「生まれてくる時を間違えた」
――と彼女は笑った
『ガールズ&パンツァー リボンの武者』とは、テレビアニメ『ガールズ&パンツァー』のスピンオフ作品である。
ガルパン本編で軍事考証を担当し、OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』等では脚本を担当した鈴木貴昭と、一部キャラクターの原案を担当した野上武志のタッグによる漫画作品。月刊コミックフラッパーにて連載された。全16巻。
本編終了後が舞台となっており、全国大会で優勝した無名校に触発された二人の女子高生が戦車に憧れ、某イニシャルDのような路上の非公式戦『タンカスロン』に参加する。
作者二名の趣味が濃く反映された内容で、同タッグによる漫画『セーラー服と重戦車』に近い作風となっており、アニメ本編以上のウフンアハンな描写が多い。だがパンツは見せぬ。
アニメでは最終章になるまで登場しなかったボンプル高校やBC自由学園の生徒に加え、本編登場校のキャラクターや、他のスピンオフ作品のキャラクターも多数登場しており、さながらガルパンオールスターズといった豪華な顔ぶれが一堂に会している。
1924年にフランスで開催されたオリンピックでの種目に『ミリタリーパトロール』が採用、その中の『軽戦車による雪中偵察と射撃』がタンカスロンの語源のひとつである。
本作で描かれるタンカスロンは日本独自のものであり、源流はやはり戦車道と同じく馬上競技から発展した野駆け戦車であった。これはからくりや犬追物を行う流鏑馬の一種とされる。しかし、種目の内容上どうしても広大な面積を必要としたこれらの種目は、欧州のシステマチックな戦車競技と比較すると人員等の問題もあり、次第に下火となっていった。しかし、残った競技者は細々と活動を続け、次第にルール無用かつ迫力のある試合内容に評価が集まり、1930年代に「タンカース」や「タンカスロン」、「強襲戦車競技」と呼ばれるようになった。
戦車道連盟の公式戦とは異なり、その試合内容はフリーダムそのものである。規定されたルールは「戦車道で使用できる戦車のうち、10トン以下の車輛を使うこと」のみとされ、試合内容は非常に多彩となっている。
個々の戦車同士が競い合う個人戦が基本とされるが、複数輌からなるチームでの参加も認められており、場合によっては1対多数の試合が組まれることもある。また、公式戦のように敵勢力が1つだけとは限らず、複数の勢力による三つ巴、四つ巴の戦いも当たり前。さらには試合中の乱入も認められているため、参加者は目まぐるしく変わる戦場の流れに臨機応変に対応する能力が求められる。
また、基本的に野試合なのでルールや違反行為は無いようなものであり、弓矢や対戦車ライフルすら使用可能。さらに参加車両のレギュレーションもほぼないので、戦車道では基本的にありえないような戦車の魔改造[1]も認められている。
観戦は自己責任とされており、それこそラリーレースのように危険の及ぶかもしれない距離からの観戦ができる。観客の目の前を砲弾が掠めたり、観客が履帯に轢かれかけたりするのは日常茶飯事。
甲信地方に本拠を持つ学園艦。校名の由来は甲斐武田家の家宝「楯無鎧」から。その縁からか学園艦には戦国時代から江戸時代にかけての建物を移築したものや再現したものが多く立ち並び、その街並みを目当てに訪れる観光客は同校の重要な資金源となっている。馬術・弓道・忍道などが盛んだが、戦車道はほとんど普及しておらず、戦車道部は10年前に廃部になっている。
保有戦車は鶴姫家私有の「九七式軽装甲車(テケ車)」のみ。
鶴姫家の酒蔵に眠っていた装甲車両。主砲は九四式37mm戦車砲。全体が緋色に染められ、砲塔には百足衆の旗印が描かれており、非常に目立つ。しずかが車長兼砲手兼装填手を務め、鈴が操縦手とメカニックを務める。
VSアンツィオ高校戦にてヤイカ率いるボンプル高校の実力を目の当たりにし、現状のテケ車では力不足と判断。さらに騙し騙し使っていた車体にも限界が来たため、「せんしゃ倶楽部」本店のメカニックの老婆3名の手によって本格的なオーバーホールが行われた。その際、魔改造エンジン[2]への換装を始めとする大規模な改修を受けたことで、機動性の大幅な強化[3]と制動性の向上が施された。
元はしずかの叔母の持ち物だが、その叔母は現在鶴姫家にはいない。
練習と資金稼ぎがてらの参加。使用車両は「CV33[5]」や「CV35」などの、L3系列のタンケッテ。また、火力不足を補うために20mm対戦車ライフルを使用することもある。試合観戦と情報収集目的で他校同士の試合にもしょっちゅう出張店舗を出している。ワイn大人のぶどうジュースも出る。
しずかに「戦車道は遊戯」と言われたことに因縁をつけて試合を行う。サンダースの名前は出せないため、タンカスロン用に急遽「義勇タンカスロン隊 フライングタンカース」を結成。使用戦車はBC自由学園よりレントリースしていた「M22ローカスト」を返却してもらいトラ柄にペイントしたもの。
近年におけるタンカスロンの王者。ポーランドがモデルで、校名はポーランド民主化運動の際に用いられた標語「Bonds with people」を略したものと思われる。
元々は神奈川県にある医療系の学校だったが、同じ県内の聖グロリアーナ女学院から旧式化した学園鑑を譲り受け、福井県の敦賀へと本拠地を移した。その縁から聖グロとの関係は良好で、定期的に交換留学も行われている。
第63回戦車道全国大会では1回戦からプラウダ高校と当たったが、軽戦車と豆戦車しか持たないボンプル高校はプラウダ高校の重量級戦車に鎧袖一触されてしまう。そのため、プラウダに対して雪辱の機会を窺っている。
保有車輌は秋山殿の好きな「7TP DW(双砲塔型)」や「7TP JW(単砲塔型)」、豆戦車の「TKS」。この他にも「10TP」を保有するが、規定上タンカスロンには出場不可。
マジノ女学院によって岡山県に創設されたBC高校と自由学園が合併して出来た高校。ヴィシー政権と自由フランスがモデル。
…という背景もあり旧BC高校側と旧自由学園側とは互いに非常に仲が悪く、学園艦においても右舷と左舷で分かれて反目しあっている。とはいえ、教育方面では意外にも外側からの評価は良い様子。
タンカスロンにおいても互いの関係は険悪で、隊長のアスパラガスが旧自由出身であることから権力は旧自由の方が強い傾向にある。旧BC側はロクに戦わせてもらえないか、捨て石のような使い方をされる冷や飯食いの立場に甘んじていた。しかしとある一件から方針を転換し、現在は旧BCと旧自由の協調路線への改革が進められている。
使用戦車は「ルノーR35」と「ルノーAMR35」。他にも友好校のサンダース大付属高から「M22ローカスト」のレンドリースを受けている。
鹿児島県・鹿児島港を母港とする高校。モデルはビルマ(ミャンマー)で、名前の由来は当然「ビルマの竪琴」
かつては戦車道の強豪校として知られていたが、資金難から徐々に戦車の稼動状態を保つのが難しくなっていき、やがて有力選手がサンダースや黒森峰などの近隣の強豪校に次々と流出。ついには授業から戦車道が消滅し、以来長きに渡って戦車道は部活として細々と続くのみだった。現在の戦車道チームはごく最近になって復興されたもので、メンバーはほぼ初心者で戦車は他校のお下がり。とりあえずの資金稼ぎのためにタンカスロンに参加するが、その初戦でよりにもよってボンプル高校と当たってしまった。
使用車輌は「九五式軽戦車」
言わずと知れた我らが大洗女子。第63回戦車道全国高校生大会にて圧倒的な戦力差を覆しての劇的な優勝を飾ったことで、半ば伝説的な存在になりつつある。
10トン以下の車両を保有していないので本来はタンカスロンに参加することはできないが、自動車部によっていくつかのパーツを取り外されて大幅に軽量化した「八九式中戦車」で参戦。
大洗八朔祭の試合を見たダージリンに触発されたカチューシャの鶴の一声で参戦。急遽結成されたタンカスロンチーム「カチューシャ義勇軍」は、その名に反してカチューシャは参加しておらず、指揮官はニーナとアリーナの両名が務める[8]。使用車輌はタンカスロンに参加可能な車輌の中でもトップクラスの火力と装甲を持つ「T-70」。タンカスロンには参加車輌数の制限が無いため、カチューシャが得意とするスチームローラー[9]を遺憾無く発揮している。
大洗での奉納試合を機にタンカスロンに注目している。それにあたり他校の諜報や強豪校に参加を呼びかけるなど裏方暗躍が目立つ。
第62回戦車道全国高校生大会まで9連覇を達成した強豪校。アニメ本編主人公である西住みほの元在籍校であり、第63回全国大会決勝戦にて姉の西住まほが同女学園の隊長として立ち塞がった。
同大会と大学選抜チームとの戦い、そして西住みほの戦車道に触れる事により、さらなる強さを手に入れる為に変革を行っている最中のようで、タンカスロンに参戦するのもその一環である。
最近ではチームの士気向上を図るため、練習後にビール祭り[10]を開催するようになった。ディアンドル万歳!
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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