『クトゥルフの呼び声 (The Call of Cthulhu)』とは、米国の怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが執筆した怪奇小説である。
後年その世界観を元に作成されたゲームのタイトルについては、記事後半の曖昧さ回避項目を参照のこと。
The most merciful thing in the world, I think, is the inability of the human mind to correlate all its contents.
(思うに、神がわれわれに与えた最大の恩寵は、物の関連性に思い当たる能力を、われわれ人類の心から取り除いたことであろう。)
1926年に執筆され、雑誌『ウィアード・テイルズ』1928年2月号に掲載された[1]。
それまで古典的な恐怖存在による物語を描くことが多かったラヴクラフトが、自身独自の宇宙的恐怖による物語を描くに至ることになる移行期に描かれた作品である。
後年描かれることとなる『狂気の山脈にて』『時間からの影』といった長編に比して非常に短い掌編であるものの、ふとした切っ掛けから外宇宙的恐怖に直面する主人公とその末路[2]、姿を模した石像、遺された手記による体裁、といった後に後継者達によって多く模されてゆくこととなる筋立ては完成していた。
また、後に神話体系自体の代名詞となることになるに至る大いなるクトゥルフが初めて登場し、その直接的な描写がなされる作品としては本人の作では唯一のものである。
同じく神話体系の象徴とされ様々な解釈がなされることとなる祈祷の呪文、『ふんぐるい・むぐるうなふ・くとぅるふ・るるぃえ・うが・なぐる・ふたぐん (Ph'nglui mglw'nafh Cthulhu R'lyeh wgah'nagl fhtagn)』も登場し、物語の根幹に関与している。
これらはそれまでの自作品『ダゴン』(小説)の一場面や『無名都市』の意味ありげな詩[3]といった要素をより洗練された形で作り直し取り込んだものと言えるだろう。
一方で、所謂クトゥルフ神話はおろかラヴクラフト神話自体の成立期の作品であるため、後年自身や後継者達によって付与されていった結果現在では一般的となっている「お決まりの設定」のうち、いくばくかを欠いている一面もある。
それら後年における神話成立過程については『クトゥルフ神話』および『ラヴクラフト最大の誤算』の項を参照のこと。
Call of Cthulhuの英語版題名を持つゲーム作品は以下の通り。
非電源系ゲームのスピンオフ作品では邦題がクトゥルフの呼び声になっているものが存在する(英語原題は異なる) → フラックス (Cthulhu Fluxx) / パンデミック (Pandemic: Reign Of Cthulhu)
小説を映画化したインディーズ作品が2005年に公開されている。監督はアンドリュー・レマンで、意図的にモノクロ無声映画として作られている。関連動画にあるのはその1シーン。
掲示板
1 ななしのよっしん
2011/11/02(水) 19:17:40 ID: K3yemHxX06
ゲームのプレイ動画を見てるんでが、3D酔いでマジで吐き気と眩暈と頭痛がしてくる。
まさかプレイヤーのSAN値低下をこんな風に再現するとは思わなかった。
2 ななしのよっしん
2015/07/02(木) 11:33:39 ID: bNQfekM8m/
>>1
ゲームタイトル書いてないけどアムネジア(not乙女ゲー)かな?
3 ななしのよっしん
2018/02/16(金) 12:29:05 ID: inSrCnCk/H
PS4の新作ゲームおもしろそう
クトゥルフのデジタルゲームってだけで興味わくわ
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最終更新:2024/10/06(日) 00:00
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