ガルスJは、『機動戦士ガンダムZZ』に登場する、ネオ・ジオン軍(アクシズ)が開発した量産型のモビルスーツ。
型番 | AMX-101 |
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頭頂高 | 19.5m |
本体重量 | 52.7t |
全備重量 | 78.3t |
ジェネレータ出力 | 2,840kW |
スラスター推力 | 121,900kg |
武装 | ミサイルポッド×2 フィンガーランチャー エネルギーガン アーム・パンチ (ビーム・サーベル) |
ネオ・ジオン軍がガザシリーズに代わって新たに開発した量産MS。
地球圏に散らばっていた旧ジオンの技術者がアクシズに合流して開発した機体と言われ、彼らがもたらしたムーバブル・フレーム、ガンダリウム、リニア・シートといった、当時連邦軍で主流になっていた技術を取り入れている(※ガンダリウムはアクシズ由来の技術)。
宇宙でも使えるが「陸戦用」という説明がされている媒体も多く、『機動戦士ガンダムUC』では地上のジオン残党軍に運用されていた。
外見的特徴は、いかり肩でいかついアンバランスな体型で、独特なシルエットのために重装甲のように見えたり、軽快そうに見えたりもする。頭部は昆虫のようなキツネのような顔つきをしている。
機体構造そのものは標準的なもので、ガザCと比較すれば普通のモビルスーツにも見える。実際設定上でもそのように解説し、「初期のライバルが乗る量産機」という作中のポジションもあって「ザクを継ぐ機体」であるように語られていることが多いのだが、その実は従来のジオン機と似ない不思議なモビルスーツである。
資料によってはドライセンより性能が劣るような記述があるが、劇中の扱いも実際そんな感じであり、サンドラに搭載されている機体はバウのパイロットより低い階級の兵士が運用していたりと、序盤以外あまり注目されない機体となっている。しかし後発作品のバリエーションはかなり多く、今後の展開が注目される。
『機動戦士ガンダムZZ』第3話にて初登場。エンドラの騎士マシュマー・セロの乗機として、ファ・ユィリィのメタスを窮地に追いやり、主人公ジュドー・アーシタのZガンダムとは2話に渡り対決した。
その後マシュマーがズサに乗り替えた時点で姿を消す。以降は量産機扱いであるものの、脇役としてもあまり出番の多いほうではない。
『機動戦士ガンダムUC』アニメ版ではジオン残党軍に運用され、デザート・ゲルググと共に、マラサイのビームライフルでバイアラン・カスタムに向かっている。デザート・ゲルググはバイアラン・カスタムにやられたが、ガルスJは特に描写されなかった。
武装も固定のものを中心に、かなり特異なものを採用している。ズサとセットで運用されることを前提に設計され、中・近距離戦闘を考慮したMSとなっている設定が古くからあり、フィンガーランチャーが似てるせいもあってかグフになぞらえられていることもある。
肩には固定のミサイルポッドが内蔵され、左手の指先にはグフのようなフィンガーランチャーと呼ばれる機銃(一部ゲーム等でミサイルとして扱っているケースあり)を内蔵。また両腕にはアーム・パンチと呼ばれる機構が仕込まれており、手首が伸びることで貫手のような格闘戦が可能である。
専用の携行武器として、エネルギーガンという独自規格のビームガンが設定されている。両腕で保持して使用する。
この武器、砲口の横にミサイルらしいものが収納されるのだが、これをミサイルポッドとして解説している資料と、特に何の説明もせず普通にビーム兵器として扱うのみの資料に二分されている。劇中ではビーム兵器として使われているのみであるが、ゲームによってはビーム+ミサイルとして扱っているものもある。(ネット上でこれはEパックだとする説もあるが、資料的根拠はないようだ)
なお、2017年にHGUCバーザム発売に合わせてバーザムのデザイナーの岡本英郎がインタビューを受けているのだが、その中に出てきた画稿の中に、明らかにガルスJのエネルギーガンであるものが描かれている。
こちらインタビューの写真を参照。
ガルスJ用のデザインではなかったのだろうか?
ちなみにビームサーベルに関する設定がないが、アニメでは平然と、むしろかなり象徴的に使用している。
『ガンダムZZ』終盤にグレミー率いる反乱軍の使用した機体。灰色に塗装されていること以外仕様に変わりはない。
『ガンダムUC』で地上のジオン残党軍の中に混ざっていた新規バリエーション。固定武装がなくなり砲撃型の装備に変更された機種で、ザクキャノンなど複数機種から転用した武装を使用しているが、0088年に開発された機体なのだという。そして作中では目立った活躍もしないまま埋もれていった。
アニメと小説でデザインが違っている。
こちらはアニメ版『ガンダムUC』で宇宙の袖付きが使っていた新規バリエーション。外装を削りまくった超軽量マシン。
アニメ版最終エピソードのど真ん中で袖付きズサとともにいきなり登場し、ネェル・アーガマにチェーンマインとシールドだけで挑み、コンロイジェガンと死闘を繰り広げた。
メカの見せ場作る用MSでありこいつの出てくるパート丸ごと削ってもストーリーに影響しない
プラモも発売されたが、デザインが違いすぎるためガルスJへの流用は想定されていないらしい。
『A.O.Z Re-Boot』より、ジオンマーズ(火星独立ジオン軍)の司令アウトロー・チェスターの乗機として登場した。ジオンマーズのリーダー機であり、ギャンだったりガズエルだったりシャルル専用ゲルググだったりとつながっている複雑な立場の機体。外装はガルスJとほぼ別物になっている。
1分20秒あたりからガルスJ。エネルギーガンからミサイルが出るゲームは珍しくないが、こちらはフィンガーランチャーもミサイルっぽくなっている。
2分あたりからガルスJ。ミサイルもフィンガーランチャーもアニメに準じる描写。だがビームサーベルを持ってない(これもゲームでは珍しくない)。
当時のプラモデルこそあるが、ガルスJの立体化はかなり不遇なほうである。特にガルスKは立体化されていない。
こんなふうに堂々とミサイルポッドと書いてあったりもするし、やっぱりミサイルポッドなのかもしれない。
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最終更新:2024/04/20(土) 13:00
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