クシャルダオラとは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターである。
別名は「風翔龍」、素材に用いられる名称は「鋼龍」、縮めて「クシャ(ル)」と呼ばれることもある。
名前の由来は菩提樹の実「ルドラークシャ」からと思われる。インド神話の暴風雨神、ルドラが落とした涙のことらしい。
古龍種 | |
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クシャルダオラ | |
素材 | |
通常 | 鋼龍 |
錆び | 風鋼龍 |
登場作品 | |
モンスターハンターのモンスターテンプレート |
初登場は『モンスターハンター2(dos)』(以下、MH2)。古龍種に分類される。
MH2ではパッケージを飾り、初めて戦う古龍としてプレイヤーの前に立ちふさがる。
従来のリオスのようなワイバーン系モンスターとは大幅に変わったデザインで人気の高いモンスターである。
表面が錆びたタイプも存在し、作品によるが肉質が変わったり弱点の雷属性が効かなくなったりする。
風を巻き起こす能力を持ち、迂闊に近寄ればその風に煽られて転び、大きな隙が生じてしまう。
他にも頻繁にホバリング飛行(以下、飛行状態)を行い、その状態から繰り出される攻撃は急襲や広範囲の攻撃が多いため、地上時の攻撃に比べると対処が難しく、尚且つダメージが高い。
名称や特徴から微塵も感じさせないが素材から作られる武器の多くには氷属性がつく。雪山を根城にしていることと、雪山ではブレスに当たったハンターが雪だるまになることが関係しているのであろう。
クシャルダオラ素材で生産できる武器の多くは「○○=ダオラ」または「ダオラ=○○」という名前が付く。
クシャナ装備を一式で揃えると、対テスカトで持っていると有利な「地形ダメージ減(もしくは無効)」が発生する一方で、対オオナズチでは厄介な毒倍加が付いてくることもある。
むしろ古龍系装備ではかなり龍耐性の低い部類のため(ラオ装備やミラよりはマシだが)、有利だからといってテスカト相手に持っていくのはちょっと危ない。
G級のクシャナX装備には、地形ダメージ無効と炎耐性+10が同時につく特殊スキル「鋼殻の護り」がある。
いわゆるモンハンのパッケージモンスターであるが、初代のリオレウスやMHP2のティガレックスと異なり「駆け出しハンターの前にいきなり現れ恐怖心を植え付ける」のではなく、「それなりに経験を積んだハンターの前に満を持して現れる」という感じである。以降の作品でもG級/MRが無いMH3のラギアクルス、MHP3のジンオウガはレウスやティガのような扱いだが、それ以外の作品ではクシャとだいたい同じポジションにいる。
上記で述べたとおりクシャルダオラはMH2で初登場し、同作品の目玉モンスターとして大々的に取り扱われた。
しかし、同時に登場した古龍のテオ・テスカトル、オオナズチと揃ってプレイヤーが一方的に不利になる特徴を多く持つ
ことから、古龍自体が非常に嫌われる存在となり、クシャルダオラも例外ではなくなってしまった。
特にMH2では、現在のような特定の攻撃後に高確率で地上に降りるなどの飛行状態の救済措置がなされておらず、
クエスト中の3分の2以上は飛んでいることもあるため攻撃がとても当てづらく、風が発生している状態では一太刀も
満足に浴びせられないため、討伐に膨大な時間が必要とされた。飛行状態を解除するのに有効な閃光玉の素材の
入手がMH2は面倒なことも相まってエリア移動でクシャルダオラが定位置に戻ることを利用した戦法が取られた。
これらのことから古龍種誕生に携わった田中剛プロデューサーを名指して非難する「tnksn」などという言葉まで生まれてしまった。ただ、MH2やMHP2全盛の時代はブログなどでよく使われていたようだが、今となっては田中氏が開発から退いたこと、そして討伐方法の確立や短期決戦化もあってか、死語同然となり使われることは殆どない。
MH2自体がその難易度の高さやストレスのたまる仕様のせいでクソゲー呼ばわりされ、また、前述の通り田中剛プロデューサーが開発から退いたため、古龍の存在は非常に肩身が狭くなり、同種にとっての氷河期が訪れる。
MHP2以降、アカムトルムやウカムルバスの様な自然の脅威足りうる大型モンスターやベルキュロスのように特異かつ強力なモンスターが飛竜種扱いされていたことなどから、開発が古龍種を嫌っているのではと憶測が飛び交っていたが、晴れてMH3で新たな古龍種が追加された。
特にアルバトリオンはMHP2G以前の古龍のモーションがベースとなっており、一部ファンを喜ばせた。
しかしMH3ベースで登場した古龍たちはラスボスや昇級試験に登場するものが多く、ストーリー中盤あたりで出てくる古龍はMHWorldのヴァルハザクやネルギガンテくらいと少ない。
MHFではラヴィエンテでさえ種族不明であり、新規古龍種の追加は絶望的だと思われていたが、2011年MHFで一般古龍種のルコディオラが実装された。この古龍は毒や角の破壊で能力を封じられないだけでなく、麻痺状態で動くなど他のモンスターとは一味も二味も違う。
その後もシャンティエン、レビディオラ、ディスフィロア、イナガミ、ガルバダオラ、ハルドメルグ、ヤマクライ、トア・テスカトラ、グァンゾルムと続々オリジナル古龍が追加されている。
2013年、“MH4&GYAKUTEN5 Direct 2013.5.31”にてお披露目されたPV4のラスト、「太陽を背に、猛吹雪とともに氷海に舞い降りる」という衝撃的なシーンが流された。それはクシャルダオラのナンバリングタイトル復帰を意味していた…!
MH4では、旅団クエストEXおよび集会所の☆7で登場する。特に旅団クエストのショートストーリーは、MH2をプレイしたプレイヤー必見である。
旧作ではどちらかというと小柄な部類に入るクシャルダオラだったが、今作に登場する個体はそれと比べてかなり体格に優れており、記録されるサイズは基本サイズの時点でテオ・テスカトルやシャガルマガラを上回る。
本作ではモーションおよび攻撃パターンにかなりの修正が加えられており、特に放ったブレスが地面に着弾すると細かく動く小さな竜巻と動かないがとにかくでかい竜巻が発生するようになるなどさらに攻撃範囲が広がっている。そして怒り時には龍風圧というスキルでは無効化できない強い風圧を放ってくるが、これは毒状態や乗り攻撃で封じる事ができるため、なるべく毒系の武器か操虫棍などのジャンプができる武器と相性が良いとされる。
ちなみに潮風吹き風る氷海に現れるためか、堅殻の質感や鳴き声のこもり具合などが錆びたクシャルダオラに近いものとなっている。
無論、MH4Gでも登場。
G級個体はおもに夜の砂漠やドンドルマに出現するようになっている。
本体の行動パターンにはさほど修正が加えられていないが、発生させた竜巻の挙動が変更されており、前作では不動だった巨大竜巻は今作では微妙に動くようになったため紙一重で躱しても巻き込まれてしまうという事態が起こる。さらに小型のものもその動きが前作の高位ギルドクエスト時とおなじくかなり不規則なものになっている。
だから竜巻が本体なんて言われるんじゃ…
そして本作ではMHP2G以来の“錆びたクシャルダオラ”も再登場した(MH4でも没データとしてアイコンだけはあった)。
戦うフィールドは通常個体と同じくドンドルマか、あるいはウカムルバスも住んでいた極圏である。
竜巻の動きは通常のG級個体と変わらないが、こっちは本体にも手が加えられており、跳躍してハンターの死角に回り込んできたり、いきなり突進をかましてきたりと通常個体と違って接近戦も積極的に仕掛けてくる。
こいつのみ体力が2系統の古龍と同じくかなり高めに設定されており、極圏では制限時間内に倒せないと撃退扱いで逃げ去り、次にドンドルマの戦闘街でやってきてそこで決着をつけるという仕様になっている。
また、この錆びたクシャルダオラは本作のサブキャラクターである“筆頭ハンター”のリーダーとは深い因縁のあるモンスターとされており、旅団上位においては最後の最後で本作の看板モンスターであるゴア・マガラやセルレギオスに並ぶ存在感を発揮するようになる。
ちなみにMH4Gでは錆びクシャの武具は通常個体ものとは別に存在しており、新たな武具が生産できる。
MHSTでは当初はオトモンに出来なかったが、タイトルアップデート第2弾で出来るようになった。攻撃傾向はテクニック、ライドアクション「飛行」、得意属性は当然ながら氷。
固有遺伝子で習得できるアクティブスキル「サイクロンタックル」は、伝承の儀で渡すことが出来るものでは貴重なテクニック攻撃のスキルである。
MHST2では同じく氷属性テクニックの後輩イヴェルカーナとライドアクション含め被ってしまっているが、能力傾向で差別化されており、クシャは確定所持スキルが微妙な代わりに防御はよく伸びる。
MH2続投組。
通常個体は基本的にMH2仕様だが厄介なのは確定着地が無いことぐらいである。
多くのハンターの初古龍や初剛種になっており、
かつては剛種の怒りブレスを耐えられるかどうかが凄腕での防御力指標になっていたが、
G9.1で弱体化したので今は過去の話。
MHFでは龍風圧無効が標準装備なのでクシャ戦でもつけておくのが当然。
ちなみに一部モンスターの一部行動でのみ発生する暴風圧というその上があるが、
クシャルダオラは龍風圧までしか出してこない。
MHF-G5(2014/8/13)で近縁種である烈種モンスター:ガルバダオラが登場するも、
クシャ含めナナ以外のドス古龍はG9.1までG級に進出していなかったが、
G10にてテオ・テスカトル、オオナズチと共にG級登壇。
3匹の中ではトリを務め、2016/6/15に解禁。難易度は古龍種恒例の★7。
基本部分では風を纏う際のエフェクトが変化しており、
風纏状態では振り向きなどクシャの行動に連動する形で数秒移動して消える竜巻が3つ発生する。
同時には1セットしか生成されず、位置・経路共にクシャを中心に固定のため対処は容易だが、
当たるとかち上げでありクシャ本体の攻撃と織り交ぜる形になるので起き攻めの危険もある。
上述の通り風纏状態でしか行わず頭ダウン、状態異常、頭破壊などで抑制可能なので、
前半戦はいかに風纏を解除するかがポイントになる。
既存技の変化としては錆びたクシャルダオラ特異個体の飛び上がり→プレスを使用するようになっており、
プレス時に地砕きが発生するため範囲が増大している。
ちなみに、これと回り込みブレスを通常個体から使用してくる。
その他に咆哮が前足を叩き付けるモーションに変化している。
ダメージ判定の追加は無いが、特異個体での防御半減と氷もそのまま。
新技は通常とは少し異なるバックジャンプ滞空から大きく空気を吸い込むのが予備動作であり、
そこから前方に巨大な竜巻を2つ吹き出してくる。
竜巻はそれぞれ左右に少しずつ動きながら前進し、
そうして生まれた2つの竜巻の隙間にクシャ本体が滑空で突っ込んでくる。
その後は威嚇して隙を晒すため、滑空の終点辺りで待ち構えると竜巻を避けつつ反撃が可能。
間に合わない場合は竜巻の当たらないクシャの真正面に入って、
滑空を通常回避かダイブで避けると良いだろう。
空気を吸い込む動作はかなり長く納刀の遅い武器でも十分間に合うため落ち着いて対処したい。
また、上述の通り風纏を防ぐためには状態異常が有効だが、
G級クシャルダオラは毒、麻痺に対してのカウンター行動を備える。
毒状態に対しては有効時間が終わる際に「毒解除」を行い、体内の毒を周囲に放出して毒沼を作る。
接近している場合は本体の判定を避けることで攻撃チャンスとなる。
麻痺では少しだけ通常の麻痺状態になった後浮上して落下と共に麻痺属性を拡散させる。
当たるともちろん麻痺ってしまうがその後は転倒してしばらくもがくため、
範囲外に退避するなどしてやりすごせばこちらも攻撃チャンスである。
どちらにしても即解除してカウンターというわけではなく状態異常自体は有効。
特に毒に関しては原種、剛種が216ダメージのところをG級では2160ダメージ、
と風纏抑制のみならずダメージソースとしても優秀なので積極的に狙っていきたい。
武器はテオ同様別名に相応しい風属性(雷+氷)となっている。
防具のほうは武器捌き、スタミナ、ガード性能の複合である新スキル「要塞」のSPを備えるが、
シジルレシピは太刀向けであり上記のフルクシャを意識したのでは?とも言われている。
フォワード.1(2011/4/20)にて実装された。
まず引っ掻きで竜巻を発生、咆哮に防御半減付き攻撃判定、
滞空からは足元攻撃→追尾しながらブレス、3連続空中キック、回転噛みつき*2→尻尾叩き付け、着弾時に爆発する3連ブレス、
という風に既存モーションが強化さている。
それだけでなく、ハンターの後方に回り込んでブレス、風格歩きで周囲に竜巻を多数発生、周囲を動く竜巻を起こす、バックジャンプ滞空から超滑空、立ち上がって羽ばたき大きな竜巻を起こす(剛種限定)、
と新しい攻撃モーションも格段に増え、ほとんど別モンスターと化しているので対策が必須。
さらに閃光玉を当てると、上空に飛び上がり地上に向かって無差別に巨大竜巻ブレスを吐いてくる。そしてその後落下する。かわいい。
このため閃光玉の使用は厳禁だが、飛び上がっても一動作で降りてくるのでいらないようになっている。
手強いながらもストレス要素は減っているという特異個体の王道的な調整であり、
既存の強化、多数の新モーション追加とかなり優遇されている。
長らく影が薄いモンスターの一匹だったが、フォワード4(2012/5/23)にて追加された。
同時に長い間廃止されてた剛種クエストが復活し迎撃拠点に進撃を開始した。
原種特異個体+αとなっている。
氷を用いた攻撃では同時に錆を設置し剣士の切れ味を落とす。
また、急なジャンプで飛び上がりプレスしたり、横っ飛びからのキック、溜めブレスなどが追加されている。
弱点は龍と雷属性。
纏っている風を一時的に止められる毒や、下位及び上位であれば拘束時間が長めの麻痺も有効。
龍風圧無効スキルか毒属性攻撃で風を封じてしまえばどの武器でも難なく戦える。
ただし、打撃切断ともに狙い易い弱点が頭部であるため、混成の場合は立ち回りに注意したい。
錆びている場合は一部行動パターンが通常個体と異なるので警戒が必要。またPシリーズでの弱点は雷ではなく水である。
詳しくは関連動画参照。
特にMHFでの話となるが、クシャナ装備一式(通称フルクシャ)は非常に嫌われていたことで有名。
発祥はMH2で、スキルはショボいのに「素材が早期に入手できて防御力も高い」という考えから、思慮不足のプレイヤー、特に低年齢層が全身フルクシャで固めてオンラインで問題行動を起こすことが多かったからとされる。
MHFにおけるフルクシャは「フルクシャ+太刀(中でも鬼斬破派生)は地雷」はネタとして愛されている。
後期では誰でも楽して揃えられる課金装備を買ったプレイヤーなどの地雷行為の方が目立ってしまい、フルクシャに関する悪評はほとんど残っていない。
掲示板
1800 ななしのよっしん
2024/11/03(日) 02:17:37 ID: DZ4ta/HkNP
あと太刀使ってる人ならきっと分かると思うけど、ワールド/アイスの中でもこいつだけ攻守のリズムがない
ある意味互いのダンスが醍醐味なのにワールド/アイスのクシャだけ「常に俺のターン」で風張るし飛び続ける
開発の推しだか何だか知らんけど狩り対象としての人気は最底辺クラス
1801 ななしのよっしん
2024/11/30(土) 15:59:35 ID: KhZP+zLjYD
レ・ダウの寝床が攻撃着弾したところが時間差で爆発する仕様なのを見て真っ先に思い出したのはこいつでした
一応レ・ダウ自体は戦ってて楽しい相手だったので再登場する場合クシャ自体の調整はまだ希望がなくなったわけではないけど砂丘とか寝床とか地形関係が不安ではある
1802 ななしのよっしん
2024/12/05(木) 12:21:42 ID: igI+lK3DOV
W,IBのクシャの擁護に行動自体は弱いというのは確かにそうなんだろうけど、逆に言えばライズ、サンブレのクシャは「強くなった上に戦っていて楽しい良モンス」だからな
リオレウスにも当てはまるが、弱い≠良モンスというのを象徴するという意味でもレウスとクシャはマジでライズベースでずっと続いていってほしいわ
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/16(日) 15:00
最終更新:2025/02/16(日) 15:00
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