クジラの竜田揚げ(くじらのたつたあげ)とは、鯨肉を使用した揚げ物の一種である。
その名の通り鯨肉を竜田揚げ(醤油で下味をつけてから片栗粉をまぶして油で揚げる)にした料理。油っこさはあまりなく、噛み応えがあるのが特徴。クジラの種類や部位によっては臭みがあり、当たり外れが大きい。故に人によって好き嫌いがはっきり分かれる。
1950年~1970年代の日本の学校給食では定番メニューの1つでもあった。当時は鶏肉や豚肉よりも鯨肉の方が安かった。また鯨肉にはタンパク質が豊富なこともあり、第二次世界大戦後の貴重なタンパク源として利用されてきた。
1988年に日本が商業捕鯨から撤退すると日本市場に出回る鯨肉はごく限られた量になり、クジラの竜田揚げも見かけなくなった。2019年に日本は国際捕鯨委員会から脱退し商業捕鯨が再開されたが、鯨肉自体の入手が限られ、高価になったこともありやはり気軽に食べることが出来ない。
和歌山県と山口県では郷土料理として知られる。山口県の長門では捕鯨との関わりが深く(1910年に漁が終わるまではクジラで栄えた街だった)、鯨肉がスーパーマーケットなどで購入可能で現在でも日常的な家庭料理として食されている。また節分にクジラの竜田揚げを食べる習慣がある。和歌山県の太地町は捕鯨基地が存在することもあり、クジラの竜田揚げをはじめ鯨肉を使用した料理を提供する店が多い。
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最終更新:2025/05/13(火) 21:00
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