人類史始まって20万年
食人はひとつの文化だった
様々な理由から世界各地で食人は行われてきた
ガンニバルとは、二宮正明による『週刊漫画ゴラク』にて2018年10月から2021年11月まで連載された漫画である。ガンニバルとはハンニバルをロシア語表記に直したもの。単行本は全13巻。累計発行部数は2022年12月時点で210万部を突破している。
都会から越してきた駐在家族が、閉鎖的な山間の村でカニバリズムにまみれた血みどろの狂気に巻き込まれ立ち向かう村八分サスペンス。
陰惨な雰囲気やグロ、ホラー描写、躍動感あふれるアクションが魅力的。
電子コミック化されており一巻は無料で読め、それ以降も割引がなされている。ニコニコ静画でも視聴可能。
今現在、実写ドラマ企画が2021年10月に発表され、2022年12月28日からDisney+で配信された。監督は『さがす』の片山慎三、脚本を『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が担当し、大梧役には14歳でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞した柳楽優弥がキャスティングされている。評価はとても高い。
とある騒動を起こした後、山に囲まれた供花村に駐在として家族ともども赴任してきた阿川大悟。
全てをリセットしこの村で生きていこうと決めるがとある日、熊に食われた老婆の遺体が見つかる。しかもその体には人の歯形が付いていて・・・
後日、怪我を負いながらも熊を仕留めた一行だったが、なんと村人はその場で熊を解体し「ばあちゃんを喰った熊を食すことでばあちゃんは血肉となって俺らの中で生き続ける」と言い、熊を生で食べ始める。
そのとき大悟の脳内にイカレてこの村から消えた前の駐在の言葉がよぎった。
阿川大悟
新参者の駐在。元は東京で犯人逮捕のためなら暴力を辞さないスタイルで暴れまわっていた刑事だったがましろを巻き込んだ事件が起こったのち供花村に異動でやってくる。始めのうちは村になじもうと努力していたが遺体についた歯形や空の棺桶などを見て疑念にとらわれながら独自捜査に没頭してゆく。
阿川ましろ
大悟と有希の子供。少し前までは普通に喋れていた利発な女の子だったがとある出来事を境に言葉を失ってしまう。熊狩りの前夜、いなくなったかと思えば人の指を拾ってきた。
阿川有希
大悟の妻。黒髪ロングの巨乳。ストーカー被害にあっていた時の担当刑事だった大悟の無鉄砲さに惚れて結婚した。
あの人
異様に獣臭い身長2mを超す謎の老人。かなりの高齢らしいが未だ大の男を草をむしるように放り投げる怪力を持つ。後藤銀がなくなった夜、ましろの傍で死体を運んでいた。名は白銀。
後藤恵介
染めたロン毛とニット帽が特徴的な後藤家の次期頭首候補。いつも切れ気味だがすみれ曰く「後藤家の人間は皆狂ってるが恵介だけは別」。
後藤銀
後藤家の当主だった高齢の女性。村で唯一の助産師でもあった。女性ながら後藤家を完璧にコントロールしていた。一人称は己(オレ)。その死体には人の歯形らしきものがついていたが…
後藤洋介
坊主頭の恵介の弟。少しトロくさいが猟銃の腕前は天才クラス。後藤家では唯一狩野と親しくしていた。
後藤藍
1964年生まれ。恵介と洋介の母親。18年前とある男の子をかばい失踪した。銀曰く「ナルシスト」。
後藤金次
銀が台頭する前の後藤家当主。銀に対し奴隷同然の扱いを施し、彼女が村民から惨い仕打ちを受けようが気にしないようなそぶりを見せていたが心の底ではゾッコンであった。
後藤岩男
2m近くあるガタイで俊敏さも兼ねそろえる寡黙な大男。非常に生命力が強い。
後藤清
供花村村長。恵介と洋介の父親。銀さんが亡くなってからは当主代理も務めるが婿養子のため血は継いでいない。モデルは西川きよし。
後藤睦夫
落ち武者のような風体の数珠をつけた男。恵介曰く後藤家の中でも喧嘩っ早い厄介な存在らしい。
署長
口元に笑みを浮かべたA県警警察署署長。下の名前は雅人。供花村出身で村の事情にはある程度詳しい。小さいころ葬列に参加するあの人らしき人物を見ている。
金丸豪
特殊犯捜査第一係係長。やたら供花村の事情に詳しいティアドロップサングラスをつけた男。
神山宗近
皆から坊ちゃんと呼ばれる村で唯一の神社である暮乃神神社の長男。恵介とは同級生で岩男や龍二とともによく遊んでいた。衛星電話持ち。
神山正宗
後藤銀と並び供花村で絶対的な権力を持っている現来乃神神社宮司。後にこの村に呪いをかけた張本人の一人だと判明する。
神山吉宗
正宗の父。ハト派の様相で後藤家とのトラブルを抑制していたがとある反乱者の出現により失脚する。
さぶさん
阿川家の近所に住むタコ親父。大悟たちが何かしていると決まって顔を出してくる。始めのうちはほかの村民同様優しく接していたが大悟が村の事情を調べようとすると態度を豹変させる。どうやら襲名制の家系らしい。
さぶの娘
体に虐待の痕が残るさぶさんの娘。車への搭乗すら許されないなど軟禁状態にある。三年前子供を死産したがそのことを銀さんに告げられた時、子供は息をしていたらしい。
狩野治
大悟の前にこの村の駐在だった初老の男性。「村が暇すぎて借金つくるまでパチンコにハマった挙句おかしくなって失踪した」らしい。今現在の村での評判はすこぶる悪く村人たちは皆口をそろえて「あんな狂人の名前はもう聞きたくない」と話すが後藤家と揉める前は仲良く接していたという。いなくなる前に「この村の人間は人を食っている」という言葉を残している。後藤家の人間が録画した映像を見るに最終的に発狂したのは事実のようだが…
狩野すみれ
今は村の外で暮らす狩野の一人娘。眼鏡ッ娘。父は失踪し母親も村人の村八分により精神病院にいる。村の人たちが食人を行っていると信じている。
今野翼
22歳の前科持ちロリコン。ましろにとっては「近所の優しいお兄ちゃん」だったが未だ性癖を抑えられず児童へのいたずらを繰り返している。ましろのことを本気で愛しており一緒に死のうとしたところを大悟に射殺された。この事件を機にましろは言葉を失う。
顔を喰われた男
顔を特殊なマスクで覆った戸籍のない青年。同居している母親らしき女性からは京介という名で呼ばれている。顔を食べられた影響で発音がおかしくなっている。彼曰く「供花村では戸籍のない子供を作って食べている」。
宇多田
「クロニクル」というオカルトサイトを運営している男色家の男性。狩野の件もあり最近はカニバリズムに執着中。
中村一
大悟がましろが拾ってきた指の鑑定を依頼した街の鑑識医。解剖の結果、指は後藤銀のモノではないと判明する。
供花村……山に囲まれた村。どちらかというと寒い地方にあるらしい。人口は少なくトイレは未だぼっとん便所が多いが診療所や小学校は一応ある。死産が多すぎるためか高齢化に悩まされている。村人はみな過去から受け継いだ伝統と血脈で生きている。
後藤家……供花村で強い権力を持つ一族。私有地は未開で電波も無線も通っていない。後藤家の人間にとって家族の絆こそ全てで時に自分を犠牲にしてでもそれを守り抜く、他人には入り込めない異様な結束力で結ばれている。後藤家以外の村民からはなるべく関わり合いにならないように恐れられており、その命令には絶対服従の姿勢を貫かれているが裏では陰口を言われ、後藤家に死傷者が出た際は大喜びされるなど嫌われている。曰く「この国のルールは後藤家には通じない」。
供花奉納祭……形を変えながら700年以上続く一年に一度行われる村最大のイベント。大昔は口減らしのため人間を奉納していた。村民はこの日のために生きているといっても過言ではないらしい。
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最終更新:2024/04/25(木) 03:00
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