これが生き残るための、オレの足掻きだァ!
出でよ!キメラテック・オーバー・ドラゴン!
キメラテック・オーバー・ドラゴンとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するカードである。
(ヘル)カイザー亮が使用する融合モンスター。「サイバー・ドラゴン」と機械族モンスター1体以上を融合素材とし、融合素材にしたモンスターの数×800の攻守となり、また、素材の数だけ攻撃できる効果を持つ。
初登場はVSマッドドッグ犬飼戦。
「酸のラスト・マシン・ウイルス」の効果を受け絶体絶命、「パワー・ボンド」と「サイバネティック・フュージョン・サポート」で融合召喚した自らの切り札、「サイバー・エンド・ドラゴン」も封じられる中、自らの勝利を求める心に気付いたカイザーが使用した。
「リビングデッドの呼び声」で特殊召喚した「プロト・サイバー・ドラゴン」(フィールド上に表側表示で存在する時、「サイバー・ドラゴン」として扱う)と墓地の「サイバー・レーザー・ドラゴン」、「サイバー・バリア・ドラゴン」、「サイバー・ジラフ」、「サイバー・フェニックス」、「サイバー・エンド・ドラゴン」を「オーバーロード・フュージョン」によって融合して召喚された。
6体を融合したことで攻撃力は4800となり、「マルチプル・スライム」を戦闘破壊、さらに特殊召喚された3体のスライムモンスタートークンを攻撃して、1ターンのうちに犬飼の15000ものライフを削りきり勝利した。
このときの5回連続攻撃の台詞「五連打ァ!」(グォレンダァ!)はしばしばネタにされ、ニコニコ動画のMADなどでもよく見かけるネタの1つとなっている。しかし、ライフを計算してみると、3体のスライムモンスタートークンへの攻撃で既に犬飼のライフは0なので、とんでもないオーバーキルである。
ちなみに、間違われることもあるが「第五打ァ!」(ダイゴダァ!)は「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の方である。
このカードは融合モンスターだが、なぜかこのとき、デッキからこのカードを取り出していた。
また、融合素材のことを生け贄といっていた。
このヘルカイザー誕生回(TURN-65「ヘルカイザー亮!キメラテック・オーバー・ドラゴン」)の放送当時(2005年12月28日18時46分)に茨城県南部で深さ53km、M4.8の地震が発生した。
当然、GXの放送中に地震速報のテロップが入ったのだが、それがちょうどこのカードの召喚シーンと重なり、攻撃力4800、マグニチュード4.8と謎の一致が起きてしまったために、(カイザーVS犬飼戦が行われた)地下デュエル場は茨城南部の地下50kmにあるだとか、地震の原因はこのカードが召喚されたためであるだとか、ネタにされることとなってしまった。
→参考:平成17年12月 地震・火山月報(防災編)
VSヨハン(ヘルじゃない)戦でも登場。このとき、召喚時にカイザーが「素材の数だけモンスターに攻撃できる」と、OCG仕様になったような説明をしている。
先攻1ターン目に「天使の施し」で「サイバー・ウロボロス」、「サイバー・フェニックス」を捨て、さらに「プロト・サイバー・ドラゴン」を召喚、それら3体を「オーバーロード・フュージョン」で除外して融合した。
その後、次のヘルカイザーのターンにダイレクトアタックを仕掛けるが、「宝玉の双璧」に阻まれダメージを与えられなかった。このとき「トリプルアタックゥ!」と、3回攻撃を行っているかのような発言・描写があった。
その後、攻撃を放棄する代わりに放棄した攻撃×400ポイント攻撃力をアップする「パワー・ロード」で「サイバー・エンド・ドラゴン」の攻撃力を上昇させて攻撃したが、ヨハンも「宝玉の陣-琥珀」で対抗、そこで装置が破損しデュエルは中断された。
攻撃名は「エヴォリューション・レザルト・バースト」。
召喚時に融合素材にしたモンスターの数だけ首が生え、攻撃の際はそれぞれの首が攻撃を行う。
「未来融合-フューチャー・フュージョン」はカイザーの使用したカードだが(カイザーのものを利用した十代と、ミスターTも1回ずつ使ってはいる)、カイザーが未来融合でこのカードを融合しようとしたことはない。
「POWER OF THE DUELIST」(2006年5月18日発売)でOCGに登場。
融合・効果モンスター
※「POWER OF THE DUELIST」収録のカード(POTD-JP034)による
星9/闇属性/機械族/ATK ?/DEF ?
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの融合召喚に成功した時、
このカード以外の自分フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
このカードの元々の攻撃力と守備力は、
融合素材にしたモンスターの数×800ポイントの数値になる。
このカードは融合素材にしたモンスターの数だけ相手モンスターを攻撃する事ができる。
連続攻撃はモンスター限定となった。
素材の指定が緩いので、機械族デッキなら容易に融合召喚できる。「パワー・ボンド」なら実質1体につき1600なので、連続攻撃とあわせて爆発的な威力を得られ、1キルも可能。また、適当に墓地の機械族がたまったところで「オーバーロード・フュージョン」を用いれば、高い攻撃力と連続攻撃で勝負を決めることもできる。
安定しない部分もあるが、爆発的な火力を得られるカードなので、「サイバー・ドラゴン」を使用する機械族デッキなら十分に採用の価値がある。サイバー・ダークを混ぜる場合、「オーバーロード・フュージョン」を「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」と共有できる。
連続攻撃は1体のモンスターに1回、などの制限はないため、「マシュマロン」などの戦闘破壊耐性を持っているモンスター相手なら可能な限り攻撃し続けることができる。それらが攻撃表示で相手フィールドにあればいいカモである。
「未来融合-フューチャー・フュージョン」が現役かつエラッタされてなかった頃は、それを使えばデッキから好きなだけ機械族モンスターを墓地へ送ることができた。さらに「オーバーロード・フュージョン」を使えば即座にこのカードが融合召喚できる。この方法ならデッキの全ての機械族を融合素材にするに等しいので、とてつもない攻撃力を得られる。このデッキは【未来オーバー】などと呼ばれる。
単純に10体素材にすれば攻撃力8000で1ターンキルが成立する。相手の場に攻撃表示モンスターが複数いれば連続攻撃で片をつけることもできる。あるいは「ビッグバン・シュート」などで貫通効果を付与してもいい。
たった2枚のカードが手札にあれば簡単に出せる凶悪な1ターンキルカードであったため、登場当初から規制を受けることになるだろうと考えている人も多かった。
しかし、こちらではなく、召喚に用いられる「未来融合-フューチャー・フュージョン」、「オーバーロード・フュージョン」が規制されることとなった。未来融合が2006年9月1日に制限、オーバーロードが2007年3月1日に制限カードとなり、1ターンキルは沈静化した。
2枚の規制以降、極端な1ターンキルデッキの構築は難しくなったものの、機械族デッキでの有用性の高さは変わりなく、「未来融合-フューチャー・フュージョン」と一緒に機械族モンスターを墓地へ送るために使われたり、とどめの一撃に使われたり、やはり機械族の切り札として用いられていた。
2011年9月1日には「オーバーロード・フュージョン」が無制限カードとなり扱いやすくなったが、その後2012年9月1日に「未来融合-フューチャー・フュージョン」が禁止カードに指定され、これまでのようにデッキから大量の機械族を墓地へ送れなくなり、【未来オーバー】のギミックも長きに渡り構築不能となった。
しかし、2017年にエラッタされた状態で未来融合が復帰したため、運用は一応可能となった。
現在でも切り札としての爆発力はあるが、未来融合現役時のように絶対欲しいカードというほどではなくなった。もっとも、見方を変えれば、未来融合の付属的扱いでなく、このカードそのものにスポットが当てられるようになったと言えるのかもしれない。
融合召喚時に自身を除く自分フィールドの全てのカードを墓地へ送るデメリット効果を持つ。
この効果ゆえ、このカードを「未来融合-フューチャー・フュージョン」で召喚すると悲惨な目にあう。しかし、「禁じられた聖槍」でこのカードが魔法・罠を受けないようにすればこのカードの破壊は免れることができる。
連続攻撃効果はモンスター限定である。
そのため、一度直接攻撃した後にモンスターが(特殊)召喚された場合、そのターンそのモンスターへの攻撃は不可能。直接攻撃の後に「冥府の使者ゴーズ」を出されても、それを攻撃することはできない。
また、一度モンスターを攻撃した場合、相手フィールドががら空きで攻撃回数が残っていても直接攻撃はできない。
1ターンの間には、1回直接攻撃するか、複数回モンスターに攻撃するかのどちらかしか出来ないということである。
初登場後、「デュエリストパック -ヘルカイザー編-」で再録された。このときのレアリティはレア。その後しばらく絶版であったが、「DUEL TERMINAL -星の騎士団セイクリッド!!-」で「オーバーロード・フュージョン」と共に再録された。
WCS2007ではデュエリストとしてこのカードが登場。上記【未来オーバー】による1ターンキルを狙ってくる。
「次元融合」を利用して除外した素材をフィールドに呼び戻したりすることもある。
ゲーム「タッグフォース」シリーズではカイザーがこのカードで攻撃するとき、「グォレンダァ!」だけでなく、2から5まで全てに専用ボイスが存在する。
ただ、「未来融合-フューチャー・フュージョン」でこのカードを特殊召喚してしまう(上で触れたとおり、自分フィールドを一掃してしまう)というとんでもないミスをやらかすこともしばしば。このことから「バカイザー」という不名誉なあだ名をつけられている。
TF3では、このカードではなく「F・G・D」を融合召喚するようになって、とんでもない自滅はとりあえず少なくなった。だが、今度は「オーバーロード・フュージョン」を持っている状況でもこのカードを指定しないようになってしまった。
DUEL TERMINALでもカイザーがステージ1のデッキに入れているが、召喚はされず、「フュージョン・ガード」専用となっている。
掲示板
31 ななしのよっしん
2016/02/16(火) 20:12:54 ID: 6mnTA8ksDr
フォートレスが☆8、エルタニンが☆10なだけに☆9って意外な部分かもしれないな
32 ななしのよっしん
2016/05/17(火) 13:42:15 ID: 4sTsH3R6dm
俺がダイソン好きだからレベル9であることを喜んだが、大抵の人は同じコンボでランク8や10が出せたほうが嬉しいんだよな普通は…wwwまあランク9は8や10と違って召喚方法がすごく限られてるから許してくれ。
33 ななしのよっしん
2023/10/23(月) 21:49:57 ID: JHQVXAX1Dj
召喚口上人気投票一位おめでとうございます!
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最終更新:2024/04/20(土) 09:00
最終更新:2024/04/20(土) 09:00
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