クラトス、ないしクレイトス (Kratos, Cratos) とは、
本項では1.と3.について記述する。
「強さ」「力」の擬人化、及びそのものを司る神。その名はギリシャ語で「力」を意味する。
冥界の河の女神・ステュクスと、ティターン神族・パラースの長男。
弟妹にニーケー(勝利)、ビアー(暴力)、ゼロス(鼓舞)がいる。
ステュクスは冥界に流れる大河で、大海・オケアノスの支流にして娘である。支流にして子供に炎の河「プレゲトーン」、忘却の河「レーテー」、悲嘆の河「コキュートス」、苦悩の河「アケローン」を持つ。
死者と生者を隔てる河であり、その水を飲んで口にした誓いは絶対的な意味を持った。神々でさえこの力には抗えない。また水には不死をもたらす力があり、英雄・アキレウスもその恩寵を授かっている。
ティターンとオリュンポスの戦い「ティタノマキア」において、クラトスとその弟妹は母・ステュクスと共にオリュンポスに味方。オリュンポスの勝利に貢献した。
後にプロメテウスが火を人間に与えた事で罰された時、ゼウスの命令により、弟のビアーと共に彼をカウカーソス山の頂に磔にしている。
強大な軍事国家・スパルタの戦士にして王。
実は最高神・ゼウスの息子。母はカリスト。デイモスという弟がいる。
妻・リサンドラとの間に娘・カリオペがいた。(名前はアメコミ版にて判明)
過去に犯した罪に苦悩し、復讐に燃え、敵対するものには容赦しない最強の戦士。
反面、敵対しない相手に対しては比較的話が通じる。また彼が率いる「我が子」とも呼べるスパルタの兵士は大切にし、真に強い勇者に対しては一定の敬意を払う。
しかし彼の悪名を知る人々からは怪物として恐れられ、姿を見ただけで逃げ出す事が大半である。
妻子や、それを想起させる子供には弱い。これはクレイトスにとって最大の弱点であり、同時に「最後の砦」である。その辺りを勘違いした敵が地雷を踏み抜いた結果、言語に絶する暴力の果てに壮絶な死を迎える事になる。
武器は鎖つきの双剣「ブレイズオブカオス」。続編で「~ガイア」「~エグザイル」と名を変えたこの武器はクレイトスのトレードマークである。他にも様々な武器や魔法を使いこなす。
シリーズ恒例の『お約束』もあり、肌も露わな美女とベッドで一戦交えるミニイベントや、クレイトスのせいで酷い目に合う船長など、ニヤリとさせられる要素も多い。
なお海外版での残酷な描写はローカライズで修正が入っており、地味に不評である。生首もぎもぎとか。
海外での知名度は絶大。
『HALO』シリーズの主人公・マスターチーフと並び、日本におけるマリオとひけをとらない。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
『1』開始以前に、北方の蛮族との戦いに敗れて殺されかけた時、力を求めて戦いの神・アレスに加護を求める。これに応えてアレスはクレイトスに「ブレイズオブカオス」を与え、クレイトスは蛮族を皆殺しにした。その後も与えられた力を振るい、スパルタ軍を率い、アレスに捧げる為に侵略と虐殺を繰り返す。
しかし最強の戦士を作ろうとしたアレスは、クレイトスの弱点となり得る彼の妻子の排除を計る。遠く離れた地に神の手で呼び寄せられた二人は、血に狂乱する彼の手にかかって死亡した。
我に返り茫然としたクレイトスは、仕えていた神の背信を知って復讐を決意する。それ以来彼の身体は妻子の遺灰によって青白く染まり、人々からは「スパルタの亡霊」として恐れられるようになった。
勝利の歓喜も、美女との交歓も、酒の酔いも辛い記憶を消す事は出来なかった。記憶を消し、罪を償う為に戦いの女神・アテナの導きにより旅を続けるクレイトス。戦いの神としての座を争い、彼女の守護する都・アテネを攻め滅ぼそうとするアレスを倒す事となる。
だがアレスを倒した後、罪は許されたが記憶は消す事は神々にも出来なかった。絶望して断崖絶壁から身を投じたクレイトスだったが、神殺しを果たした『英雄』は死を許されず、アレスに代わる新たな戦いの神としてオリュンポスに迎えられた。
しかし約束が果たされなかった事、死すら許されなかった事にクレイトスは怒りを覚えた。神々に不信をいだき、人であった頃よりも冷酷で残虐になる。
『2』においては、戦いの神たる自らの力をスパルタに注いで加護を与え、侵略戦争を繰り返した。この為アテナやゼウスの不興を招き、神としての力を奪われた挙句、冥界に落とされてしまう。
そこでかつてゼウスに敗北し、地の底に貶められたタイタンと接触。大地母神・ガイアの導きのもと冥界を脱出し、復讐の戦いを続ける事になる。
道中でペルセウスやイアソンら英雄を蹴散らし、運命の女神、ラケシス・アトロポス・クロトを倒してタイタンを解放。遂にゼウスにとどめを刺そうとしたが、彼をかばったアテナがその犠牲になってしまった。
『3』ではオリュンポス対タイタンの戦いにおいて、ポセイドンを惨殺。直後にゼウスによってふたたび冥界に突き落とされるが、復活を果たしたガイアからは用済みの駒として見限られてしまった。代わりに前作で死亡したアテナの亡霊により導かれ、戦いの決着とゼウスへの復讐の為に再び立ち上がる。
冥界を脱出する過程でハデスを倒し、ヘリオス、ヘルメスと次々と撃破。大英雄ヘラクレスを殺し、ゼウスを倒す為に『パンドラの箱』の鍵となる少女・パンドラを保護したが、そこに自分の娘の姿を重ねてしまい、苦悩する。パンドラの箱が開く時、彼女も消滅する運命にあったのだ。
しかし彼女は自ら箱を開け、大いなる力を解放。最後に残った『希望』をクレイトスに託し、遂にクレイトスは乱入したガイアもろともゼウスを殺害する。
こうして復讐は完遂され、神々もタイタンも滅亡。地上は神の恩寵を失い、一面の荒野と化していた。
そこに残された『希望』を回収し、地上の新たな神になろうとするアテナが現れるが、復讐を終えたクレイトスはそれを拒み自害。人を支配する『神』は生まれる事なく、『希望』は世界へと拡散していった...
そしてスタッフロールの後にクレイトスの亡骸は消え失せ、続編の予感を漂わせつつ物語は終わる。
その後、2018年4月20日、新作『ゴッド・オブ・ウォー』が発売。
設定を一新し、オープンワールドを舞台としたTPS視点のアクションADVとなっている。
クレイトスも髭がフサフサになり、以前より老いた印象を与える。頭はフサフサにはならなかった。
ギリシアでの壮絶な復讐劇の後、クレイトスは過去を捨てて北欧に移住。現地でフェイという女性と結ばれて一子・アトレウスを設けるも、血塗られた過去ゆえに二人を遠ざけ、ひとり静かに暮らしていた。
しかしアトレウスが父の許を訪ね、母が亡くなった事、「一番高い山の頂から遺灰を撒いてほしい」という遺言を残した事を告げる。彼女の最後の願いを果たす為、息子と共に旅に出るクレイトスだったが、その眼前には広大な世界「ミドガルズ」と、驚くべき脅威が待ち受けているのだった……
今まで基本的に一人で戦っていたクレイトスだが、今作では息子アトレウスと共に戦い、息の合った連携を見せる。そして長い旅の果てに驚くべき真実が明かされる。
掲示板
10 ななしのよっしん
2021/10/25(月) 18:30:57 ID: mtGjzawBNd
>>8
爺になった方には余り似合ってない気がする
玄田哲章
三宅健太で一番好きだわ
新クレイトス
不器用な息子への優しさがよく出てる
11 ななしのよっしん
2021/11/07(日) 11:11:35 ID: mtGjzawBNd
割りと最近 新生の方から
PS3含めた旧ゴットオブシリーズの3部作+外伝3作をやり始めたけど旧のクレイトス が誰だお前状態
アトレウスがドン引きしそうな行為ばっかやってる
そうなった理由もちゃんと分かるけどな
12 ななしのよっしん
2022/10/29(土) 10:13:24 ID: QCHtF17K6z
>>11
だからこそ怒りを制御しろっていう言葉に重みが違うんだよなぁ……怒りで文字通り全てを皆殺しにしたから
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 20:00
最終更新:2024/04/24(水) 20:00
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