存在する。こちらは強化アイテムなどが登場せず、ただ単に走りまわることと攻撃しか行えない。制限時間とゴールが設定されていないため、カービィそのものや街の地形を使っていろいろな遊びを楽しむことができるかもしれない。
『ドライブ』専用のマシンとして『フライトワープスター』なるマシンも登場。名前の通り、頭一つ抜けた飛行性能をもつ。それ以外の性能はワープスターと大差の無い飛行練習機。
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掲示板
1126 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 21:56:49 ID: 1Dv1rWKR0T
ゲーム界における目黒のさんま的存在
やはり桜井御大に無茶振りをして作られたゲームは面白い
1127 ななしのよっしん
2024/03/18(月) 00:55:54 ID: s4MR7mDfkl
リメイクやリマスターの困難さはスクウェアのゼノギアスと一緒やな
SwitchもPS5も過去作のリメイク合戦やってるが、痒い所に手が届いてないよな?
1128 ななしのよっしん
2024/03/25(月) 23:05:06 ID: UdDGoQM+/W
>>1081
そんなん言い出したらもうあるだろ
前衛的ノスタルジックなスタイリッシュカービィが凡庸な東京制作所製カービィに堕ちたタッチカービィスーパーレインボーってのがよ
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 03:00
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