1チーム4人の2チームで対戦する。8回ずつ交互に石を投げ、より円の中心に石を置いたチームが得点を得る。これを10回繰り返し、総得点の高いチームが勝者となる。両チームが知略を駆使して戦うことから、別名「氷上のチェス」とも呼ばれる。
元々はスコットランド発祥の競技であり、1998年の長野オリンピックにて冬季五輪正式種目に採用された。
チーム内のコンビネーションも大切となるため、日本では国際戦の代表選考もチーム毎に行っている。
特に「チーム青森」は、トリノオリンピックで7位入賞したことで一躍有名になった。またこの活躍により、日本におけるカーリングへの関心が高まった。
その4年後のバンクーバーオリンピック(「クリスタルジャパン」と呼ばれた)は8位入賞であったが、事前の期待もあり実際にもかなりの健闘を見せたため、大きな話題になったことは間違いないだろう。
出場チームが「LS北見」となった4年後の平昌オリンピック(「そだねージャパン」などと呼ばれる)では遂に日本カーリング史上初の銅メダル獲得を果たし、ビジュアルやハーフタイムのおやつを食するシーンも含め更に注目されるようになった。SNSを通じてカーリングに見立てた動画をアップロードするユーザーも増え、競技に対する関心は一つ上の段階に入ったと言えるだろう。
とはいえ競技としての歴史がまだ浅く、専用の施設も必要となるため、日本における競技人口はまだまだ少ない。特に男子は女子と違いスポンサーがなかなか付かないなど、金銭面にも苦戦している現状。今後は新設された男女混合チームなどへの編入が出来るかが課題となる。
基本は1チーム4人+補欠1人の5人(3人+1人でも試合は可能)。試合では4人が2投ずつ、計8投を行う。
スキップが7,8投目でない場合は7,8投目を投げる人を「フォース」と呼ぶ。
ポジション | 説明 |
LS北見 |
---|---|---|
リード | 1,2投目を担当。掃き手(スウィーパー)になることが多い。 | 吉田夕梨花 |
セカンド | 3,4投目を担当。掃き手(スウィーパー)になることが多い。 | 鈴木夕湖 |
サード | 5,6投目を担当。スキップが投球する際は、代わりにスキップ役(バイススキップ)を務める。 | 吉田知那美 |
スキップ(主将) | 7,8投目を担当。試合での司令塔。 試合中にハウス(円)の中で指示を出せるのはスキップ(もしくはバイススキップ)のみ。 |
藤沢五月 |
リザーブ | 補欠 | 本橋麻里 |
※「LS北見」に記載したメンバーは平昌オリンピックの代表メンバーである。
冬季五輪などの公式試合は10エンド(一回の攻守が1エンド)、持ち時間73分で行われ、1分間のタイムを2度まで取ることができる。第5エンド終了後に7分間のハーフタイムがある。10エンド終了時の総得点数で勝敗が決まり、同点の場合は延長戦を行う。また持ち時間がゼロになった時点でゲームが終了していないチームはその試合を没収される。
カーリングはスポーツマンシップを非常に重んじる競技でもある。セルフジャッジで試合が進行するため、フェアプレーの精神が大切にされる。勝ち目が無い時は自ら負けを認め(コンシード。譲歩するという意味。ギブアップと違って、相手を讃える精神が込められているコンシードが現在は世界共通として使われる)、相手に握手を求めることでその意を示す。
第1エンドの最後にストーンを投げることのできる後攻の方が基本的には有利である。特に最終(第10)エンドは後攻の方が有利とされ、そのためにどのタイミングで先攻・後攻になるかの駆け引きも行われる。
ハウス(円)の中心に一番近いストーンが「No.1ストーン」と呼ばれ、以下中心に近い順にNo.2、No.3…となる。
得点権は、エンド終了時にNo.1ストーンを持っているチームが得る。この時、相手チームの一番内側のストーンよりも内側に入っているストーンの数が得点となる。
左図の場合、No.1ストーンである黄色チームに得点権がある。この時相手の赤チームの一番内側のストーンがNo.3ストーンであるため、黄色チームの得点は赤色のNo.3ストーンよりも内側の黄色ストーンの数=2点となる。
このような数え方をするため、もう一方のチーム(この場合は赤チーム)のそのエンドの得点は必ず0点となる。
ブラシで氷を掃くことをスウィーピングという。カーリングのリンクには試合前に水などをまいてペブルと呼ばれる氷の粒が作られている。スウィーピングによってこれを僅かに溶かし、水の膜を作ることで、その方向へストーンが滑りやすくなる。
ティーライン(ハウス中心を通るライン)を越えた後は、スキップは相手チームのストーンに対してスウィーピングすることができる。
ちなみに選手・監督の声がよく聞こえるのは胸元にマイクが取り付けられているため。これは選手の会話を見ている人にも聞こえるようにすることで、一見単調なカーリングの試合を楽しんでもらおうという工夫である。同様にリンクにも左右5個ずつ、計10個のマイクが仕掛けられ、ストーンが氷を滑る音などを拾っている。
掲示板
74 ななしのよっしん
2022/02/22(火) 13:13:58 ID: X4nUruKHLt
カーリングはいかに早く氷の状況を読みきって正確なショットを投げれるかに掛かってるからイギリスが1枚そこが上手やったな
75 ななしのよっしん
2025/02/11(火) 14:23:46 ID: aQXqU3mXnb
「氷上のチェス」と呼ばれているのを聞いたけれど、素人目には、どこがチェスなんだろう?とピンと来なかった。
(駒を配置するような点と、頭脳戦という点が似てると言いたかったのだろうか…)
見た目的には、強いて言うなら、ビリヤードとかボーリング、おはじきとかのほうが似てると感じられた。
というか、自分は、おはじき のようなものだと(今のところ)思っている。
76 ななしのよっしん
2025/02/11(火) 14:31:36 ID: ZVhWV3D3ME
弾き出すのが基本戦術ではあるけど接触によって有効点が変わるせいで
ただ単に当てれば良いと言う物ではない
直接の得点にならなくても相手が苦しくなる位置に正確に配置すれば勝利の道が開ける
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最終更新:2025/03/26(水) 04:00
最終更新:2025/03/26(水) 03:00
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