キャプテン翼Vol.Ⅱ スーパーストライカー(キャプテン翼2)とは、テクモ株式会社から1990年に発売されたファミリーコンピューター専用ゲームである。
週刊少年ジャンプに連載されていたキャプテン翼を原作としたゲーム。
本作は原作の「Jr.ユース編」連載終了後、原作者・高橋陽一氏が「ワールドユース編」を執筆開始する前に作られたオリジナルストーリーとなっている。(一応、高橋陽一氏は本作のシナリオ監修を行なっている)
しかし本作のストーリーの完成度が非常に高いこと、連載開始された原作のワールドユース編の評価が賛否両論であったことから、原作がありながらこちらの作品を『正史』と呼ぶ声が高いほど長く愛されているゲームである。
原作のJr.ユース編後のテクモ版オリジナルストーリーとなっており、主人公である大空翼はブラジルのクラブチーム「サンパウロFC」で活躍する。
ドライブシュートを攻略され新たな必殺シュートの開発に取り組んだり、翼に負けじとライバル達もさらに強力なシュートを引っさげて登場するなど各キャラクターの見せ場は多い。
漫画が原作なだけに実際のサッカーと照らし合わせてはいけない。
この作品が評価される大きな点はコマンド方式にある。ファミコンという制約の大きなハードながら、リアルタイムの概念を減らし、原作の魅力の一つである必殺シュートや必殺スライディングなどを損なうことなく再現している。あまりゲームに慣れていないプレイヤーにも分かりやすく、素晴らしいシステムとして多くのゲーマーから評価されている。
故意に選手を吹き飛ばしたり、実際にはレッドカードとなるプレイングが随所に見える。ボールの勢いが強いとカットに入った選手が吹っ飛ばされる事など、この世界では日常茶飯事であるので驚いてはいけない。ファウルはあるが、イエローカードやレッドカードによる退場は無い。オフサイドも無い。
また、キーパーがシュートを止められなかった場合に、たまにゴールポストにあたって危機を回避できることがある(通称・SGGP、スーパーグレートゴールポストの略)。森崎有三やレナートを使っている時はSGGPに助けられるケースが多々ある。SGGPは、カットインが入っただけで、どんなシュートも必ず防ぐことができる。後のシリーズでも受け継がれている。
前作同様、レベルの概念を設けており、ステータスの低い選手も主力選手並みに活躍させることもできる。レベルを上げれば、普通のシュートが必殺技並の威力をもつようになるし、キーパーのキャッチングも成功しやすくなる。
ただ、もともと強い選手は成長の伸びも良く、弱い選手はレベルアップさせても能力が大きく伸びないので、同じ経験値を与えても効率的に強くなるのは有力選手の方である。この点は次回作『キャプテン翼3』で改善され、レベルアップによる強化は全選手が同じになり、弱い選手を鍛える方針がやりやすくなった。
試合開始前にボタンを押さずに待機していると、実況アナウンサーが勝手に関係のないことを喋りだす。このシステムは後にダービースタリオンに影響を与えている。
試合中、画面下に意味不明な文字が出てしまう。原因は不明だが、文字列の中でも「タチトナ」は有名だろう。
ストーリー上、タチトナという名前のキャラクターは登場しない。
前作に引き続き、大空翼や日向小次郎などJr.ユース編でおなじみの選手が登場。
シュナイダーたち海外勢も強敵として現れ、特にピエールとナポレオンの強化が著しい。
原作には登場しないゲームオリジナルのキャラクターが登場する。片桐さんの妹である片桐陽子や、ゲーム中でスーパーストライカーと称されたコインブラなどがそれにあたる。
他にもサンパウロのバビントンやコリンチャンスのサトルステギ、サントスのザガロなど、ストーリーには絡まないが、基本能力の高さや独特の必殺シュートなどを持つキャラもあり、彼らのフィールドにおける存在感は原作キャラクターと遜色ないほどの個性を放っている。地を這うドトールや宙を舞うアマラウ、ローマの鷹(ランピオン)などの異名をもつキャラも多い。
カルロス・サンターナは後にワールドユース編にもサンターナとして登場を果たす一方、コインブラはほぼ同じ状況でナトゥレーザが登場した際に「そこはコインブラだろ!」と叫ぶ者が現れるなど、ファンの間で根付いていたキャラである。同じように、キーパーマシンと言われるゲルティスも原作に対になるサリナスというキャラが登場する。
ちなみに、コインブラはジーコの本名である。他にも多くのキャラクターが実在のサッカー選手から名前を引用しており、これは原作も同様である。
オリジナルキャラクターも固有の必殺技を使う場合があり、サイドワインダー(カペロマン)やダブルイール(ザガロ)、ローリングキャッチ(ジャイッチ)、高速ドリブル(イスラス)などといった、これまた個性あふれる必殺技を繰り出してくる。
特にザガロの必殺技『ダブルイール』に関してのロベルト本郷の言葉で「ちなみに イールとは うなぎのことだ。カバヤキにすると うまいぞ。」はシリーズ至上屈指の迷セリフである。少しは緊張感を持てロベルト。
後に『ときめきメモリアル』シリーズの監修を務めることとなるメタルユーキ氏が担当。
どの楽曲も場の雰囲気を良く再現し、リズミカルなサウンドで臨場感あふれる楽曲となっており、 30年近く経った今でもアレンジ楽曲が出回るほどの人気を誇る。
隠しコマンドでサウンドテストが内蔵されているなど、音楽に関してある程度の自信が伺える。
また、シリーズ通して曲のつながりを非常に大事にしており、リオカップの敵の曲や西ドイツのテーマなどは前作の曲のアレンジといったケースもある。本作のブラジルの曲は次回作『キャプテン翼3』でもアレンジされて使われた。
必殺技集 |
BGM集 |
掲示板
78 ななしのよっしん
2023/03/19(日) 19:22:30 ID: airILX9ZoL
いや、翼のサイクロンとは違うって言えるんだから知ってないとおかしい
79 ななしのよっしん
2023/04/26(水) 22:22:48 ID: JPrCjtc63A
本物のサイクロンがどんな形でヘディング苦手のハンデを補ったのかも謎だよな
本来は高い浮き球へのボレーかオーバーヘッド系の技だったのか、ヘディングやセンタリングという選択肢を捨ててでもお釣りが来る得点力を目指した末の産物なのか
80 ななしのよっしん
2023/06/27(火) 22:14:00 ID: xn8TWzlx3T
キャプ翼なんだからスピン掛けて撃ちあげた球だって
敵を弾き飛ばす効果あるだろ
それでマークを一人残らずなぎ倒してから悠々と仕留める
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 08:00
最終更新:2024/04/25(木) 08:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。