ガンダム[ケストレル]とは、『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場するモビルスーツ(人型機動兵器)である。
本記事では基となったガンダム[グリンブルスティ]についても解説する。
GUNDAM KESTREL ガンダム[ケストレル] |
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型番 | MSW-004 ORX-008 |
頭頂高 | - |
重量 | - |
装甲 | ガンダリウムγ |
備考 | シャーマン・フレーム |
搭乗者 | ヴァン・アシリアイノ ソウイチ・オビノ エーヴィー・アルヴァ ロスヴァイセ(ユズ・イシロギ) |
兵装 | 頭部バルカン砲 |
ビーム・サーベル | |
ビーム・ライフル | |
ビーム・マドゥ | |
各種エクステリア |
オークランド研究所が開発した機体でギャプランなどと同じ「ORXナンバー」を有する強化人間専用モビルスーツ、ガンダム[グリンブルスティ]の改装機。
オークランド研究所のエゥーゴ寄りの一派が鹵獲に見せかけてエゥーゴへ譲渡した[グリンブルスティ]に、さらに改修を施した機体である。
胴体と脚部にジェネレーターと推進器を有し、腰部サイドスカートにビーム・ライフル用のEパックを装備するなど、ガンダムTR-1[ヘイズル]と構成は似ているが、系統的には関係ない。
本機は胴体と脚部に搭載されたジェネレーターにより全身に装備されたビーム・ブレイドを全基同時に稼働させるだけの高出力を誇る。
また、バックパックにはペガサス級強襲揚陸艦[アルビオン]に搭載されていたレーザー推進システムを小型・内蔵式にした物を搭載しており、脚部熱核ロケットエンジンと共に高い機動力を発揮する。
このレーザー推進システムは惑星間航行を前提としたものを無理矢理小型化したものであり、信頼性に難はあるものの高い推力を発揮し、ペイロードと機体居住性の問題を解決すれば(速度こそ後のミノフスキードライブ搭載機より劣るものの)機体自体を小型の惑星間航行船とする事もできる。
この他、メインカメラは頭部ではなく胸部にモノアイという形で存在し、頭部が破壊されても作戦行動に支障をきたさないなど、実験的な機能が付与されている。
拡張性も高く、マニューバー・エクステリア、アーマー・エクステリアなどの追加装備を有する他、インジェクション・ポッドが普及したグリプス戦役期のモビルスーツとしては珍しくコア・ブロック・システムを有しており、ホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式のコア・ファイター「コア・スクァード」を搭載、更にこれを応用したバックパック換装システムも有している。
操縦系についても、感応波が期待値に達しない強化人間の使用を前提とした準サイコミュシステムとして、パイロットの感応波パターンをサンプリングして機体操縦のサポートとする「シャーマンフレーム」を有しており、これによって高い反応速度を誇るが、一方でシステムに慣れてない者が使用した場合「機体が勝手に動く」と困惑するケースも見られた。
本機は高機動型モビルスーツであるものの、本来は強化人間専用機として開発されていた為、ギャプランやガンダムMk-Ⅴなどと同様に戦闘機動時の加速Gが凄まじく、 一般パイロットには手に余る暴れ馬であったが、先天的に高いG耐性を持つヴァン・アシリアイノがパイロットとなった事で、とりあえずその性能を発揮する事が出来るようになり、エゥーゴの戦力として投入され、メイルシュトローム作戦後に兄弟機であるガンダム[スコル]との戦闘で失われるまで戦い抜いた。
本機を象徴する武装として三本のビーム・サーベルを内蔵した小型の盾「ビーム・マドゥ」がある。
これはビーム・サーベルを用いて敵の格闘攻撃を受け止めるという趣旨の元に開発された装備であり、正面に構える事によって格闘武器としても転用可能な攻防一体武器である。
なお、マドゥの名称は動物の角を互い違いに組み合わせたインドの武器に由来する。
ラクシャサとの戦闘でレーザー推進ユニットを破損させてしまい通常の熱核ロケットを装備することになった。
低下した推進力を補うため両肩に「マニューバ・エクステリア」と呼ばれる4基のブレイク・バインダーを装備。4基のバインダーはそれぞれ主機+レーザー発振装置1基のシンプルな構成で、バインダー先端部にビーム・サーベル(兼ビーム・ガン)をマウントし、パードポイントにEパックを装備している。
各バインダーは有線兵器として先端部を射出し、疑似的なインコム化として扱うことが可能。
マニューバ・エクステリアは加速性能面では目に見えて大きな変化はないが、バインダー自体がAMBACユニットを兼ねるため旋回性能は向上している。 反面、質量・重量の増加に伴い高速機動で更に扱い辛くなったことが難点。
グラナダで開発されたエクステリア。増加アーマー式の装甲や武装を装着し、推力の強化と装甲・火力の増強というかつてのFSWS計画を踏襲している存在。
元は[ケストレル]が[グリンプルスティ]だった頃に遡り、「どうせ高Gのせいで扱えないならアーマーを装備して長所を殺してしまおう」という苦肉の策で開発した装備だったが、扱えるヴァンが来てお蔵入りとなった。本編ではマニューバ・エクステリアと組み合わせての使用だったため設定のみだが、模型作例で装備している。
武装は背部リニア・ガン、腕部ウェポンラッチ内のビーム・サーベル2基、肩部ミサイルランチャー×2、脚部中型ミサイルランチャー×2、背部小型ミサイルコンテナ×2 ビーム・ライフル
アーマー・エクステリアとマニューバ・エクステリアを同時に装着したガンダム[ケストレル]の最終形態。
別名:フルアーマー・ケストレル。
ヴァンはこの装備でアーネストの乗るガンダム[スコル]との最終決戦に臨んだ。
オークランド研究所で開発が進められた強化人間専用モビルスーツ。
ガンダム[ケストレル]の原型にあたる機体でガンダムタイプに似た(外観はガンダムMk-Ⅴに近い)頭部エクステリアを有するが、厳密にはガンダムではない。便宜上、ガンダム[グリンブルスティ]とも呼称される。
機体のカラーリングや形状などはいかにも悪役風なデザイン。ガンダム[ケストレル]が白く塗りなおされているのに対し、こちらは濃紺のティターンズ・カラーとなっている。
元々ロスヴァイセ(ユズ・イシロギ)の乗機として予定されていた機体で、開発にあたってハイザック[ヴァナルガンド]のデータをフィードバックしており、性質上はヴァナルガンドがグリンブルスティの前身と言える。
胸部にメインカメラとして露出したモノ・アイセンサー、機体各部にシャーマン・フレームのサポート用ブレード・アンテナ、背部には機動性能を向上させ、AMBACを担うウイング・バインダーを装着。
コックピットはホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式のコア・ブロック・システムを採用。ガンダム[ケストレル]のコア・スクァードと性能的には違いはないが名称はコア・ピグレットと異なっている。
急激な機動性はデチューンされたガンダム[ケストレル]を上回り、パイロットは高Gで脳障害を負う可能性があった。強化人間にしか扱えない“欠陥機”とまで言われ、ガンダム[ケストレル]ではウイングバインダー他、各部スラスターを除いたデチューン仕様に変更している。
ヴァン=アシリアイノは先天的にG耐性を持っているが、グリプス戦役中に[ケストレル]を[グリンブルスティ]と同等以上の機動性能に引き上げた事が原因で脳障害を負った。つまりGに先天的耐性があろうとも一般パイロットでは到底扱えないのである。その事からも一般パイロットが扱うにはいかに危険であったかが伺える。
全2機がエゥーゴに譲渡。その内1号機がエゥーゴによる運用試験中に事故を起こし、オークランド研究所で開発した機体であることを隠す目的と共にガンダム[ケストレル]へと改修された。
AOZ2の番外編『審判のメイス』でグリンブルスティ2号機が主役に抜擢されている。
2号機はグラナダで新型機開発の為のテストベッドとして運用、その後に第一次ネオ・ジオン抗争後のネオ・ジオン残党と極左テロ組織「カメラード」との戦闘に投入された。
パイロットはヨーン・ユルヤナ。[ケストレル]のヴァンと同じく高いG耐性を誇る人間である。
2016年電撃大王で『審判のメイス』のコミカライズが連載開始。グリンブルスティ初の漫画化となる。
[ケストレル]と対になる[スコル]と、その護衛対象であるMA[ハティ]は、『モノアイガンダムズ』の主役機陣と何となく設定が似ている。ニタ研製の兄弟機という設定はもちろん、ケストレルがシスクードと同じくモノアイガンダムであることや、スコルがMAハティとの連携を前提にしていることなどである。多少意識して似せているのかもしれない。
またカラーリングがF90と何となく似ているが、他人の空似レベルであり、つながりは無い。……と思われていたが、小説の結末にF90との接点があったりして、これもやはり意識していたのかもしれない。
デザイナーの間垣リョウタによると、ケストレルから続く機体は無さそうとのことである。デザイン自体は似ていないので直接の関係はないだろう。
「ケストレル」は和名でチョウゲンボウというハヤブサの一種の名前で、テストパイロットだったオビノの発案で命名された。前身であるワグテイル(セキレイ)も鳥の名前だったこと、猛禽のような機動をしたこと、ハリアーの実験機の名前であったことから、関係者らの支持を得てこの名前に決定した。
なお、小説内に自転車関係の名称がよく使われており、実際は自転車メーカーの「ケストレル」に由来している可能性も高い。
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最終更新:2024/04/25(木) 14:00
最終更新:2024/04/25(木) 14:00
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