クリテリウム・デュ・ドーフィネ(Critérium du Dauphiné)とは、毎年6月上旬に行われる自転車ロードレースの一つ。UCIワールドツアーの一角を占めるステージレースである。
2025年6月17日、主催のASOは2026年から本レースを「ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ」(Tour Auvergne-Rhône-Alpes)と名称変更すると発表した。
初開催は1947年。2010年まではクリテリウム・デュ・ドーフィネ・リベレとして知られていたが、スポンサーの関係で現在の名になった。フランス南東部ドーフィネ地方を舞台に、例年8日程度かけて行われるステージレースで、1947年から開催されている。
ドーフィネ、というとどこだかわからない方も多いだろうが、フランスアルプスの一部であるオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域に属する一帯の名で、概ね高原地帯である。2030年の冬季オリンピックの舞台となる予定であるほか、ミネラルウォーター、エビアン(Evian)の故郷もこの辺。
高原地帯で行われるレースであるため、個人タイムトライアルや平坦ステージは2-3日ほどで、日程の多くを山岳ステージが占めるのも、大きな特徴の一つである。
これだけなら特筆するところのないレースであるが、クリテリウム・デュ・ドーフィネはある理由で多くの選手に重視されている。自転車ロードレースの最高峰であるツール・ド・フランスが、ドーフィネ終了後中2週で行われるのである。したがって、概ね同じ時期に行われるツール・ド・スイスなどとともに、ツール・ド・フランスの前哨戦として多くの有力選手が集まってくるのである。山岳ステージが多いという特徴から、特に本番ツールで総合上位を狙う選手の出場が多く、2011年以降、クリテリウム・デュ・ドーフィネで上位3位に入った選手は2024年まで全員がツールに出場している。
ここ最近のドーフィネを見ると、
というような具合で、ツールでの総合表彰台を目指す多くの選手が、ドーフィネで調子の最終調整を図るために出場している。2025年の大会では、前年2024年のツールで総合1位、2位、3位だった選手が激突するなど、特に注目を浴びた。
ドーフィネとツールを連勝した選手には、上記の2023年ヨナス・ヴィンゲゴーのほか、
1955年ルイソン・ボベ、1963年ジャック・アンクティル、1971年エディ・メルクス、1973年ルイス・オカーニャ、1975年ベルナール・テヴネ、1979年と1981年のベルナール・イノー、1995年のミゲル・インデュライン、2012年ブラッドリー・ウィギンズ、2013年、2015年、2016年のクリス・フルーム、2018年ゲラント・トーマスがいる。
施行年 | 優勝 | 2位 | 3位 |
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2021年 | ![]() |
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2022年 | ![]() |
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2023年 | ![]() |
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2024年 | ![]() |
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2025年 | ![]() |
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最終更新:2025/07/17(木) 00:00
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