カール・オルフ(1895~1982)とは、ドイツの作曲家・音楽教育家である。
簡単にいえば、おお、運命の女神よ(O Fortuna)でおなじみの『カルミナ・ブラーナ』のあの人である。
ミュンヘンで生まれ育ちリヒャルト・シュトラウスなどの影響を受けながら、音楽教育を受けていった。1914年に兵役のための音楽学校を一度離れるが、1924年にはミュンヘンで体操、舞踏、音楽のための学校を共同で設立した。オルフの音楽教育の革新的な考え方とは、声や打楽器を用い、音楽と身体の動作の間の関係に目を向けて、遊びの要素を取り入れた参加型の教育を重視した点である。
オルフの教育方針は彼の音楽性にも表れている。ストラヴィンスキーの影響や『カルミナ・ブラーナ』に代表される古典テキストへの情熱とは別に、リズムの重視、打楽器の響き、声を使った直接的な表現といったものが特徴的で、荒々しくも官能的なものになっているのである。
もちろんこうした『カルミナ・ブラーナ』、『カトゥーリ・カルミナ』、『アフロディテの勝利』の三部作や、歌劇『アンティゴネ』といった大掛かりな舞台音楽のみを作ったわけではなく、幼い子供たちが打楽器を使って演奏できるような工夫を取り入れた『子供のための音楽』のような音楽も作っている。晩年にはザルツブルクにオルフ研究所を設立し、音楽教育のためのコースを設けた。
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最終更新:2024/04/25(木) 16:00
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