クトゥルフと帝国とは (クトゥルフトテイコクとは) [単語記事]

クトゥルフと帝国とは、クトゥルフ神話TRPG及びコール・オブ・クトゥルフ d20のソースブック（サプリメント）である。

概要

1920~1930年代の日本（大日本帝国）を舞台にしたシナリオを楽しむ為の一冊。戦国時代の日本を扱ったソースブック「比叡山炎上」と同じく、日本オリジナルのソースブックである。「クトゥルフ神話TRPGとコール・オブ・クトゥルフ d20、両方のシステムに対応している」という珍しい特徴がある。

他のソースブックと同じく、このサプリメントのみでゲームをプレイすることはできない。

主に当時の社会情勢や風俗などを重点的にまとめてある。大正時代の特徴的な探索者職業が30種類、サンプルシナリオは3種類同梱。基本ルールブックと併用する事でいわゆる大正ロマンの世界を舞台にしたシナリオを堪能できる。なお、この時代はラヴクラフト氏の作品と同年代でもある。

ソースブック「クトゥルフ神話TRPG クトゥルフと帝国」は2005年に発売。その翌年にはリプレイ「クトゥルフと帝国リプレイ白無垢の仮面」も発売された。

特徴

時代を知る為の参考書としての側面が強い。その為大正時代の様子をまとめてこれ一冊で知ることができ、プレイするにあたってとりあえずこの時代を学びたい場合の入門書として大いに役立つだろう。言い換えれば大正時代についての情報のみ欲しいのであれば別の本や媒体で調べる事も可能だが、勿論その為の労力は要る。
象徴的で色濃い文化や歴史の裏で蠢く神話生物やコズミックホラーの一面、歴史上の人物の登場、歴史的な出来事に巻き込まれるといったその時代ならではの遊び方が楽しめる一冊となっている。