カメラ用レンズやメガネ、顕微鏡、プラネタリウムなどの分野で世界的に名高い。商品ランクによってものはピンきりであるが、銘がついた本気のものはとにかく妥協がないことで有名である。
創業1846年、19世紀末には「人類進歩に貢献する」という目的の財団を設立し、労働時間の短縮や労働環境の整備を徹底、特許による独占を禁止するなど強烈な先進性を誇る変態企業である。その理想主義が功を奏し「ドイツの光学技術は世界一ィィィ!!!」を名乗るにふさわしい圧倒的な最高性能を発揮した。ちなみに現在世界を席巻している日本の光学技術も、元々はツァイスの弟子のようなポジションから始まっている。
二度の大戦にドイツが敗れたことで他国に接収された技術も多いが、それでも1960年代頃まではぶっちぎりの世界最強メーカーであり、その影響もあっていまだにツァイス信者が数多い。現在ではツァイスの技術が特にぶっちぎって凄いということはないものの、一流メーカーとしての実力に陰りはなく、何より出す製品が狂っている(後述)ため、やっぱり最強変態企業のイメージは変わっていない。
ツァイスといえばやはり外せないのはカメラ製品であり、ツァイスの変態ぶりが最も分かりやすい形で炸裂している。ツァイスの製品はあらゆることがやり過ぎなのである。
例えばツァイスのレンズの基本方針は「光学性能のためなら死ね」である。大体の製品は高性能なガラスをコスト度外視でぶち込みまくり、そのためレンズはやたらと重くてデカイ(逆に軽い時は極端に軽いが。漢レンズHologonとか)。その割に今時AFが付いていないラインナップが多いのは「AFで動かせるように設計妥協したら光学性能が落ちるだろJK」という理由である。結果として超高性能だがカメラマンがひたすらそれに合わせることを強いられるバカ高い製品群ということになっているのだがツァイスだから仕方ない。その代わり、コスパ重視の日本製レンズではまず味わえない写りをするため、魔性に魅入られるユーザーが跡を絶たない(繰り返すが、日本のメーカーの技術が劣っているということではなく、優等生な製品を目指すのか尖った製品を目指すのかという設計方針の差である。総合的な使い勝手で言えばほとんどの場合日本製の方が上)
このような最強主義の結果、過去においてツァイスは二度カメラ事業から撤退している。「強い・高い・デカイ」で妥協しなさすぎて全然売れなかったのである(頭のネジが飛んだ中小企業のようなことを業界最大手がやっているのだから無理も無いのだが)。ただ、いずれの製品も光学性能については評価が高く、死んでも売れ筋のふやけた商品を出さなかったことが現代のツァイス教存続に繋がっているのは間違いない。退かぬ、媚びぬ、顧みぬ!
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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