クランモンタナ(Crans Montana)とは、2009年生まれの元競走馬である。芦毛の牡馬。
和田竜二騎手の騎乗技術を語る上で、ワンダーアキュートやディープボンドなどと並んで話題に出される馬の一頭。
父ディープインパクト、母エアトゥーレ、母父トニービン。半姉にスプリント重賞2勝のアルティマトゥーレ(父フジキセキ)、半兄に川田将雅に初GIをプレゼントした皐月賞馬キャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)、半弟に川田将雅をゲート内に置き去りにして仁川3200mを駆け抜けた後に長距離重賞を2勝したシルヴァーソニックがいる。なお本馬にユーガが乗ったことはない
父は説明不要のリーディングサイアー。自身も強烈かつ息の長い末脚を持ち、それは産駒にもよく伝わっていた(これ重要)。母父もこれまた日本競馬に大きな足跡を残すリーディングサイアー。彼もまた府中の長い直線を駆け抜ける息の長い末脚を産駒に伝えた(これ重要)。母もフランスのスプリントGIモーリス・ド・ゲスト賞で2着に入るスピードを有した馬。
そんな馬たちの血を引くこの馬は…超が付くほどのズブ馬でした。
2009年2月に社台ファームで誕生した本馬は社台レースホースの所有馬となり、皐月賞馬の半弟ということで総額1億5000万円(375万×40口)というなかなかの高額(兄貴の3倍である)での募集がかけられた。
栗東の名門音無秀孝厩舎の所属となり2011年10月23日に福永祐一を鞍上にデビュー。1.8倍の人気を背負って出走し…番手から伸びず4着に敗退。おいおい。その後もそこそこの上がりは出すが勝ちきれない競馬が続き、デムーロを背に逃げて未勝利を脱出したのは3歳2月。
クラシック戦線に乗るためにすみれステークス(オープン)に出走するがべールドインパクトの2着に終わり賞金加算に失敗。ついで日本ダービーを目指して青葉賞に出走するが見せ場なくフェノーメノの7着、クラシック参戦は夢と消えた。
その後の500万下は3戦、1000万下は2戦で突破したものの1600万下で足踏みし4歳夏に1000万下に降級を余儀なくされる。しかし降級後3戦目でこの年の菊花賞2着馬サトノノブレスを下して1600万下に復帰すると、1年後のマレーシアカップを制してオープン昇格。その次走の新潟記念もクビ差2着に好走し、いよいよ本格化!と思われたのだが…
その後は掲示板にすら乗れない惨敗の連続。時折掲示板に突っ込むこともあったが、オープン特別でも勝てない日々は2年に及んでいた。
そんな中本馬は前年に親譲りの末脚を繰り出して4着と好走した小倉記念に出走。鞍上は初コンビとなる和田竜二騎手に決まった。テイエムオペラオーの引退から15年が経ち、当時はまだ若手だった和田騎手は中央GIこそ取れないものの積極的な先行策と巧みな鞭捌きでクーリンガーやワンダーアキュートといった馬を導き、栗東の有力騎手として鳴らしていた。そしてその積極策がブービー人気かつ音無調教師も半ばあきらめかけていたというだった本馬を激走させるのである。
スタートから手綱をしごいて出鞭も付けて本馬を先行させた和田騎手。内枠だったことも利して2番手につけることに成功。しかし本馬第1コーナーではカメラをガン見し明らかに集中を欠きまくり、2コーナーでもう手ごたえをなくしてしまう。これを感じ取った和田騎手、ヒシミラクルよろしく2コーナーから追い出しを開始。向こう正面だというのに手綱しごきまくりムチ入れまくり、明らか回りより動かしまくっている。そしてこの渾身の追いを受けた本馬は垂れることなく4角で先頭に立つと直線で後続を突き放し、最後は和田が力尽きたところを強襲してきたベルーフをクビ差抑え込んで重賞初制覇。
和田騎手は夏の小倉でこんな激しい騎乗をしたせいで4コーナーから記憶が無くなっていたらしく、次の第12レースは熱中症で乗り替わりになってしまった。なおクランモンタナ自身はへばることもなく陣営に突っかかっていた模様
さてこんなに激しく鞭を使ったということは、御法(鞭の使用)にひっかかって和田騎手は騎乗停止なり罰金なりの処分が下ら…なかった。見せムチや手綱を駆使して上限ぎりぎりで本馬をエスコートしきって見せたのである。
そして、そんな見事な騎乗を見せた和田竜二を、レース後の検量室前にて殺意の籠もった視線で見下ろすクランモンタナの写真
もよく知られている。
さて和田騎手の手で悲願の重賞制覇をした本馬、ここから変わり身を見せる…ことはなかった。和田騎手とはその後3戦連続でコンビを組んだが9着、14着、12着と結果を残せず。
翌年には熊沢重文騎手と共に障害競走に挑戦し、障害2戦目で小倉記念以来となる勝利を挙げると年末の中山大障害、翌年春の中山グランドジャンプにも参戦(8着、6着)。2018年7月限りで引退した。
平地通算45戦6勝[6-8-4-27]、障害通算9戦1勝[1-0-2-6]。通算獲得賞金は募集総額を上回る1億9329万円。
引退後は種牡馬にこそなれなかったものの生まれ故郷の社台ファームにて訓練用の乗馬となり、半兄のキャプテントゥーレと顔を合わせる機会を得た。その後半弟シルヴァーソニックも社台ファームにて乗馬となり、三兄弟仲良く?過ごしている。
| ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| *ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
| Lady Rebecca | |||
| Burghclere | Busted | ||
| Highclere | |||
| エアトゥーレ 1997 芦毛 FNo.3-l |
*トニービン 1983 鹿毛 |
*カンパラ | Kalamoun |
| State Pension | |||
| Severn Bridge | Hornbeam | ||
| Priddy Fair | |||
| *スキーパラダイス 1990 芦毛 |
Lyphard | Northern Dancer | |
| Goofed | |||
| Ski Goggle | *ロイヤルスキー | ||
| Mississippi Siren |
実はいました
掲示板
6 ななしのよっしん
2025/12/13(土) 12:48:27 ID: 2FCAysiX0r
>>5
それもあるけど、「加速に時間はかかる」けど「追わないと走らない」とはなんか違うかなーという個人の感覚が大きい
一応京大で末脚勝負したこともある馬だし
7 ななしのよっしん
2025/12/13(土) 13:36:21 ID: mjLRJ3Gg9e
レース後乗り替わりになったのは小倉記念じゃなくてその次の新潟記念
8 ななしのよっしん
2025/12/20(土) 01:12:32 ID: yrLfTq8PGS
そういや貴方もエアトゥーレの子でしたね、カーチャン立派や
しかしこの馬の小倉記念に関しては実況を文字起こししたところで伝わるとも思わんし「とにかくレース見てくれ」だな
言葉で言い表すのは難しいレース
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最終更新:2026/01/13(火) 02:00
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